加賀百万石と言えば前田利家。利家が生きていた時代の最高石高は、加賀・能登・越中で76.5万石。百万石を超え119万石にしたのはその嫡男・前田利長が跡を継いでからでした。豊臣から徳川へ。かなり困難な時代を生き抜いた利長、永禄5年(1562年)1月12日はその誕生日。関ケ原前、家康は有力大名の牙を抜いた。最初のターゲットが前田、利家死後、若い当主利長は赤子同然、臣従の誓詞と母まつの人質と言う完敗を味わう。しかしこれが100万石につながった。関ケ原での徹頭徹尾家康に従う姿勢は、加増に値する功績だった