中学生になると、勉強嫌いな生徒は、極端に増えますね。
算数、数学で躓いています。
昔塾の講師をしていた頃、
福岡のとある大学の学生から、
「算数と数学は、どう違うんですか?」
という質問を受け、驚いた事がありました。
皆さんは、この違い解(わか)りますか?
算数は、計算を中心に学びますね、
ところが、中学校の数学でも、ほとんどの先生は、
計算の解き方ばかり教えます。
文字式に始まり、一次方程式、連立方程式、
不等式、二次方程式・・・
関数、図形もこの応用。
つまり、小学校の延長のままに教えます。
ですから生徒も数学は計算ばかりだと思い込んでしまうのです。
私は子供の頃から計算は大の苦手、
それでも数学の問題は解けますし、大好きです。
勉強嫌いな生徒の話を聞くと、
まず小学3年生あたりで習う、
分数計算などで躓いていますね。
その次が、
中学校に入り、数学になってから。
小学生の算数は計算とその基礎を中心に教えます。
この、基礎が出来ていれば中学校からの数学の大半は出来ますね。
ある小学4年生の女の子は、
半年間で中学校2年の数学まで完全に解けるようになりました。
それ程簡単なのです。
また、中学校の数学は、
三つの要点、1日最低2時間の勉強でおよそ一週間分しかありません。
それを3年かけて教えるのです。
中学校の数学は、
計算が約3割、残りは能力開発訓練みたいなものですね。
それから、最も重要なのが「言葉の理解」です。
昔塾の講師をしていた頃に、
他のある塾から移って来た生徒が、
ものすごく計算が得意で、驚くほどの速さで計算問題を解きました。。
以前にその塾から来た他の生徒もほぼ同じでした。
ところが、
このような生徒ほど、数学を教えるのが大変でした。
それは、
「言葉の理解」に弱いため、
関数や図形はもちろん、文章問題が解けるまで他の生徒以上に時間がかかり、
とても大変でした。
また、
数学を鍛えると国語の成績の方が先に上がる生徒もいましたが、
数学が解るようになれば、国語力もつきます。
ですから私は、
初めて数学を教える時に必ず、
「日本語分かりますか?」
と、尋ねます。
すると、
「当たり前じゃん、日本人やもん」
と言う。
「だったら数学も直ぐに出来るようになるな」
すると生徒は皆黙り込んでしまいます。
数学はもちろん、勉強好きな生徒に戻すには、
計算以外のところに重点を置く事がとても大切ですね。