陰陽座が八幡浜 ③ 「リアル絶界 体験」(ネタバレ注意!) | みつ光男的 だれだれ日記

みつ光男的 だれだれ日記

家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

トータルコンセプトアルバム「鬼子母神」
(わかりやすく言えば1曲目から最後までが一つの物語になってるアルバム)

そしてその原作脚本である「絶界の鬼子母神」
どちらも発売されてから、この日まで聴きこみ読みこんできたので
ライブもその世界観を十二分に堪能できましたが、

第2部に関しては何年も聴き続けてきた、
お馴染の曲が並ぶ、正に陰陽座珠玉のベストセレクション。
どの曲流れても、体が自然に反応しますね。

メンバーも客席も笑顔の花が咲いた状態で第2部がスタート。

「鳳翼天翔」では「暁夢見し 蒼き焔纏う凰が~♪」のところで
勝手に右手がふわ~っと上に上がってましたし(笑)
この曲が陰陽座との出会いだったので
やはり、いつ聴いても感慨深いモノがありますね。

続いては「狸囃子」
いつも会場のグッズ売り場で悩むのが、この曲で猫さんが手にする
「マドラー」と「猫の手チャーム」
既に別会場で参戦されたお友達からは
「狸囃子で持ってましたよぉ」と言われてたので、どうしようかと悩みましたが
今回も断念(笑)、どうしてもレジに持って行く勇気がなくて(笑)

今回の掛け声は「鬼子母神!」
前回松山で演奏された「金剛九尾」のツアーでは「ふるさと!」でしたが
今回こそ「ふるさと」がよかったのになあ、と思ったのは僕だけでしょうか(笑)

「煌」もライブ定番曲。
サビ前の「鉄槌!」の掛け合いは、一段と大きな歓声が上がりテンションも更に上がります。
この曲も歌詞が「深い」んです。

続いて兄上の「こぉおが、にんぽうちょう~!」の一声で
阿部さんのキーボードから美しい音色が・・・「甲賀忍法帖」です。
ギターリフのみで始まるライブバージョンもカッコイイですが、
キーボードが入ると更に深みが増してよいです!
この曲の阿部さん、めっちゃカッコええ、「惚れてまうやろ~」(笑)

実はこの曲が陰陽座との出会いだったとおっしゃていたくみちゃん、
さぞかし感慨深いものがあった事でしょう。

続いて「紺碧の双刃」
シングルとしてリリースされるも、震災の影響でお披露目は遅れ、
前回の大阪ライブでは、兄上からは「謎のシングル」と呼ばれていましたが
・・・名曲です。

サビ前の
「太閤 存命 三郎起つ 合切 断滅 昇平ぞ来ん」の掛け合いは
まるで地響きのような凄まじさ。
この曲、「関ヶ原の戦い」で実は豊臣秀吉が生きていた、という設定で描かれた
壮大なスケールの楽曲。
にも関わらず、歴史がさっぱりな友達は関ヶ原が徳川家康vs石田光成だったと
知らなかったというちょっと笑えるエピソードを思い出して笑ってしまいました。

今回はさすがに「忍法乱れ打ち」とまではいきませんが
次は「鬼斬忍法帖」
数ある忍法帖の中でも「甲賀」「妖花」「鬼斬」(最近は「孔雀」も)
これらは僕の中では「三大忍法帖」(笑)

この曲の前だけ妙にガラ悪い感じで(笑)場内を煽る猫さんが好き(笑)
最後の「お・に・ぎ・り にんぽう!」のところで腕をクロスさせる振付(?)
今日は周りの式神さん、全員やっててうれしかった~。
以前、松山で両隣りの方がこれ、してなくて(笑)妙に浮いた思い出があったので(笑)

そして「蒼き独眼」
この曲は僕が初めて陰陽座ライブ参戦した松山の「金剛九尾」から
今回まで全てセトリに入っている、超定番曲。

そして今回ライブ初体験の曲がきたよ!
「黒衣の天女」
いつか聴けるだろうとは思っていましたが、おお、感動です。
サビのハモリが最高なんですわ。

そして、ドラムが鳴り響き猫さんが穏やかに話し始めると・・・あの曲です。

「♪髫髪子(うないご)の手房(たぶさ)へ 明日の火を灯もす
         夢現(ゆめうつつ)の光かの 藁・・・」
「にょろにょろ」
この一見、おちゃらけたようなタイトルのこの曲に
何度泣かされた事か。
2008年「魑魅魍魎ツアー」チケットを手にしながら行けなかった無念。
そしてあの頃、僕の身の回りで起きた色んな出来事。

