みつまめの現実も不思議もユニークでシンプルにいこう -3ページ目

みつまめの現実も不思議もユニークでシンプルにいこう

あれからいつも、心の中の奥深いところに春ちゃんはいました。
龍の春ちゃんの背中に乗って大冒険を楽しみました。

 

龍の秋ちゃんとの出逢いは

 

秋深まる季節の

 

カナダのプリンスエドワード島でした。

 

秋ちゃんは、私が生まれてから見た中で

 

一番とっておきの綺麗な夕日を見せてくれました。


 

アリエルの画像 プリ画像


 

 

その年は、赤毛のアン物語の100年際で

 

プリンスエドワード島全体にお祭りムードがただよい

 

島全体はどこを見ても、とても可愛い雰囲気でした。


 

なぜカナダかというと

 

母は赤毛のアン物語の大ファンで

 

100年際のプリンスエドワード島に

 

どうしても行きたかったみたいでした。

 

だけど一人では不安だったようで

 

私を誘いツーリストに申し込みました。

 

ツーリストのメンバーも母と同年代の

 

アン好き女性の方々が大多数で

 

やはり連れられてきたであろう

 

娘さんや息子さんや旦那さんが少数。


 

。。。息子さんとか旦那さん。

 

島は正統派にラブリー過ぎて引き気味で

 

盛り上がるお母様方を遠い目で見てたな~( ̄ー ̄)


 

あ、話がそれちゃいましたねw

 

そうそう龍の秋ちゃんですね!


 

その旅のイベントで島のヨットハーバーから

 

夕陽を見るというスケジュールがあって

 

私達はバスで向かいました。


 

ヨットハーバーには

 

たくさんのヨットやボートが並んでいて

 

長い突堤の先には灯台があり

 

夕陽を見るにはもってこいの場所でした。

 

だた少し曇っていたので

 

「今日はどうでしょうね?」

 

と仲良くなった方とお話ししていました。


 

果てしなく続く綺麗な海を見ていると

 

さっきまでの雲が突然風に流され

 

急に辺り一面が柔らかな赤い夕日に

 

照らされ出したのです。


 

私は感動して思わず

 

突堤の先の灯台近くまで小走りで行き

 

地平線に降りていく巨大で柔らかな夕陽を

 

食い入るように見つめました。


 

こんなに大きくて美しい夕陽を

 

空気全体を赤と濃いオレンジの

 

混ざった色に染める夕陽を

 

そして時が止まったかのような

 

海と空だけの空間を

 

私は知りませんでした。


 

視界一杯のあまりの美しい光景に

 

時間も止まって

 

赤と濃いオレンジの空間に

 

漂っているかのような感覚でした。


 

不意に母に呼ばれ

 

バスに戻るよ、と肩をたたかれ

 

ここがどこだったのか思い出しました。


 

それでもまだぼんやりしながら

 

バスの窓際に座り外の景色を見ながら

 

沈みかけた夕陽の綺麗な色を眺めていたら!


 

紅葉と夕陽の赤さの混じった車窓の中に

 

同じ色をした龍が笑いながら

 

こっちに手を振っていたのです!

 

スマートで龍らしい龍が飛んでいたのです。


 

「どう?綺麗だったでしょ?」

 

その龍はウインクしながら

 

頭の中に直接話しかけてきました。

 

その意味が0、0001秒くらいで分かって

 

私も「Good job!」って親指立てて答えてました。

(海外だったので生意気にもつい。。。(*゚.゚)ゞ)


 

曇が風に流れて急に大きな夕陽が出てきて

 

圧倒的な自然の美しさに感動したまま

 

意識だけが違う時空にいたかのような感覚。

 

懐かしい安心感と温かさに包まれたまま

 

柔らかい赤とオレンジの世界に

 

ただうっとりと漂っていたこと。


 

かお「秋ちゃん、綺麗な夕日を見せてくれてありがとう!」

 

私は心の中でお礼を伝えました。

 

龍「見せるって約束したからね。」

 

秋ちゃんの意外な言葉。

 

かお「え?いつ??」

 

龍「ちっちゃい頃。」

 

秋ちゃんのちっちゃい頃らしい。

 

かお「そっかー ほんとに美しい空間だったよ。

 

心がすっきりしたよ。ありがとーね!」


 

その後も車窓から夕陽の色が消え

 

真っ暗な闇が訪れるまで

 

秋ちゃんはニコニコしながら

 

ずっとバスの横を飛んでいました。


 

これが秋ちゃんとのお話です。

 

言葉にするとほんの少しなのですが

 

この会話みたいなのとかお互いの感じ方は

 

言葉ではなく頭の中で

 

一瞬でぜんぶ伝え合ってる感じなので

 

言葉使いは私の受け取ったニュアンスになってます。


 

そして私と母のカナダ旅行も

 

お互い元気に楽しく無事に終わりました。


 

では次は冬ちゃんのお話です。