それは
僕と長男が乗っている大阪行きのバスの中
握手会前日にメンバーがどんな事をつぶやいてるのかな?
と、バスの消灯前にTwitterをチェックしていた時の事。
「ズンドコベロンチョ」
この奇妙なフレーズがTwitterの中を我が物顔で闊歩していた。
僕は一瞬でそれが何かわかった。
学生時代「世にも奇妙な物語」が好きで
ある二つの話を強烈に覚えていたからだ。
ひとつは笑福亭鶴瓶さんが
マネキンに本気で恋をしてしまう「マリ子」
そして、もうひとつがこの「ズンドコベロンチョ」
そして、このフレーズをTwitterで最も楽しく活用していたのが
この方、りぽぽこと
NMB48小谷里歩ちゃん!
(この画像、一番のお気に入りだったりします)
これは握手会のネタに使える!
僕は早速りぽぽのTwitterにリプしました…
そして場面は再び握手会会場に戻ります。
僕が昼の部のあと「グッズを買いに行く」と言ったのには
先に二人との握手を終えた
長男が買い残したグッズがあれば代わりに買いに行くのと
(物販に行くのも握手券を提示しないと入れない、長男は既に握手券使い切っていた)
もうひとつは
僕が「武装」するため(笑)
実は握手の前になる度に
緊張とは別の妙な汗をかくので手を洗いに行ってたのですが
そこで見つけたのが、ある一角に陣取った
明らかにりぽぽ推しだとわかる集団。
全員が「単推し」なのかは別としても
一人、これはガチだと思われる人が、
その方は肩から総選挙タオルをたすき掛けにしていて
そこには「小谷里歩 神推し」
そう書かれていたのです。
こういう人と話してみたら
どんな感じやろかな?と思いつつ
急に「これは負けてられない」
↑なぜここで対抗心(笑)
そんな気持ちが沸々と(子供かw)
この日僕は、りぽぽの代名詞とも言える
お数珠を身につけてたのですが
それでは、ちょっと弱いかも。
インパクトが足りないかも。
↑りぽぽ推しの人に?りぽぽ本人に?誰に対してやねん?www
と、いう事で
急遽物販にて「りぽぽ缶バッジ」購入。
再び長男の元に戻って
「これ、どこにつけて行こかー?」
会場で勉強中の長男
(長男) 「どこでもええわー」
(光) 「やっぱりここやな」
(長男) 「それ、ここ(会場)でしかつけて歩くの)無理やな」
(光) 「いや、そんな事ないで。電車乗るまでは全然大丈夫や」
(長男) 「この周辺はちょっとした別世界やからね」
(光) 「じゃ、2時40分になったら(会場前に)行くから、また荷物の見張り頼むでー」
(長男) 「またかー!」
(光) 「ほな、まかせたでー」
で、本日限定で「お数珠缶バッジ男」に武装した
みつ光男は…
トイレに直行ww
そしてトイレから出て、いざりぽぽレーンへ!と
思った時
男子女子トイレの真ん中にある車いす用トイレのドアが開いて
中から電動車いすに乗った方が出てきた。
僕の前の人はよけるように、慌てて前へ進み小走りで立ち去る。
僕は時間にも気持ちにも余裕あったので
「どうぞー」と手で合図して先に行ってもらうように意思を伝える。
すると車いすに乗った女性は軽く会釈をして進んでいった。
車いすや病気の人もここで元気もらってるんやなーと
少しほっこりしました。
そして「最後のトイレ」に行った後w
いよいよ3部、本日のメインイベント
小谷里歩ちゃんとの握手会へとその一歩を踏み出したのです。
↑おおげさwww
で、長男には
「待ってる間、(試験)勉強しとけよー」
どないな親やねん(笑)
僕が向かったのは、先ほど昼の部のあんちゅと同じ11番レーン。
既に20人以上は並んでいます。
ま、この辺でいいかと適当に並んで待っていると
不意に後ろから声をかけられた。
「りぽぽ(のレーン)待ちですか?」
振り返ると、声をかけてきたのは
何と、トイレに行く時何度かお見かけした
「りぽぽ神推しタオル」の彼だったのです。
スポーツ刈りっぽい短髪に眼鏡、外見は『いわゆるガチヲタ』言うよりは
予備校生風な風貌w
「あ、そうやけど」
割りとそっけなく答える。
↑やっぱり妙な対抗心(笑)
「後ろ、並んでいいですか? あ、前の人もりぽぽですかねー?」
前にいるのはりぽぽではない(笑)、待ってる人だ(笑)
(光) 「うーん、どないやろね。ただ見てるだけの人かも知れへんしね」
(男) 「僕、ちょっと聞いてきますー」
彼はそう言うと僕の前にいた人に
「りぽぽですか?」
「りぽぽレーン待ちで?」
片っ端から声をかけていく彼w
どうも僕らの前にいたのは
ほとんどがただの見物人だったらしく
彼のおかげで
気がつけば僕の前には5人くらいしかいなくなっていた。
彼は僕の後ろにグループの仲間と並び、握手券を準備し始めた。
(男) 「再販外れてこれだけなんです」
それでも彼の手元には3枚はあったよ(笑)
(光) 「うちは1枚だけやし、まさか、(卒業)ねえ…やから、この数秒に賭けよ思て」
(男) 「集中ですね」
何だかんだで、彼と妙に仲良くなってしまった(笑)
ああ、この人もりぽぽ好きなんやなーと思うと
何か親しみ沸いてきたしね。
あまりに話に熱が入ったのか、いつしか僕と横並びになっていた彼は