僕にとって「魑魅魍魎」の収録曲は失った思い出を取り戻す最大の「薬」。
その中でもこの曲は特別なのです。

「心が滑り堕ちる 時は 冀望(きぼう)の数より愛(かな)しさだけ求めた
        如何して胸が熱る時は 欝(ふさ)いだ悄気(しょげ)込みも消えた」

この歌詞にどんなに救われた事か。
だから、この曲で「泣くな」と言われても無理。
涙がボロボロ流れて、とても曲を聴いていられませんでした。

と、ステージを見ると猫さんまでも歌の途中で声を詰まらせています。
どちらがもらい泣きやねん、と言う話はさておき(笑)

会場のボルテージは一気にピークに。
そして第2部は幕を閉じ、メンバー紹介の後
一旦ステージから去ります。


「陰陽座!陰陽座!」
アンコールに応えて再び登場。

「燃える最期をくれ~~~~~~~!」
兄上の、この一言で大歓声、誰もが「どの曲」が始まるのかわかっているのです。
「『組曲』義経~悪鬼判官」
この曲も、もちろんですが僕は第2部、ほぼフルコーラスで一緒に歌っていたので
喉がかなり疲れてます、お隣の方、うるさくてごめんなさい(笑)
2番の「鬨をあげよ!」「お~~~~~~~~!!!!」
大げさではなく地震が起きたのかと思うくらいの迫力。


そして「魂の綱引きをしようぜぃ~」
待ってましたと扇子の花が咲き、始まったのは「がいながてや」

(お借りしました、ありがとうございます)
八幡浜の方言がそのまま曲のタイトルになってる、
なんて、がいながてや!(笑)
「おぉいちにぃの さんよいどぉ・・・!」
最初の掛け合いもサビ前のみんなでしゃがみ込むところも大好きですが、
個人的に大好きなのは、歌詞にある
「下手の横好きこそ 物の上手」のフレーズ。
「褒め方が下手で、叱り方が下手」な今の大人たちに、煎じて飲ませたい言葉ですよ、ほんま。
サビでは扇子がまるで時期を合わせて「桜」のように華麗に舞います。

欲を言うなら「亥の子唄」聴きたかったなあ。
「亥の子」は愛媛の伝統行事なのです。
↑よかったら昔の記事、ご参考に(笑)

しかし1列目でよかった、猫さん、扇子が当たるのでは?ってくらい近くに来てくれましたよ。
僕はこの曲だけ「谺」と「鬼子母神」のダブル扇子使用しました。

再びメンバーはステージを去り、2度目のアンコール。
続いて登場して、おおおおおおおおおお~~~~~~~~~!!!!!!!
あの曲が~~~~~~~~~~~~!!!!!
あの聴き慣れたイントロ、そう「羅刹」
兄上が指を2本、頭の上にかざす「鬼」ポーズ、これ、いつも楽しみ~。
しかも目の前、1メートルくらいの距離で。
僕が知る限り、周りの式神さん、全員してました。
今日のライブは一体感が凄い!!!!!

続いてはすっかりアンコール定番曲「喰らいあう」
最初の部分、猫さんに合わせて、
客席が「宣誓!」と「先生!」の右手を上げるポーズ、
初参戦の方が見たら、びっくりだろうなと思いながらも何の躊躇もなく(笑)
「宣誓!!!」

散々、魂を喰らいあってメンバー再び、ステージを去ります。

そしてアンコール3回目、メンバー指を3本、何故か両手で。
そして「陰陽座道とは・・・」と言えば、始まる曲はもちろん、
「生きることとみつけたり」
この曲、僕の「人生のテーマ曲」です。
「そがいなこと もう わかっとらい そう がいなこと もっとやっちゃらい」
この言葉にとんでもなく勇気をもらいました。
「もう、あかん」と思った時もこの曲をふっと口ずさむことで乗り越えられました。
この曲と出会っていなければ僕は「生きること」さえ諦めていたかもしれません。
とにかく曲も歌詞も素晴らしい、
ほんとに「明日も頑張ろう」という気持ちにしてくれます。

陰陽座と本当に出会ってよかった。


そしてアンコール4回目。
ここでくるか!「わいら」
この曲についても妖怪についても以前ブログで書いたことがありますが、
数ある陰陽座の曲の中でも最も好きな部類ですね~。
兄上の陰陽座と式神への熱い思いが一番伝わってくる曲だと思います。

ラストは「悪路王」
「あくろ?あくろ?何だった~?」
いつも感じで始まりましたが、さすがにこの曲がラストに来ると僕の体力も・・・
年を感じるなあ(笑)
最高の盛り上がりの中、第2部も終焉。

