昨日２０２３年３月１１日は、
長男コクトウ君の中学の卒業式。
春からは、もう高校へ。
その父親は、新潟に。
息子の卒業式なのに。それに出れずとも、
どうしても、この日にしたかった。
それぞれの、３１１。
干支は１２年で一周。
１２年前のその日は、会社に居た。
遠い沖縄で、とてもお堅い企業なのに、
勤務中にも関わらず全員がTVにかじりついていた。
日本が終わるような「気」を、
遠い沖縄でも感じていた。
最初に届いたその「気」の次に届きそうな津波到着時間予測は、
「沖縄」まで赤色で提示され、
目の前で映し出されているその大自然の破壊力に、
まるで同じモノが、この遠い沖縄にも押し寄せるような感覚で、
皆不安を抱えていた。
誰にも分からなかったことが、
いま目の前で起こっている。
じゃあ、「どのくらいの威力を維持して沖縄まで届くのか」も、
誰にも分からない。
PM5時に会社を飛び出すと、
すぐに長男コクトウ君の保育園へ。
いつもは６時３０分ギリギリのお迎えだったので、
「どうしたの？」という先生たちの雰囲気。
TVでソレを見続けていた者と、
保育士だから生徒たちの前でTVみれない先生たちの「いつもの日常感」との違いに、
少し安堵したり、また不安になったり。
妻に「早迎えしたよ」と電話すると、
スーパーで買い物中で、
こっちも「何があったの？」状態。
お腹の中のザラメちゃんも、不安になってない母体で良かったろう。
沖縄まで大波が来るわけが無いとは皆分かっていたけど、
到達予測時刻には間に合った。
それぞれの、３１１。
その１２年後に、中学を卒業したこの子供たちは、
ちょうど３年前には、小学校の卒業式を「キャンセル」された初の生徒たち。
コロナで。
その後、「入学式もやっていない」初の中学生たち。
久しぶりに、親が参加できる学校行事「中学卒業式」。
本当は仙台が良かったけど、
そんな日に来られても、それどころじゃないだろうと新潟にした。
どこでも良かったけど、この曲を４４７Hzで鳴らして居たかった。
『春になったら』
曲：喜舎場英雄 詩：具志堅陽子
こらえきれない、涙
うつむいたまま泣いた
窓に滲む光だけが
君の所へ帰る道
また、春になったら君に会える
また春になったら君の声が聞こえる
大切な人を亡くした人は、東北だけじゃなく日本中に居る。
遠い石垣島にさえも。
それぞれの、３１１
もうそのことを忘れてしまった人
覚えていない人
も、とてもとても大事な存在。
日本に必要な人たち。
ずっと忘れられない人たちも、
大事な存在。
産まれ来る、
「そんなことが起こってたことも知らない世代」は
大事な大事な「希望」。
それぞれの３１１
あ、
別にしんみりさせたい訳じゃ無いので、
新潟の１曲目でもお楽しみください。
会場、チョー盛り上がっております。
新潟のみなさん・・・、
なんだか１曲目からめちゃくちゃ盛り上がってて、
なんなら大阪よりもノリノリ。
いや、さすがに関西のオバちゃんたちまでのノリには届かないにせよ、
とっても素敵な新潟の夜を、ありがとうございましたー。
広川様という方に、一万二千円の「地域振興券」をもらいまして、
みんなで、美味しく打ち上げで新潟名物タレカツを頂きました！
ラスクとTシャツの差し入れも、
ありがとうございましたー。
新潟マジック
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中3の長男コクトウ君と、小5の長女ザラメちゃん、4才になった次女ミリンちゃんの３児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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