最近はSTU48に関する記事や
ふわふわした握手会や公演レポートが多いからか
突然のシフトチェンジの如く
今回の記事は少しテイストが違いますが
これもまた僕の1面と言うことで(笑)
(昔はこの手の記事も多かったw)
僕の好きなバンドである
陰陽座について。
今だから、ではなく
その当時から思っていたのですが
ぶっちゃけて言いましょう、
陰陽座の前作アルバム
「迦陵頻伽」は
決して僕にとって「傑作」ではなかった!
この意見は全身全霊を込めて作成されている
メンバー及びソングライターの瞬火さんには
全くもって申し訳ないと思っています。
が、しかし
僕の中でこのアルバムには何とも拭いきれない
妙な違和感が
アルバム全体の流れの中で感じざるを得ない部分が多々ありました。
例えるならば80年代のアイアン・メイデン
「SOMEWHERE IN TIME」から
「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」の流れ
この時に感じた思いに近かった。
1曲1曲のクオリティは非常に高い、にも関わらず
アルバム全体を通して聴くと
スリルやワクワク感が若干欠如している。
これは何が原因なのか?と考えると
アルバム全体の流れが
いい意味でも悪い意味でも「定番化」している。
まずはこれがひとつ、と思ったのです。
タイトルチューン「迦陵頻伽」で
黒猫さんの第一声を聴いた瞬間
ふとアイアン・メイデンの「MOON CHILD」が
思い浮かんだのが
正に「それ」だったのだと。
唱法に微妙な変化が見られることによるマイナーチェンジで
新しい世界観を意識づけつつ
全体像はこれまでと違わぬ陰陽座そのもの。
だ、しかし
ここで僕はあることに気付き
次に来る曲が「どんなタイプ」なのか
この時点で何となく「読めて」しまった。
「どんな曲」ではなく「どのタイプの曲」
その「あること」とは
前作「雷神創世」とアルバム全体の「流れ」が
非常に近かった、と思ったのです。
それ故「次はどんな曲?」ではなく
「次は『このパターン』か?」の
イマジネーションが妙に研ぎ澄まされ
数曲聴いた時点でアルバム全体の流れが
予想できてしまった。
ただ、曲自体はとんでもなくハイクオリティなんですよ!
もちろん!
こうして最後の曲まで「次の曲はもしやこのパターン?」と
その想定が全てツボにはまり
スリルを欠如させる結果となったのでは?
と、僕は推測しました。
これは陰陽座だからこそ、の贅沢な悩みでもあると。
そして、ひとつのテーマを標榜して活動するバンドゆえ
スタイルを定番化させることは致し方ない、
だがそれが続いてしまうと
あまり使いたくない言葉ですが
「マンネリズム」が生まれてしまう。
そこを打破するためには「奇策」も必要となる。
しかし陰陽座は常に正攻法で
聴き手の心を捉えてきたバンド。
そんないい意味での無骨さや
愚直なまでのストイックさが
時に大ファンである僕の中ですら
大きな葛藤を生む、と言う皮肉な結果に。
過去にも「魑魅魍魎」がそうでした。
僕にとってはとっつきやすいようで
非常に難解なアルバムです。
今でもまだこのアルバム「魑魅魍魎」に関しては聴き込んで勉強中ですが
「苦手科目を必死に克服しよう」的な感じとなり
ともすれば「夢幻泡影」のような
好みのアルバムばかり聴いてしまうと言う(笑)
「迦陵頻伽」が決して「守り」に入った作品だとは言いませんが
「攻め」のパターンは変えている、と言うのは僕の中では否めない。
「攻め」のパターンを野球に例えるならば
ヒットで出塁、送りバント、タイムリー、が理想。
そこに盗塁、バスター、エンドランを絡める。
「奇襲」
アルバムで言うならここで
「何この曲?」みたいな驚愕こそ、
正にそれです。
メタリカなら「AND…JUSTICE FOR ALL」での「ONE」のようなタイプの曲。
こう言ったサプライズ的「秘蔵アイテム」のような
「奇襲」が「迦陵頻伽」からあまり感じられなかった。
「迦陵頻伽」に関していえば、むしろ
出塁すると、バント 進塁打でランナーを進めて
スクイズ、くらいの手堅さ。
と、なるとあのアルバムは
その次のアルバムはインパクトをより増大させるための
後々の攻撃を際立たせるための
華麗なる「前フリ」だった?
