ゴールを目指している人は、

既にゴールに居る人には勝てない。




パンを焼くのが好きな人



パン屋でバイトして貯めたお金でブラジルに行こうとしている人



どちらも、「今パンを焼いている」。

同じ状況だ。



この場合の、「既にゴールに居る人」は、

もちろん「パンを焼くのが好きな人」。


彼女は、

パンを焼いている時、そこがゴールだ。

どこも目指していない。


同じパンを隣りで焼いていても、

同僚は何かを目指している人。

パン屋の給料を使って、自分が好きなことを起業しようと思っている。



パンを焼いているこの瞬間、

「ゴールに居る人」



「ゴールを目指している人」

が存在している。

そして両者には、

0と無限大くらいの差がある。




既にゴールに居る人に、勝つ方法は無い。

世界中の誰であれ、「その瞬間」の彼女には負ける。


なぜなら、そこがゴールだからだ。

彼女からは、未来が消えている。

過去が失われている。

ただただ今、ゴールと共に在る。


未来ある者が、どうやって彼女に勝てようか。

過去ある者が、彼女に対して何が出来ようか。





「好きなら上手にパンが焼けるのね」、って?

いや、そんなことすら関係ない。

上手か下手かどうかは、気にしていない。

なぜなら、ゴールだからだ。

「パンを焼く」という作業そのものが、もうゴールだから、

その先に「褒められよう」が「けなされよう」が「お金が手に入ろう」が関係ない。


というか、「その先」がそもそも無い。





あなたにも、そんな瞬間がある。

「いま、ゴールに居る」。

そんなあなたには、誰も勝てない。


もっと、ゴールに居る時間を増やしていこう。



どこかに行くための、何かじゃなくて。

引き換えにした、何かじゃなくて。

未来のために犠牲にしている今じゃなくて。

誰かに会うための、誰かじゃなくて。

有利に進めるための、関係者じゃなくて。



それそのものが、ゴールとなるような時間を。

もっと増やして行こう。



その時、誰もあなたに勝てない。



 


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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。中3の長男コクトウ君と、小5の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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