先日、丸の内界隈を歩いていると、
ビルとビルの間にあるロマンチックな一角に出ましたラブラブ

丸の内は昔からなんとなくドイツの街を
思わせるものがありましたが、その一角も
ちょっとヨーロッパの香りが漂う素敵な空間でしたキラキラ
時刻は夜7時ごろ、とっぷりと日が暮れて
ライトアップされた緑の中庭に、
テーブルがいくつも置かれてキャンドルがゆらゆら灯り、
美味しそうなパスタや肉料理が運ばれています。
あまり日本では見ないその素敵な光景に、
すっかり魅了されてしまいました。
そこはいくつかの高層ビルで作り上げられた空間でした。
そこをまるで夢を見ているように歩き、
東京駅側の大通りに出てから気づきました。
そこは私が以前働いていた会社があったビルだったのです。

あまりに変わってしまい、わからなかったのですが
よく見るとあの丸の内八重洲ビルでした。
当時の写真が、あるサイトに載っていました。

現在ではビルの名前は丸の内パークビル。
でもよく見ると当時(約30年前の面影)が
ちゃんとそこここに。。。

インターネットで調べたら、丸の内八重洲ビルは、
1929年(昭和4年)に建てられた、
当時にしてはとてもハイカラなビルだったとか。
ですから建築家や、建物が好きな方をはじめ、
多くの方からとても愛されているビルだったそうです。

私が学校を卒業して会社に入社したときには、
そのビルが古くていやだなぁと思ったことを憶えています。

私の会社は本社が丸の内にあり、
本社勤務となったことを当時は喜んでいたのですが、
実際に私が仕事をする場所は、
本社は本社でもビルは本社ビルから
1~2分離れた古い古いビルでした。
それが丸の内八重洲ビルだったのです。

当時でも古びていたのですから、
あれからどうなったのだろう、と実は思っていたのです。

それがあんなに素晴らしいビルに生まれ変わったとは。。。
しかも全面改装というよりは、
あの古いレトロな趣をちゃんと残していたのです。

丸の内パークビルに入ると、
当時新入社員だった私が書類をかかえて
社内の廊下を歩いたときのことが
よみがえってきました。
あの懐かしい廊下、大きな柱。。。
美しくレノベーションされていましたが、
それでも面影がどことなく残っているものです。

丸の内八重洲ビルは壊されるときに
多くの惜しむ声があり嘆願書も出たそうです。
そして今から2年前にビルは生まれ変わり、
それを見た人は、入り口のステンドグラスや塔屋が
ちゃんと残されていたことに感動したそうです。

甘ったれのOLから早、30年経ったある日に、
私はタイムスリップしてしまったようでした。