とは言え「迦陵頻伽」は非常に高いクオリティのアルバム
これだけの作品を次へのフリにするなど
瞬火さんに限ってそれはないであろう。
と、なると「迦陵頻伽」は非常に切れ味の鋭い変化球?
と、すればその後投げるストレートが「豪速球」となる可能性を秘めている。
「前フリ」と言う言葉が不釣り合いであるなら
「予兆」とでも言うものだったのか?
僕はここで気づくべきだった。
でもまだこの時点では瞬火さんの仕掛けたその難解な謎かけに
(実際はどうかはわかりませんが、あくまでも僕の推理)
気づくことなく
昨年5月の陰陽座ライブを迎えました。
そして、昨年5月の陰陽座ライブを観て
気づいたこと…
次のアルバムはとんでもなく
ド直球なヘビーメタルが聴けるのでは?
と言うこと。
決して忘れていたわけではないのです、
瞬火さんがジューダス・プリースト愛好家だと言うことを。
「迦陵頻伽」を問題作と捉えるならば?
ジューダスで問題作と言えば…
「TURBO」?
いや本当の意味での問題作は
その次の「RAM IT DOWN」だったと思うのです。
僕が音楽を聴いてきた経験上
「問題作」の後は
「とんでもない駄作」または「最高傑作」
この二通りかと。
ジューダスの場合「RAM IT DOWN」
その後に来たのは?
とんでもない超ド級の最高傑作
「PAINKILLER」だったじゃないか!
まさか瞬火さんは、この流れを踏襲した?
と、なると…と
ひとりほくそ笑むみつ光男(笑)
そしてもうひとつのヒントは
代表曲である「鳳翼天翔」と対照的な存在と言える
「鸞」
この曲こそがアルバム「迦陵頻伽」の
立ち位置を示していて
更には次作へのヒントとなる、と読みました。
敢えて王道ではない「鸞」を表舞台に出したことで
「鳳凰」と対比させ
この後の展開をドラマチックに演出する、
そんな目論みなのでは?
そう深読みしたのです。
そして最新作「覇道明王」は
まだ聴いていません。
我が家に届き次第
しかとこの耳で聴いて、感じた思いを綴りたい!
そう思っています。
もちろん正直な感想を書きます!
とってつけたような賞賛や誉め言葉は
このバンドには不似合い。
陰陽座と言うのは
それくらい全力で向き合いたいバンドだから。
そして8月29日のライブで
バンドから発散される熱量を体感してきます。
陰陽座は来年20周年
僕が陰陽座を聴くようになって15年目
僕にとっても「分岐点」でもあります。
ヘビーメタルに予備知識のない方は
彼らの衣装を見ただけで
「ん?イロモノ?」と思う方も多いでしょう。
音楽的にも外見的にも
僕が違和感のない事項でも
一般層の見識はそこまで寛大ではない。
でも僕は見た目よりも
「音」を聴いてほしいなあと思うわけなのです。
ギミックでもこけおどしでもない
「本物」がそこにはあります。
ヘビーメタルは世間一般的には理解されがたいジャンルですが
実際に陰陽座に関心がなかった人たちが
あることをきっかけに聴き始めた、と言う話をよく耳にします。
例えばスロット「バジリスク」であるとか
アニメファンであるとか、
ブロ友さんからはある地下アイドルが
陰陽座の「甲賀忍法帖」をカバーしていて
いい曲だったので調べてみた、と言うお話もお聞きしました。
僕が山本彩の歌声を聞いて
これまでほとんど接点のなかった48グループに関心を持ったように
「何」がきっかけになるかはわからないものです。
…もっと評価されて然るべきバンドだと
思うんだけどなあ。
と、いう事で「覇道明王」楽しみにしてます♪
しかも8月29日のライブ会場は「W studio RED」
そうです!STU48の陸上公演と同じ会場なのですよ!
これもまた何かの縁ですね♪
そんな僕は今、STU48「くーか」こと榊美優ちゃんのSR配信を観ながら
記事を書いていますw
友達からは「二足の草鞋」と呼ばれていますw