陰陽座 全国ツアー2012「絶界の鬼子母神」八幡浜公演は幕を閉じました。

名残惜しい気持ちで会場を後にします。
隣の席の式神さん、よくよく見ると北海道のハードロックバンド
「サーベル・タイガー」のTシャツを着られていました。
北海道から来られたんですね、お疲れさまです。
「何回も当たってしまってすみません」
そうおっしゃってくれましたが、こちらこそわいわい騒いでスミマセン(笑)

$みつ光男的 だれだれ日記会場の外でくみちゃんご夫妻をはじめとする
お友達と合流。
「この後『卍』『骸』きたら、今こうやって歩けてないかも」
「そう言えば『卍』演らなかったですね」
「耳、大丈夫ですか?」
「元気、元気、10歳若返ったよ」
「楽しかったですね~」

と、ここで一人の男性と対面することに。
くみちゃんのお友達、「ともいさん」という方でした。
同じアメブロつながりでありがなら、面識もなかったのですが
本当「爽やかな好青年」でしたよ(笑)


これからもよろしくお願いします~、また夏のライブでお会い出来るといいですね。

本来ならまだまだ続けたいところですが(笑)

「兄上語録あれこれ」や「狩姦・招鬼トーク」、「締めは狩姦!」
あれこれについてはまた「番外編」で少し書いていきたいなと思います。
(まだ続くんかい!)

「もうしばらくするとここ『ゆめみかん』はリアル絶界になります」
兄上の言葉通り、
外に出ると真っ暗で開いている店もほとんどなく、交通手段もタクシー以外はないという
ほぼ、絶界・・・さすがに「鬼」は出ませんでしたが(笑)

お友達とライブの感想や陰陽座噺で盛り上がりながら、しばらく歩くと
絶界にたった一つ、ポツンと灯りのともるお店を発見。
そこは「黒塚」・・・ではなく(笑)もちろんファミレス、ここには鬼女も妖怪もいないですよ。
ここが今日の打ち上げ会場となりました。

打ち上げは時間にして2時間程度で、陰陽座について語り尽くすには
足りないくらい短かかったのですが、楽しい時間を過ごす事が出来ました。

さて、僕はこの素晴らしい余韻を引きずったまま、
4月20日の大阪NHKホールのライブに臨むことになります。
「聖地」八幡浜、「生誕の地」大阪、その両方で
「鬼子母神」を堪能できる僕は幸せ者です。

こんな僕を快く送り出してくれた家族にも感謝しつつ家路に向かう事になりました。
何だかほんわりとした気持ちで胸いっぱいになり、なかなか車を出す気になりません。

帰りはライブアンコールの感覚でベスト盤「陰陽珠玉」を聴きながら帰る事に。
ちょうど「がいやがてや」が終わったくらいに家に到着、
雨も降りだして正に「どげながぞ!」



兄上は「凱旋は戦いに勝って還って初めて凱旋。僕たちはまだ何にも勝利してしません」
そう言われましたが、
「勝利」とは・・・誰しも思っている事だと思いますが、
「売上」だとか、「チャートの順位」ではなく
陰陽座と式神の絆が、アルバムを出すごとにツアーをする度に太く強くなっていく事、
その輪が少しずつ少しづつ大きくなっていく事こそが、陰陽座にとっての
「勝利」だと思います。

本当に素晴らしいライブでした。
陰陽座の皆さん、ありがとうございました。

そして今回共にライブに参戦させて頂いた
くみちゃんご夫妻、リラさん、猫狸さん、ありがとうございました、本当に楽しかったです。
そしてお疲れさまでした。

いつもは一人で会場に行って、会場で誰かとお話しして、
余韻を楽しみながら一人で帰る事が多かったので。
だから、ライブ前もライブ後もこんなに盛り上がったのは初めてです。

また機会があれば、ご一緒させてもらえたら光栄です。

さあ、次回は大阪です、陰陽座生誕の地で再び「魂」燃やしてきます。

次回予告!!!!!「陰陽座が八幡浜 番外編 陰陽座&八幡浜あれこれ」
近日upの予定です。


陰陽座が八幡浜でライブするんは、まっこと、がいな事なんよ。
やけん、うちも松山から車飛ばして行ったんよ。
ライブ会場ではいくらおらんでも、かまんのよ。
みんな待っとるけん、また来てや~。

本当に楽しかったです、全国各地から来てくれた皆様、お疲れさまでした。 
次のライブでお会いしましょう!!!!!