大使館の非常ベル。 | PEZVOLADOR

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むぎわら帽子の思い出を抱え込んだまま
大人になった人に読んでもらいたい、
終わらぬ夏の人生旅日記。



7年ほど前でしょうか


赤坂にあるアメリカ大使館での出来事です。



セキュリティーチェックを終えて中に入ると


横一列に並んだ窓口に向かって


ちょうど大きな病院の待合室のように


椅子のかたまりが左右にあります。



30人位ずつ60人くらいは座れたと思います。



入り口に近い側に座っていたんですが


急に込み合ってきたので、奥のほうに移動して


今まで座ってた場所を何気振り返ると。



あれ、さっきいたとこの後ろ


森三中の真ん中の人だよな・・


と、隣にいた関西人の妻に聞くと


「3人とも並んで座ってるやん」



よく見ると、僕の隣に座っていたのは藤井隆で


大木こだま・ひびきを筆頭に今田耕司、東野幸治


その他もろもろ15人ほどの吉本に、ずっと囲まれていたようです。



数分後、いよいよ僕の番号が呼ばれるであろうその時になって


館内に非常ベルが鳴り響きはじめました・・・



周りの顔ぶれが顔ぶれなだけに、ほんの一瞬


まさかドッキリに付き合わされるんじゃねーだろうな、と思いましたが


日本の低俗なバラエティー番組に、アメリカ合衆国が荷担する筈はなく


僕は冷静に周りを見渡して状況確認。



警備員の指示に従い、全員中庭に移動です。


間もなく大使館員の会話の中から、避難訓練に付き合わされたことが判明


適切な指示もなく、かなり長い時間外で待たされましたが


何よりも驚いたのが、大使館内で働く人の少なさ。



中庭の半分以上の人間は来館者で


あの大きな建物の中の人口密度は、やはりアメリカ並みでした。