「それはまだ希望がありますね。」
それが、先生の口癖だった。
ここは、伝説の診療所。
世界中から「最後の希望」を求めて、
難病難治の人々が長蛇の列。
「先生、髪の毛を生やしたいのですが、
最近はフケが出まくって・・・。」
「それは、まだ希望がありますね」
「え?フケが大量に出るんですよ?」
「えぇ、フケが出ているなら、
まだ希望があります。細胞がまだ居る証拠だから。」
違う患者が訪ねた。
「先生、もうガンの末期で、
腹水が溜まってしまって・・・」
「それならまだ希望がありますね。」
誰の、どんな症状の、どれほどの絶望を込めても、
その先生は必ず最初に
「それは、まだ希望がありますね」
と言った。
そして実は、その先生が出せる最高のクスリこそが、
その言葉だった。
実話に基づいた話しだけど、
伝説になるくらいの「何でも治す」治療家は、
みんなそう。
患者が何を言っても、
「あ、それならまだ希望がありますね。」
患者は勝手に決めつけて来る。
「フケ」が出たら終わりだ。
「腹水」で末期だ。
でも、その決めつけの向こう側にしか完治は無い。
何かが起こった時、
何かが「起こった」のだから、
それは生体の反応。
「あ、それならまだ希望がありますね。」
自分で、自分に言ってみるのも良いかもしれない。
■TOKYO
4月13日(土)
久しぶりの、さとうみつろう東京イベント
マグネシウム「マグちゃん」の
宮本社長と講演会。
⇒詳しくはこちら
⛺一緒に村作りしたい人
「レイビレッジからのお知らせ」
純正律カノン瞑想
■さとうみつろうピアノライブ&トークショー
日時:5月4日
場所:大分ホルトホール
何年ぶりだろう、トークショー。
5年ぶりとか?
満月会・新月会
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、小6の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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