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※上のニュースへは下のURLから。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150224-OYT1T50008.html


 上はネット読売新聞からのものですが、


今朝の特ダネ(フジテレビ系)でも出ました。


その中では、


大人へ相談する事を促していました。


確かにそれは間違いではありません。


が、しかし。


それは、子どもから信頼があり、子どもたちの事をよく理解し、きちんと対応できる人でなければなりません。


昔僕も見てきましたが、


学校や親などに相談した後、更に深刻化したケースがいくつもありました。


その中から事例を2つ紹介します。


一つ目は、公園で喫煙していた高校生をみて指導した後、


生徒の在校する学校を訪問し校長、教頭、生徒指導担当の3人に報告したところ、


しつこく名前を聞かれた。知らないと言うと生徒の合同写真を持ってきて更に聞く。


写真に生徒はいたが、分からないと答え、事後指導の説明をして学校を出ました。


ところが、


その後別の生徒からの話では、


朝礼で全校生徒へその話をしたため、


喫煙した生徒が不登校になったとか。


その時僕は、学校に裏切られたと思いました。


また、別の例では、


ある小学校の遠足で、たまたま女子児童のいじめを発見した先生が、


いじめをしていた女子児童10人の親と、いじめられていた児童の親を学校へ呼び出して話をしたが、


翌日から、いじめがひどくなり、ついには不登校に。そして、自殺をほのめかしてきたと、母親から相談受けたのは、学校へ行かなくなって一週間くらい経ってからだったと思います。


それで僕は、相談を受けた後、本人と2人だけで話をすることにしました。


最初は何も話さず黙っているので、鞄に入れていたトランプを出して、


「トランプをしようか」


と言うと、


「うん」


と言うので、トランプを始めると、しばらくしていくうちに少しずつ口を開き、話してくるようになりました。


約2時間後には本人もすっきりしたのか、明日から学校へ行き、言われた通りにすると、ニコニコしながら約束してくれました。


それから1ヶ月後のある日、その児童から電話があり、


「以前いじめていた10人の内9人は友達になったけど、グループのリーダーだった人が友達になりたいと言ってきたんですけど、どうしたらいいですか?」


との事でした。そこで僕は、


「1人だけ仲間外れにされた時の気持ちは、あなたが一番よく分かるよね。だから、友達になったらどうかな?」


と話すと、


「はい、分かりました。そうしてみます」


その後は、皆んな仲良くなり、更に明るくなって頑張っていました。


この2つの事例でも分かるかと思いますが、大人に相談しても、更にひどくなることを子どもたちは知っているので話さないんです。


つまり、大半の大人は信頼されていないのが実情です。


それは、きちんとした指導が出来ていないからです。


単なる口先だけの指導や、態度では子どもは変わりません。


もっと大人としての自覚と責任を持って、子育てや指導する事が重要です。


今、ふと思ったのですが、この事は子どもに対してだけではなく、大人同士でもありますね。


その典型的なものが、ストーカー対策です。


まずは子どものこと以前に、


子どものことをどれだけ理解しているか?

自分の勝手な思い込みになっていないか?

子どもに本当に信頼されているのか?

大人目線の発言になっていないか?


などなど見直すところは沢山あるのではないでしょうか?


今のままでは、まだまだ多くの犠牲者が出て来ます。これ以上の犠牲者を出さないためにも、大人としての自覚と責任を持って、子どもに接していきましょう。