運転代行では、
一人の顧客から一台の車の代行を受けるのですが、
時には一人の顧客から二人分、つまり2台の車の代行を依頼する2台口や3台、4台口などの時もあります。
勿論その時には台数に合わせて配車されます。
随伴車と呼ばれる代行会社の車には、顧客の車を運転する二種免許所持のドライバーと、
随伴車を運転するドライバー(こちらは、一種免許でも可)の二人一組で仕事します。
それで、
今朝の3時頃、最後の配車(仕事は3時まで)が2台口でありました。
指定先の駐車場には随伴車が入れないので、出口付近で待ってもらうのですが、
最後の顧客は常連さんだったので、僕は事前に相方へ、
「これは、遠い方を行きますのでお願いします」
と言って駐車場へ入って行きました。
建物の裏側の方にある顧客の車のところへ行くと、
もう一人のドライバーが既にいましたので、自分が遠い方を行くと伝え先に出ました。
駐車場を出ると2台の随伴車がいつでも出られるよう待機していましたので、
クラクションを鳴らし合図して道路へ出ました。
その時目の前の信号が赤になり停車して、
バックミラーでふと、後ろの随伴車を見ると、
「あれ!? 相方じゃない?」
一瞬車を降りようかと思いましたが、最後だったので、
「ま、いいか」
と、そのまま顧客の車を走らせ、終わって車から降りたら、
随伴車のドライバーが驚いていました。
事情を説明して事務所へ戻ると、
既に戻っていた相方や他のドライバーから、
「アダチさん、とんでもない目に遭いましたね」
と、大笑い。
そこで、
「出てから直ぐの赤信号で気付いて、降りていこうとしたけど、最後だったのでそのまま走ったよ」
と言うと相方が、
「そう言えば、遠くの方を行くと言ってたね。終わったあと降りてきたドライバーを見てビックリした」
という。その横で間違われたドライバーが、
「お~、ビックリしたよ。最後の仕事が終わって随伴車に戻ったら相方が違ってたもんね」
久しぶりに皆が大笑いして幕を閉じた1日でした。