奈良町の朝に | PEZVOLADOR

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むぎわら帽子の思い出を抱え込んだまま
大人になった人に読んでもらいたい、
終わらぬ夏の人生旅日記。

日本、それも奈良町という余りにも非日常的な朝の中に立ち寄った朝食屋さん。開店を待ってカウンターに座ると、今からおむすびを結ぶであろう手がつくり出した優しさが店のあちこちに感じられ、思わず微笑みを隠しながら新米の香を待った。