(男) 「あ、すみません、前に来てしまって…」
(光) 「あ、かまへんよ。前に並ぶ?何か待ってる時間も楽しみたい言うか、待つのも楽しいやん」
すると彼は「あっ!」と言う表情になり
(男) 「そうか、そう言うのも『あり』ですよねー、そうかーそんな楽しみ方もあるかー」
妙に納得しながら彼は同じグループの最後尾に移動していきました。
(お借りしました、ありがとうございます)
ZARD 「サヨナラは今もこの胸にいます」
長男との大阪滞在中、なんばの地下だったかどこかのお店だったか
覚えていないのですが急にこの曲が流れてきて、泣きそうになりましたわw
まだ時期は未定だけど9月に卒業発表した、りぽぽ
今回「ドリアン少年」握手会で初参戦、
これから何回も握手会に行けると思っていたので
僕にとって予期せぬ形で
「最初で最後の握手会」となってしまいました。
僕がりぽぽ本人に会えるのも今日で最後やんな…
そんな事を考えているうちに
レーン待ちのスペースに来た途端
何とも言えない寂寥感に襲われてた僕にとって、
彼との会話は一服の清涼剤になりました。
そして3部開始時間が刻々と近づいてきます。
ついに
「握手券をお持ちの方は~」と言う
アナウンスが流れて
僕は何とも言えない思いで会場に入り
本人確認作業の場所に並びます。
握手券、身分証明書、顔確認
すべての作業が終わり、
遂にりぽぽブースに向かう事に。
僕の前に並ぶのは10人ほど。
思ったより早く順番になりそう。
もう少し「待つ楽しみ」味わいたかったなーと思ってると
ブースの後ろを通る人影。
あぁ遂にりぽぽ登場か、と思いきや
違うがな(笑)
ああ、梅ちゃんやーwww
しばらくしてまたも人影
次こそりぽぽ?
と、思わせて
隣レーンの村瀬さえぴぃだ。
この瞬間、何故か鼓動が半端なく激しくなる。
なんや、何なんや、この感覚。
今までの4人の時にはなかった感情。
ヤバい、ヤバいぞ
これほんまに心臓飛び出すやないかー
周りにドキドキの音が聞こえるんちゃうか?
それくらいの感じ。
りぽぽまだ現れず。
数日前、体調崩して公演も休んでいたし
今日も体調悪いのかな?
そんな中
遂にりぽぽ登場!
小柄なので、あまり見えないのですが
白のニットセーターぽい感じ。
ようやくりぽぽがブースに姿を現した。
すると不思議な事にさっきまでの、激しい動悸が治まって
何だかとても穏やかな気持ちになりました。
もうほんまにいちいち面倒くさいやつやなw
自分の感情がコントロールできなくなってるくらい冷静さが無くなってるw
そして遂に3部開始。
1番目の人がブースに入る、その前に
僕らが並んでいるレーンの横を車イスに乗った女性が通り過ぎる。
あ!さっきトイレの前で遭遇した方だ!
軽く会釈してくれたので、僕も頭を下げる。
車イスの方が優先で入れるんやね、
この方もりぽぽと握手なんやと何だか温かい気持ちに。
トップバッターはこの、車イスの女性らしく
りぽぽは女性寄りに少し移動右へして握手をしている。
僕の待ってる場所からブースまでの距離は約5、6メートル
車いすの高さまで目線を下げてしっかりお話し聞いてるりぽぽ
めちゃめちゃ優しい表情です。
あ、ここに来てくれるとりぽぽよく見えるなー、ええやんーと
ガン見してると
↑変態です(笑)
握手中のりぽぽがふと顔を上げて会場の方へ目をやった。
当然、ガン見してる僕は(変態ですけんw)
一瞬、りぽぽと目が合う。
その瞬間、りぽぽは「あ~」と言う表情になり、再び車いすの方へ目線を戻す。
そして車いすの方の握手が終わって僕の横を通り過ぎて行く時
もう一度会釈してくれた。
ここで僕の「妄想タイム その①」が幕を開けたw
あの車いすの女性は僕とトイレですれ違った話をりぽぽにして
「ちょうどすぐ後ろににいますよ」と言ったので
たまたまそちらに目線をやったりぽぽが僕に気づき
あー、あの方ですねと言ったんだ、とw
そんなわけねえだろwww
この時僕は、本当にみつ光男というヤツは(いい意味で)幸せな男だなと
心から思いました。
たった数秒の間に起きた事をこうして無意味に膨らませて
妄想しては、それだけでハッピーな気持ちになるw
これって創造性豊かと言うか、想像力が旺盛と言うかw
ただの変態だねw
この妄想に時間を費やし過ぎたせいで
気がつけば、既に次は僕の番になっていた。
ブース前の最後のボディチェックが終わり
目の前には握手してるりぽぽ。
再び鼓動が激しく波打つ。
あれ、ヤバいなw
まただw
そして前の人の握手が終わり
僕はいよいよりぽぽブースへ。
めっちゃ笑顔で両手を差し出して迎えてくれてるのは
高いところが苦手な、りーぽーぽーw
(『どっキング48』内のコーナー「チャレンジ48」ぽくw)
僕は意を決してりぽぽの前へと歩み寄ったのです…
【次回予告】
まさかの2本立てになってしまった握手会3部『小谷里歩』編
いかがでしたでしょうかw
ついに感動の対面となったみつ光男は
無事に小谷さんとお話しできたのか?
そして最後に待っていたドラマとは…
みつ光男史上、最大の妄想とは?
次回、握手会『小谷里歩』編、涙のw完結ですw