学童保育については昔から、いろんな話、噂を聞いておりますが、
実は数年前、
ハローワークへいくと、
ある地域の学童保育でお手伝い出来る人を募集していたので、
応募したところ、
一度見に来てくださいとの事でした。
数日後、その地域の公民館裏の駐車場へ呼ばれたので行ってみると、
沢山の子ども達がやって来ました。
そこへ、4、5人程の女性スタッフの方々がやって来て、
代表者らしき女性から、
「とりあえず子どもたちと、鬼ごっこをして下さい」
と言われました。
まだ、面接も何もしていないのに何故、
いきなりこういうことになるのか?
その時点で何かおかしいとは思いましたが、
女性たちの見ている前で、
子どもたちと鬼ごっこを始めました。
流石に子どもたちは元気もよく、小回りも効きます。
一所懸命に追いかけていたその時、
足を滑らせて勢いよく前方へ倒れてしまいました。
その時、女性たちの方を見ると、
全員黙ったまま、呆れた顔して冷たい視線で見ています。
更に子どもたちも同じように黙って見ているだけ。
そのような中、手や足を怪我して痛むことより、
屈辱と情けない惨めな心を抑えてやっと立ち上がると、
代表者らしき女性が、
「やはり無理なようですね」
とあっさり一言言うと、
そのまま全員建物の中へ入っていきました。
その時僕が思ったのは、
「何と冷たい人たちだろう、それも子どもたちの見ている前でよくあんな態度がとれるなあ。子どもたちには、どのようにして『思いやり』を教えているのかな? だから、子どもたちも他人に無関心になるのだろうな」
ということでした。
自分の怪我の痛みよりも、
あんな人たちに指導を受ける子どもたちの将来が心配でした。
またこの時に、
以前から噂に聞いていた「学童保育」の実態の一部を垣間見たような気もしました。
当然その後、同学童保育からハローワークへ不採用の連絡があったようです。
最近のニュースでは、福祉施設での虐待が問題視されていますが、
悪質な少年犯罪が増加する背景の一端に、このようなこともあるという事実は見過ごせませんね。
学校教育はもちろん、養護施設、福祉施設、学童保育等々、子ども相手の仕事に携わる施設の人選と責任は重大です。
心から子どもの事を思いやり、子どものために尽くせる人を配置すべきでしょうね。
それでも、その施設や団体のトップの意識がそっちへ向かなければ難しい。
大人では気づかない事でも、子どもには大きく影響します。
その事を踏まえて子どものたちの指導にあたって下さるよう切に願うものです。