81才になる母は、

女手1つで4人の子供を県外の私立の大学に行かせた凄い人なのですが、

高校の教員をしていました。


石垣島にある3つの普通高や、首里高校なども赴任して回ってましたが、

後年は宮良養護学校、大平養護学校など「養護学校」で教えていました。


たぶん「特別赴任手当て」?みたいな給与の面もあって自ら希望を出していたのだとは思うのですが、



さとう きび さん
「ダウン症の子たちは、とっても素直で可愛いんだよ」


とよく言っていました。



僕も小学生の頃は、夏休みに出勤している母について行って、

石垣島の養護学校のグランドでよく遊んでました。



黄檗売茶流の先代お家本でもある中澤先生は、

福祉のお仕事をされていて、

重症心身障害児施設である「第一びわこ学園」の園長先生でもありました。



「生きることが一番困難である子たち(重度障害)の命が保障されてこそ、国と言える。」

 

 



 



沖縄の聖地を案内させて頂いた時に、

天久宮に掛けられていた七福神の掛け軸を見つめて




中澤先生
「昔は、村に障害児が生まれたら「神さまが来たぞー!」言うて、

村で大切に育てたんやろうな。

七福神や。

見たら分かるやろ?七福神は、みんな障がい者や。



福禄寿なんて、どう見ても水頭症(あたまが大きくなる)やないか。

それぞれ、みんな「障がい」を持っている。

だから七福神は「神さま」なんや。


人と同じでは神さまにはならん。」




そう言われてみると、その通りだと思った。

「普通とは違う」存在だから、

「普通(レベルの人)」の解釈では捉えられないから、

「私より劣っている」だなんて思ってしまうが、

「普通(の人)」には、分からないくらいに凄い存在なのだ。





障がい児が生まれたら、

「村に七福神が来てくれた!」と、大切に育てた。



本当に、「神さまが来た!」としか思えなかったのだろう。




「大変じゃないの?」と聞いた僕に、


「ダウンちゃんはね、とっても素直で可愛いのよ。もう普通校になんて戻りたくないと思うほど純真なのよ。」


母の言葉を思い出す。

(※ダウン症の子を差別する意図はなく、

親しみを込めて母は「ダウンちゃん」と呼んでいた)






さて、3か月連続CDリリースのサノバロックの新しいアルバムが来週にまた発売ですが、

その『スサノヲ』アルバムの中から1曲、

MVを先にお見せします。





鳥取県にあります、

皆生養護学校の生徒さんたちが一生懸命に歌ってくれました。

歌う姿の動画を送って頂いたとき、感動して涙が出ました。


音楽の教諭が、校長先生や保護者さんなど本当に多くの人と調整を重ねてくれて、

このような素敵な作品が出来上がりました。


コロナだから生徒は歌ってはイケないだとか、プライバシーはどうするだとか、

そういう様々なことを1つずつ丁寧に対応して、実現させてくれた永井教諭、本当にありがとうございました。



イヤホンやスピーカーでお聴きください。

 

 

『ヨロコビの花~鳥取皆生養護学校の生徒さんたちとの合唱曲~』

Words&Music:mitsu-low

 

誰もがいつかは

身体を脱ぎ捨てて

朽ちて行く土の中へと

溶けて行く海の流れの中へ

 

「あなた」と「誰か」を隔てた「 」も

溶けて行く 消えて行く

大きな一つの台風

 

 

(かぜ)が吹く

 

いつからか言葉が胸の震えを流暢に

この気持ち置き去りにして

風船ロケット虚しく舞う

 

みんなで笑いたいな 足取り軽く声高らかに

僕も何かしてあげたいけど 上手く踊れない

 

悲しみは土になる

喜びの花が咲く

「君はただ君でいいよ。何しても、何もしなくても。」

 

空がある街がある山がある

君が居る

それだけで何も要らないよ

生まれた日から喜びは続いている

 

空は青く陽を迎え風生み

そっと君を包む

許されてる大地に 昼と夜が共に舞う

 

御月さんも御天道さんも敵わない歌が鳴る

声上げて身を預けSurrender to Gravity

your planet the earth, earth, earth!

 

悲しみを悲しめば 喜びを喜べる

心はいつかまた震えを取り戻す

 

LaLaLa

 

誰もがいつかは

身体を脱ぎ捨てて

朽ちて行く土の中へと

溶けて行く海の流れの中へ

 

「あなた」と「誰か」を隔てた

「 」も

溶けて行く消えて行く

大きな一つの台風が吹く

 

ありがとう×3生徒さん

ありがとう×4親御さん

君はヨロコビの花



中澤先生の言葉。

「仮に社会の1割が障害児だとすると、

健常者は、自分の体の中に2の障害を抱えないといけない。

「あなたの障害を、障がい者が抱えてくれている」のだから、

10健康な人なら、2つ分の障害がある人を助ける義務がある。

それが人類で平均的に障害を持つ、ということや。」








神さまに手を合わせる人は多いけど、

それが、本来的にどういう意味なのか。

「障害を、社会全体で分担する」

神さまを拝むというのは、そういう事なのかもしれない。






今日も、七福神がどこかの村に産まれて来てくれている。







『喜びの花』を完全純正律で合唱します。
札幌ワライメイト合唱団と12月26日に。

日本最高峰の音楽ホールKitaraSapporo

ぜひ、ぜひ、飛行機に乗って聴きに来てください↓





★年に一度の純正律ピアノinコンサートホール★
  今年は、みんなで札幌へ

トキ:12月26日18時~
場所:日本一のコンサートホールkitara

ピアノ441Hzベーゼンドルファー純正律

体験は⇒こちらから


 




みつろうと飲もう!
さとうみつろう大忘年会



今年は、札幌のみ!

12月26日のコンサートの後に、

みんなでワチャワチャ

 



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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。中3の長男コクトウ君と、小5の長女ザラメちゃん、4才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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