久しぶりに沖縄へ帰って来て、
空港から乗ったタクシーで
み
「二週間くらい居なかったんですが、
ずーっと雨でした?」
運転
「いや、そんなには降ってない今年。
天気予報では雨マークが付くんだけど、
少し降るくらい。
天気予報が、当たらなくなって来てる。」
タクシーの運転手にとって、
「天気予報」は生命線。
なぜなら、天気次第で収入が全然違う。
雨ならバンバン売れるし、晴れたらそんなに乗らない。
見たところ70才は超えてるおじいちゃんだから、
40年近く「天気予報」をにらめっこして来て、
「今年は当たらない」って思っている。
天気予報は、「過去の統計」をいーっぱいインプットしたコンピュータが、
「過去と同じなら、こうなる」
という予測。
当たらなくなるということは当然、
「過去とは違う地球になって来ている」
ということ。
運転手
「今年はね、もうハーリー鐘もなったのに、
梅雨明けしてないさ。」
ハーレーってのは↑この爬竜舟(はりゅうせん)での勝負のことで、
那覇ハーリーは「新暦」に変わっているけど、
糸満ハーレーだけはまだ「旧暦」でやっている。
その糸満ハーレーの鉦(かね)が鳴ると、
梅雨が明けると言い伝えがある。
むしろ、「梅雨を明けさせる」ために鉦を打ち鳴らすらしい。
琉球新報より
旧暦4月27日に打つ習わしで、
鉦の音で梅雨が明けるとの言い伝えもある。
運転手
「旧暦でしか天気は当たらんよ。
那覇ハーリーは、新暦になってるから違う。
でも今年は、旧暦も当たらないね。」
旧暦が天気に関係しているということは、
月の動きが地球の高気圧・低気圧、「梅雨前線」を動かしていることになる。
「そんなバカな!」って思うよりも先に、
月が動けば、地球の「海」が動くことを思い出す。
じゃあ、「大気」くらい軽く動かせる。
そうか、月は天気に関係してたのか。
旧暦の4月27日は、
先週6月3日だった。
「過去の地球」とは違う次元へ、
進んでいるのかもしれない。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、中学生の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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