亡き人との“再会” | みつ光男的 だれだれ日記

みつ光男的 だれだれ日記

家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

先週の事、テレビの番組表をチェックしていると
気になるタイトルが。

「NHKスペシャル 東日本大震災 亡き人との“再会”」

ご覧になられた方もいらっしゃると思います。

多くの命が突然奪われたあの悲劇的な震災
その後、一命を取り留めながらも
心の拠り所をなくして生きる気力を失いつつある方の所へ
亡くなった人々が幻のような形で現れる、という内容でした。

「アンビリー○ボー」や「世○まる見え」などの番組ならまだしも
決して偏見ではないのですが、NHKが
東日本大震災という非常にデリケートでナイーブなテーマを扱いつつ
超常現象的な内容を織り交ぜる、という内容に
少々驚きました。

非常に信憑性のあるものだったのか
それとも、会社の思考が非常に柔軟になったのか

僕は前者だと思いたいです。

とは言え、霊感ゼロのお気楽オヤジみつ光男ですので(笑)
その体験談を聞いても、そんなことがあるんだな~くらいにしか
思えなかったのですが

そんな時は自分自身に例えて考えるとよいですね。

大切な家族の命が突然奪われた時
夢でもいいからもう一度会いたいと思い
命を落とした家族も、まさかもう二度と会えずにこの世を去るとは思っていなかった・・・

この二つの大きな思いが引き会った時
奇跡が起きるのは決して不思議な事ではないのだな、と感じました。

ある男性の体験談は
奥さまと二人の子供さんを津波で失い
自暴自棄になりかけていたそうです。
すると震災の数年後に、成長した姿で二人の子供さんが現れた、と言う内容でした。

子供さんは不思議な少女に手をひかれて現れたそうですが
その少女はあの世からの遣いなのでしょうか?

僕は奥さまが姿を変えて現れたのではないかと思うのです。
あくまで憶測ですが、若い時代の姿であるとか
または次に生まれ変わる姿なのか・・・

この番組が、ただの悲劇の「怪談もの」ではなく
人間ドラマ、人が人を思う、と言う
人間の本質をとらえた番組だったのだなと思いました。


そんな僕もこの手の経験がない、と断言できるわけではない(笑)

実はひとつ、こんなエピソードがあります。

あれは18歳の時
ちょうど共通一次(今のセンター試験)当日の朝の事でした。

前日、学校で担任に言われた一言
「こんな日は緊張して眠れないかも知れないが、君たちのように若い世代は一晩くらい眠れなくたって大丈夫、無理せず自然体で試験に臨んでください」

その言葉で心が軽くなったのか
深夜まで起きていた僕は明け方からうとうとと眠り始めました。

朝5時には起きて、軽く復習をするつもりが
その時間から・・・

眠り始めてしばらくした時

部屋とコンコン、とノックする音が。
まだ半分、眠った状態の僕でしたが、はっきりその音を聞きました。

それでも眠気で体が動かない。

しばらくすると
足元で誰かが僕の足をトントン、と軽く叩きました。

はっビックリマークと気付くと
当然冬なので締め切っていた部屋のドアが半分くらい開いていたのです。

僕はてっきりおかんが起こしに来たのだと思い、
朝食の時聞いてみると、誰も起こしには来ていない、との事。

父親は職場に泊まり込み
おかんはその時間帯、犬の散歩に行っていて
また、僕が当然起きていると思いおこしにも来なかったのだそうです。

なぜ起きているかと思ったかと言うと
犬の散歩に行く時、部屋の明かりがパッとついたのだそうです。

僕は寝ていたので当然、電気などつけていない。

では、誰が・・・

おかげで試験に遅れる事もなく
無事、大学にも進学する事が出来ました。

あれは、もしかしたら僕の事をずっと見守ってくれている
「誰か」だったのではなかったのか、と思います。

それが誰なのかはわかりませんが、
見えない力にも助けられながら僕はこうして元気で生きられているのかも知れません。

と、言うより「生きていたい」「もっと生きていたかった」と思う
「亡き人」の心によって生かされているのかも知れない。

そんな事を考えさせられる番組でした。

予約録画していたのですが
観た後は何とも言えない不思議な気持ちになりました。

僕はもっと優しくならないと・・・
もっと「生きている今」を大事にしないと・・・
隣でにぎやかに話して笑っている家族の姿を見ると
無性にそんな気持ちになったのでした。

こう言った番組を観たり
犬神さん(犬神サーカス団)のように人の「生死にまつわる曲」を歌うバンドと出会うと
改めて「生」について深く考える、いい機会になりますね。

また再放送があるかも知れません。
またそんな機会があれば多くの人に観てほしい、そう思う番組でした。