他人が「練習中の」音楽を聴くと、
人間はイライラする。
例えば子供がピアノで、
カエルの歌を練習してたとする。
ドレミファミレド~
と行って欲しいのに、
ド・・・、ドレ・・、
ドレ、ドレ・・・
ドレミ・・・
イライラする理由は、
頭の中で、「次はミや!」「ミに行け!」
「あー!なんで、ドレだけで止まって繰り返すん!!!」
になるから。
人は自分の頭の中の正解に、
他人が追いついていない時にイライラする。
これを、
他人の練習現象
と呼ぶ。
呼ぶというか、呼ぼう。
呼ぼう、呼ばない?呼ぼうか!
三段活用。
これは、何も音楽だけじゃなくて、
自転車に乗れない子に、何度も横で伴奏するパパもそう。
「あー、どうしてそこで止まるの!」
または、
料理の得意な人が、弟子入りしたバイト君のカツラ剥きに、
「あー、なんでそうなるの!」
でもって「他人」だけじゃなく、
自分の練習現象もある
相手は、目の前の「現実」。
頭の中で描いている正解があるのに、
なかなか次の展開に行かず、何度も同じ地点を繰り返している時にイライラする。
で、
さっき気づいたんだけど。
あの完璧なる自然界。
全てが調和していて、無駄なものなど1つもないはずの
「自然界」にさえも・・・、
鳥のヒナは「練習」するわけで、
その練習を聞かされると、イライラすることが判明!
「行け!」「次の音へ行け!」
「なんで、何度もそこだけ繰り返してん!」
↓さあ、お聴きください
自然界さえも、完璧じゃなかった。
じゃあ、わたしごとき「人間」が1発で出来る訳ないか。
そう思える、素敵な「イライラする」練習でした。
撮影した後のヒナちゃん、何度も次の音まで行けるようになってましたよ。
「いつかは、出来る」
良い一週間を。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、中学生の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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