2023年5月30日に私が2015年から借りている甲駅の待合室の横に「ツツジ復活作業中」のプレートを表示しました。廃線の駅ということで、廃線マニアの方がよく訪れる駅でもあるので、何が起きていたのか簡単にまとめます。

1. ことの始まりは、北陸中日新聞のニュースでした

5月24日にグーグルでニュースを見ていた私は、北陸中日新聞が5月21日に配信した「「百年木」の表示杭 新調 穴水 旧能登線駅でボランティア」という記事を見つけました。
このボランティア活動のことは、私はこの新聞報道で初めて知りました。写真がどの方向から撮影されたのかはすぐに分かりました。今まであったものがないことに気がついて甲駅に行きました。
 
ツツジが伐採されて切り株だけになっていました。
 
そして百年木という名前のシイの木の切った枝と一緒に駅の構内に残置されていました。
切られたツツジは甲駅が1959(昭和34)に国鉄能登線の駅として開業したときに植樹されたものです。今年が2023年なので64年たっていました。
 
ツツジは駅の入り口側に赤い花の木、ホーム側に白とピンクの花の木の2本が植えられています。サツキもホーム側に植えられています。
 
(2023-05-03撮影)
 
(2023-05-03撮影)
(2023-05-03撮影)
 
(2023-05-25撮影)
 
ツツジが切られたことと切った枝をそのまま残置していった行為に対して、怒りがこみ上げました。それでその日のうちに「のと鉄道」にツツジを切る許可を出したのか問い合わせをしました。
のと鉄道は私が見せた写真を見てツツジを切る許可は出していませんと説明してくれました。残置していった枝の処分については、こういうことをする団体だったら片づけてくれと言ってもすぐにはやらないと判断したので、のと鉄道に対して「私が片づけます」と言って了解をもらいました。
 
(2023-05-24撮影)
 
(2023-05-24撮影)
 
(2023-05-25撮影)

3.怒りをFBにぶちまけて残置された枝木の片づけをしてました

これだけ大量の枝木だと朽ちていくのに10年以上かかるのと草刈りもできないので、軽トラで移動させることから始めました。作業の途中に太い枝やらツツジの花が咲いていた枝もたくさん見つかりました。
 
北陸中日新聞の記事には「周辺の雑草と雑木を刈った」とありました。
甲駅が開業当初から植えられていたツツジは雑木か!
で北陸中日新聞にも八つ当たりしました。
 
 
(2023-05-25撮影)
 
(2023-05-25撮影)

4.ボランティア団体に片づけさせたほうがいいとアドバイスを受けて連絡を入れました

FBを見ていた方から、「普通のボランティア団体は片づけまでしますよ」とアドバイスを受けて、この人たちの方がおかしなことをしていたことに気づきました。
代表の方を私の親父は知っていたので、親父からクレームの電話をしてもらいました。その後に私に電話があって片づける約束をしてもらいました。
 
しかし私が思うにはどうして北陸中日新聞の記者の人もふくめて誰も気がつかなかったんだろうということでした。
 

5.ホームの待合所にあった古い料金表が無くなっていたことに気づきました

5月3日のGW中に甲駅の写真を撮影したときにはすでに無かったですが、その時は気がつきませんでした。私が最後に確認したのは去年の12月31日の年末の掃除をしたときです。
 
(2023-05-25撮影)
 
(2022-12-31撮影)
 
(2023-05-03撮影)
 

6.片づけに来てもらった代表の方は、私の中学校時代の先生でした

軽トラ3台で甲駅に来てもらって残置された枝木の処分をしてもらいました。
その時に初めて代表の方と対面しました.
私の方からは
  1. 甲駅は2015年から年間24000円で借りていること
  2. のと鉄道との契約では観光目的でないので待合室の中は一般の方には見せられないこと
  3. 今回の7駅は廃線になる前は地域の方々が花壇(かだん)を作って「花いっぱいコンクール」などで競い合っていた歴史があるので百年木でまとめるのは無理があるのではないのか?など話しました。
 
 
直接話ができたので、少し落ち着きを取り戻した私は昔の向洋中学校の時の卒アルを見ました。滝井さんというボランティア団体の代表の方が向洋中学校の先生をしていたことを知ったからです。
向洋中学校は平成19年(2007)に廃校になりましたが、バス停は今でも向洋中学校です。
それを見て滝井さんが先生だったことを思い出しました。
当時は学級担任でなかったので課外活動くらいしか一緒にいなかったと思います。
でも40年前の記憶がよみがえりました。
 
 
 

7.ツツジを復活させることにしました

切り株が残っているので、運がよければ再生することができます。
それで土をかぶせて再生作業を始めました。ただしツツジは成長がとても遅い植物です。
64年たってもあの大きさです。いたずらで破壊されないようにプレートも作成しました。
切られてしまったものは元には戻りません。
あとは見守るだけです。
FBにアップしていた記事は後で全部出します。
 
(2023-05-26撮影)
 
(2023-05-26撮影)
 
(2023-05-26撮影)
 
(2023-05-30撮影)