(3行でまとめると)
1. 2021年に曹洞宗総持寺は開創700年を迎えました
2. 総持寺を開いた瑩山禅師は永光寺の住職でもありましたが、兼務して往来しました
3. この道を「峨山道(がさんどう)」と呼んでいます
曹洞宗には道元禅師が開いた福井県にある永平寺と瑩山禅師が開いた石川県の総持寺と2つの大本山があります。
瑩山禅師は最初は羽咋(はくい)市にある永光(ようこう)寺を開きましたが、輪島市にある総持寺も曹洞宗布教の拠点として開きました。
(2016-03-19 総持寺)
(2016-06-30 永光(ようこう)寺)
距離にして50キロ以上ありますが、毎日往来したという伝説が残っています。
この道は「峨山道(がさんどう)」と呼んでいて、今でも門徒の方たちなど徒歩と車両を使ってこの古道を巡る行事をしています。
2015年からはこの古道を利用して「がさんどうトレイルラン」が始まりました。
トレイルランニング大会にはUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)に参加するためのポイントがもらえる大会があります。
がさんどうトレイルランでは2018年は4ポイント、2019年は3ポイント与えられました。2020年と2021年は大会中止。
この大会では出発する場所を1年ごとに永光(ようこう)寺と総持寺で変える方式をとっています。
私は2016年の第2回総持寺スタートの大会から参加しています。
去年と今年は中止になりました。
現在では七尾市の能登里山街道徳田ICから羽咋(はくい)までの「がさんどう」のルート上には送電線の鉄塔や風力発電の風車が立ち並んでいます。大会の雰囲気はYamakei Onlineの記事から知ることができますよ。