(5月4日)

昨年北國新聞さんや北陸中日新聞さんに私の頑張りを取り上げてもらいました。ありがとうございました。

 

その中で西洋ワサビをイノシシよけで使うというものがありました。(2021年6月12日の北國新聞)。西洋ワサビを簡単に説明すると北海道やヨーロッパの寒い地域で育つアブラナ科の植物です。別名ホースラディッシュとかレフォールとか呼ばれています。日本ワサビと違って栽培が簡単で大量生産できるのでチューブに入っている練りわさびの原材料などで利用しています。

今の時点での私の結論は西洋ワサビの根が長く太く育っている場合はイノシシが近づかないというものです。生育が不十分で根が細く短い場合は効果が期待できません。栽培する土壌の良し悪しで成長に大きな差が出てくるのも事実なので、栽培に適した土づくりの方法を研究します。

 

私が西洋ワサビの栽培試験を始めたのは2013年のことです。北海道の北のWeb3号店さんから苗を入手しました。当初はというか2020年までは苗についていた説明書を参考にして小さく切って植えていました。

 

 

 

 

水田の耕作放棄地で栽培をしていて根が上手く育たないことがあったので、2020年にイノシシ対策で使うつもりで岩手県の 紫桜館山の花屋さんから購入した苗からは切らずにそのまま植えています。

 

 

大量に苗を生産するために2021年に北海道の十勝池田町産と開拓ショップえぞえぞさんから苗を購入しました。北國新聞さんの記事にしてもらった場所は、開拓ショップえぞえぞさんの苗でした。

 

 

 

それと並行して最初に栽培を始めた西洋ワサビをイノシシが荒らしたキクイモ畑に植え込んで効果があるか実験しました。

 

 

その結果はというとイノシシに荒らされて失敗しました。考えられる原因は西洋ワサビが大きく育たなかったくらいです。北國新聞さんの紙面の写真の場所も荒らされて西洋ワサビの根の一部を食べられましたが、味はしっかりと覚えたはずです。

【3月23日)

(3月23日:写真の左側の草地にはアピオスが埋まっています)

 

十勝池田町産の規格外品の方は大きく育ったせいかほとんど無傷で近寄った足跡もありませんでした。

ヤーコンと一緒に植えた西洋ワサビは3月の雪解けの後に根を食べられました。ヤーコンも食べられました。

(3月20日)

(5月4日)

(4月17日)

イノシシの方は3月に荒らされた以降は侵入してきた形跡がありません。そしてイノシシに食べられた西洋ワサビだけ花を咲かせそうです。

今現在、ほ場整備作業中です。十勝池田町産の西洋ワサビ2年物が大きく育っているので、これをイノシシが荒らした場所に移植して効果があるか実験することにします。

 

ただ西洋ワサビは暑さと乾燥に弱いので、ペニーロイヤルミントという低くじゅうたんのように広がるミントを乾燥地向けに増やしています。このミントはカメムシやノミなどの虫よけに使われるミントです。

(4月30日)