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ことわざ辞典アプリより。

全ての物事には必ず「因果関係(原因と結果)」というものがある事は誰もが知るところですね。
ですから当然どのような犯罪にもそれはあります。
そして、その元になる「動機」を探ろうとします。
確かにそれは間違いではありません。
しかし、それだけでは犯罪を無くすには不十分です。
犯罪には大きく分けると、「原罪」「遺伝罪」「連帯罪」「自犯罪」などがあり、この中で一般的に知られるのは、「連帯罪」と「自犯罪」ですね。
「原罪」と「遺伝罪」につきましては、本来最も重要ですが、宗教や歴史が関わってくるので、
説明も難しくなり、ここでは省くことにします。
「連帯罪」「自犯罪」は、皆さんもご存知の通り、一般的にあつかわれるものです。
犯罪を無くしたいと願うのは、誰しも同じだと思います。
しかし現実は、
その願いとは裏腹に、犯罪は低年齢化、深刻化、複雑化しつつ増加傾向にあります。
それは何故でしょうね?
そこで今回は、
日常的なことから少し考えてみましょう。
ストレスを抱え悩む人が増える現代社会、その一方で孤立化し信頼出来る相談相手も居ない。
仮に相談しても的確な処置がなされない中、
いつ、どこで、誰が犯罪者(加害者)になるか分からないような状況です。
それでも、上写真のことわざ「挙げ句の果て」とありますように、何事にも「前兆」というのがあることは誰もが知るところですね。
事前に分かるから、「そのようなことをすれば挙げ句の果てには、二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなりますよ」ということを昔から言われていたんですよね。
今回の川崎市で起きた18歳の少年を中心とする犯罪も、これまでにその前兆は明らかだったにもかかわらず対応出来なかった。
そこに現代社会の落とし穴があると思いますね。
事前に兆候が現れていることは、周りの人であれば気づくはずですが、
事前に分かっても、通報したり注意すれば自分が危ない。
「またあいつらふざけてる」などと軽視してしまう。
児童相談所や警察へ相談しても、事が起こらなければ、中々対応出来ない。
などなど挙げればキリがありませんが、ある意味その事に関わりたくない、自分を守りたいなどから言い訳するしかないのでしょうね。
警察でも「その程度では?」とか、「今の時点では、警察も動けません」などと中々対応出来ない? しない?
今回の事件だけにかかわらず、これまでの全ての犯罪の内の大半はこのようにして起こったものであり、事前に防ぐ事も出来たものです。
犯罪を元から断つ為には、根本となるのは心の問題であり、子育て教育の段階から見直しすると同時に、
孤立化対策を図ることではないでしょうか?
人と人のコミュニケーションが活発化(但し、建前ではなく本音で)し、犯罪を無くす事に皆んなが一致団結して本気で動けば、かなりの犯罪を未然に防ぐ事も出来ると思いますね。
何れにしても一番身近に居て、何でも相談出来るのはやはり、「家族」でしょう。次に相談出来るのは、学校の先生です。
ほとんどの犯罪は、ここで未然に防ぐ事が出来ます。
僕も昔は、子どもたちの相談を受け、対応して来ましたが、約8割以上の子どもたちが、様々な悩みを抱えています。
でも、
その、多くの子どもたちは、親や先生に対して信頼感がなく本音を出しません。
ですから、ただ単に尋ねるだけではダメです。
日頃から子どもとコミュニケーションを取り、本気で子どもと接することです。
子ども救済と犯罪防止の為に頑張りましょう。