隣りの席に座っていた中国人が、
「げーっぷ、げげーっぷ」
と聞いたこともない音量でゲップをして、
文化とは、不思議なものだと思った。
30年前、
中学の修学旅行がオーストラリアへのホームスティ。
「外国でゲップは、オナラをするよりも失礼だからしないように!」
と、送り出された。
「へー、ゲップなんてみんなするのに、
それが、おならよりも失礼だなんて」
不思議に思いながら飛行機に乗った。
あれから、30年。
横の中国人に、欧米化したM氏は驚く。
というか、日本では全然ゲップする人居るけど、
この音量かよって大きさに驚いた。
で、「文化とは不思議なものだ」
と。
なぜなら、人体は国を超えても機能は一緒。
オナラは出るし、ゲップは出る。
これは「人体の機能」なのだ。
それを、
アメリカでその「植物」が生まれたら、
光合成しちゃダメ、
中国でその「植物」が生まれたら、
根っこから水を吸っちゃダメ。
そんな事になるはずがない。
光合成をしないと死ぬし、根っこを切っても死ぬ。
「機能は同じ」生命体が、
生まれた場所によって、
「ゲップは失礼」
「おならの方が失礼」
それが、「文化」だ。
隣りの中国人の大音量のゲップを聞きながら、
全ての「文化」「風習」って、ニンゲンのつまらない社会や、権威、権力などが決めた、
どーしようもないことに思えてきた。
イギリスあたりに住む、どっかの貴族が、
「ゲップ」を良くする召し使いとか、奴隷とかが居て、
「バイオリンの音が聴こえん!ゲップは下品という事にしよう!」
とか、
たぶん、そんな事で始まったのだろう。
いや、全ての「生理機能を禁じる法律」が、
そもそも、そうやって出来ている。
「息を吸うのは、アメリカでは失礼なのよ」
近い将来、そう言っても疑わないんだろうな。
「水を飲むのは、とってもマナーが悪い」
これを聴くと、まだ今なら、
「え?そんなバカな」
って分かる現代人も、
「水を飲むときに、相手に飲み口が見えないように手で隠す」
と聞くと、
「マナーだよね」
って言う。
どこで、気づくんだろうか。
全てのマナー、法律、風習が、
「誰かが勝手に決めたきまぐれ」だと。
「水を飲むのは、4時32分より後じゃないとダメ!」
なら、「そんなバカな。」
「何の根拠が」
って言うのに。
ラマダンを知らんのかな。
上のは、本当にマナー違反なのだ。
「日の入りまで、水は飲んではいけない」
そして
札幌の日の入り(真冬)は午後4時32分だ。
頑張れ、中国人。
君のゲップを、「不快だな」って少し感じてしまった、
その横に座る「名誉白人」の風習に、文化に、科学に、汚染され始めている「ただの生命体」に。
君のゲップは、一番の薬だ。
純正律カノン瞑想
■さとうみつろうピアノライブ&トークショー
日時:5月4日
場所:大分ホルトホール
何年ぶりだろう、トークショー。
5年ぶりとか?
満月会・新月会
⛺一緒に村作りしたい人
「レイビレッジからのお知らせ」
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、小6の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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