1951年、戦争で焼け野原になった都市に、
住居確保のため市営、県営の住宅、公団住宅が建てられました。
そして、1956年に日本住宅公団が設立され、
この頃から、核家族化が始まりました。
祖父母の家から独立し、息子(娘)夫婦とその子どもという少家族の小家庭。
昔のような三世代、四世代家庭も少なくなり、
子育てに関わる問題も深刻化しつつ増加傾向に。
公営団地の狭い部屋は、夫婦と子どもは別の部屋、
この辺りから家庭内で親子関係の希薄化や家庭内問題も出はじめる。
一方でこの頃から日本は高度成長期に入って行き、
テレビの低価格化で普及率も加速的に上がり、様々な情報が全国へと瞬時に届くようになる。
また、娯楽面ではソニーのウォークマンなどから、何処でも音楽が楽しめるようになり、
後任天堂はじめゲームメーカーも、家庭内で遊ぶゲームから、次第に個人で楽しむゲームへと変わっていく。
電話でも、ドコモから始まった携帯電話が急速に普及が進み、
一家に一台から、一人に一台の時代へ。
このように、生活面ではいろいろと便利になって来ました。
が、その一方で集団で楽しむ事も減少し、
「他人に迷惑かけなければ何をしてもいい?」
というような自分本意の時代へと変わっていく。
そのような社会をNHKでは、
「無縁社会」と呼んでいた。
その結果、新たな問題が増加している。
人々は都合の良い時だけ形式的に他人と交わり、
「自分さえよければいい」「他人に関わると自分が危ない」
という間違った考えが蔓延し、
自由を履き違えたワガママによる犯罪の増加。
孤独死する人の増加。
少子化の問題などなど、
挙げればきりがない。
しかしそのような時代は終わりに来ました。
これからは、助け合い(共栄、共存)の時代です。
人との付き合いも、形式的ではなく、
親身に付き合えるようにして行かなければなりません。
「他の為に尽くせる人」
の時代です。
自己中心的で、わがままな人の時代は終わりに来ました。
これまで見失っていた「人の和(輪)」を取り戻しましょう。