【信長、十一ヶ条の指令を出す】1582年2月9日
織田信長が武田勝頼討伐に向けての信州出陣に際し、十一ヶ条の指令を出す。

1,関所で税を徴収してはならない。
2,農民から本年貢以外に税を課してはならない。
3,忠節を尽くしてくる者を取り立てる以外、抵抗してくる侍は自害させるか、追放せよ。
4,訴訟ごとについては念を入れて糾明し解決しなければならない。
5,国侍たちは丁重に取り扱うべきだが、油断のないように気を遣うこと。
6,支配者1人が欲張ると諸人が不満に思うから、所領を引き継いだ際はこれを皆に分け、また(新しく)家臣を召抱えること。
7,本国(尾張・美濃)の者のうち奉公を望む者がいたら、身元を確かめ、その者を以前召抱えていた家へ連絡した上で奉公させること。
8,各城は丈夫に普請すること。
9,鉄砲、弾薬、兵糧を蓄えておくこと。
10,各人が治める領域内で道を作ること。
11,所領の境目が入り組んでいて争いになったとしても、憎しみあってはならない。

信長らしい細かく、恭順者は守り反逆者は許さない、領主に厳しく庶民に優しいものだった。基本は軽い税で庶民を潤し、領主は強く守りを固め家臣領民に慈悲深く接する。インフラを整備し繁栄をもたらし信長に逆らうよりも従った方が利が有ると思わせる合理的なものだった #べらぼう #大河ドラマ