2数について、

「2数」とは、すべての存在に関する最も重要なものですが、

今回は教育上の相対性についてお話しします。
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そもそも子育て、教育とは図2に示すように、

二者の相対関係により成立しますね。

この時子供の教育では、

親、教師が主体者となり、それに対して児童生徒は対象者になります。

児童生徒は、親や教師を選ぶことは出来ませんね。

これに対して大人の場合は、

対象者が主体者を選ぶ事が出来ます。

ここでは、

子どもの教育について話します。

胎児から小学校入学までは、

親や家族の影響を受けて育ちますので、

親が教師となり、家庭は「徳育」を重点に成されますので、

「愛の学校」とも言えるようです。

昔から「子は親の背を見て育つ」と言われるように、

親は気付かなくても子は、親のいろんなところを見ています。

ところで中には

「家庭教育など必要ない」と言ったり、

数字を数えさせたり文字を教えたりと、

まるで学校教育のような事に夢中になる人もいますね、

でもこれは大きな誤りです。

本来家庭教育とは、親の愛情を持って、

他人を思いやる心、躾やマナーをはじめとした、

人間性の基本を育てる事です。

ですから、

小学校入学までに教えるとすれば、

数量の簡単な概念や名前が書ける、自然への関心・興味を、持たせるなど簡単なことで良いのです。

大切な事は、

言葉遣いや基本的な社会的ルール、マナーなどをしっかり教えることでしょう。

ところが人生の約6割以上が決定される幼児期に、

このような大切な事が身についていないと、

大きくなってからでは大変ですね。テレビを見ていると、

お箸をきちんと持てないひと、上手く使えない人や、他人への思いやりもなく、言葉遣いもなあ?

という人が増えてきています。

また、子どもが間違ったり、物事に取り組むのが遅かったりするといきなり怒る親、

これはいけませんね。

子どもは何も知らない、分からないところから育つわけですから、

初めてのことなどは必ず教えるべきでしょう。

それに、「怒る」と、「叱る」は違いますよね。

感情的になって、一方的に怒鳴りつける。これが「怒る」であり、絶対やってはいけません。

怒っても子どもは理解出来ないし、反対に情緒不安に陥ったりと良いことはありません。

更に行き過ぎると虐待となります。

よく虐待する親が口にするのが、

「躾であって、虐待ではない」

と言いますが、これは親の勝手な言い分であり、躾でもなんでもありません。

それに対して「叱る」ことは、

感情的にならず、周りや全体的に見て判断し、

その子のためにもならないとなれば、

しっかりと説明、言い聞かせなどをして、

子どもが理解し、その後同じようなことをしないで、正しい方向へ向くよう指導することです。

この事は学校でも同じく言える事ですが、

言葉では分かっていても、結局怒鳴りつける教師もいます。

教師もやはり、広い心で冷静に判断し、責任を持って指導して欲しいですね。

まして小学校、中学校では、

人間社会で生きていくために必要最小限の基本を教育するところです。

その面で、勘違いしている教師も多いようですので、知って実践して欲しいのですが、

例えば学力では、100点満点中80点以上の生徒が、クラスの8割以上いるのが正しい。

しかし、

現実にはそれが逆転していますね。つまり、80点以上の生徒が約2割いるかいないか?

実はこのことが当たり前だと思っている人があまりにも多い。

一方で、「私たちは教育のプロです」と言いながらも上記の事が出来ていません。むしろ教科指導なら学習塾の講師や家庭教師の方がよっぽどプロです。

それに本来学校教育では、教科指導だけが目的ではないのです。その事を知らなければなりません。
(現実には知らない教師があまりにも多かった)

僕は以前、ある学校で校長先生に失礼とは思いましたが、

「この学校にプロの教師が何名いますか?」

と尋ねたことがありますが、当然回答は、

「全員プロです」

また、学校の先生の大半が、

「私たちは教育のプロです」

と言われますが、それは間違いのようです。つまり教師の勘違いですね。

僕らから見ればプロではありません。

とは言いつつも、中には本当にプロと言える先生もいます。

また、教職を一般と同じ労働者と考えている人もいるようですが、それも大きな誤りですね。

家庭教育、学校教育、

どちらも主体者となる親、教師が立場を自覚し、責任を持って育成することです。

良く授ければ、児童生徒は必ず良い結果を返してきます。

この事を自覚して子育て教育に望みましょう。

未来の世界平和のために、子どもたちのために。