昨日インターネットを通して、

久しぶり、何年ぶりだろう?

韓国舞踊団のリトゥルエンジェルスの公演を観ました。

何度見ても飽きない、

素晴らしいものです。

リトゥルエンジェルスとは、

韓国国立 リトゥルエンジェルス校という学校で学ぶ舞踊団、

日本で言えばちょうど、宝塚歌劇団みたいなところです。

ただ、

宝塚と違って年齢が若く、

日本では小学生からの年齢です。

入学試験は韓国全土から受けるので、かなりハードルが高く厳しいものです。

日頃のレッスン風景を見ていると、

時々、「まだ子どもだから、そこまで厳しくしなくても」と、言いたくなるほど厳しいものです。

子どもたちは全員、親元を離れての寮生活です。

今から40年以上昔、国連加盟国を巡演し、この日本でも東京をはじめ数ヵ所で公演されました。

その時のビデオを知人に初めて見せてもらったとき、

物凄く感動して、一度でよいから直接生で見たいと、ずっと願っていました。

そしてその夢が叶ったのが、28歳の時でした。

当時は塾の仕事をしていましたが、一方で国際学術機関にも所属していました。

その国際学術機関の韓国支部(本部はアメリカのニューヨーク)から日本のメンバーが招待され、僕も参加させて頂きました。

韓国滞在は1週間でしたが、

そのスケジュールのなかに、「リトゥルエンジェルス校見学」というのがありました。

当然、僕の心の中は嬉しさで大爆発。

初めて訪れたリトゥルエンジェルス校の前でバスを降りると雨が降っていました。すると、通訳を兼ねて案内して下さる韓国の先生が、僕のために目の前の店から傘を買って下さいました。

その傘をさして校庭を歩き、校舎の左隣だったかと思いますが、大きな建物、公演をする専用の建物で、なかに入ると、2階席? 3階席? どちらだったかな? まである大きな会館でした。

そこでの公演には、

海外からの各国首脳はじめ議員や団体など様々な観光客が訪れるとの事でした。

僕たちも1階席に案内されると既に他の団体が幾つか入っており、日本からの他の団体もいました。

ところが、

席が後ろの方だったので、舞台がよく見えなくて、

「せっかく生で見られるのなら、もっと、よく見たいなぁ」

と、思っていると、

「2階が空いてるよ」と、誰かが囁くのが聞こえたような気がしました。

そこで上をみると、確かに誰もいない。

それで、こっそり抜け出して赤いジュータンの階段を上がると、

正面左側の

扉を開けました、すると真っ直ぐに赤いジュータン(この建物の中は全て赤いジュータンが敷き詰められていました)のローカが延びており、入るとすぐの右側のドアを開けました。

すると、

誰もいない2階席の後ろの真ん中に、正面を向く姿勢で豪華な椅子が4脚ありました。

その豪華な椅子の1つに座ると、何の邪魔もなく、ステージ全体がハッキリと見渡せます。

「2階の席を独り占め出来て、しかも、素晴らしい席で観賞出来るのはとても有難い」

と、独り感謝しながら最後までゆっくり観ることが出来ました。

終わった後、右のドアから出たら、なんとそこでは、リトゥルエンジェルスの子達が着替えをしていました。
(当然、リトゥルエンジェルス校の生徒は全員女の子です。)

慌てて戻ろうとすると、

奥の方から一人の女の子が、僕の顔を見てニコッとしながら僕のところへ走ってきました。

彼女は手をさしのべて僕の手を引っ張ると、出口まで案内してくれました。

その姿や表情、動きなど全てが演劇でもしているかのようにしなやかな動きでした。その彼女も今では素晴らしい女性として成長していることでしょう。

皆さんも機会がありましたら、是非一度韓国のリトゥルエンジェルスの公演を観てはいかがでしょうか?必ず感動されることと思います。

※写真は、スマホの画面ですので少し写りが良くありませんが、実際は綺麗で素晴らしいです。