昨日の沖縄は避難勧告が出るほど、大きな雨が降った。
今年一番の雨だった。
幼稚園生の頃、石垣島で超スコールの時に氾濫するドブで遊んだのを覚えている。
今に思えばメチャクチャ危険だけど、
雨が好きだった。
小学校高学年になると、
新品のスポーツシューズが濡れるので雨が嫌いだった。
中学生の頃365日ラグビーの部活、
雨の日はタックルされても痛くないから(滑るから)、
雨が好きだった。
高校になって、雨が降ると服が濡れ臭くなるので、
雨が嫌いだった。
社会人になって電力会社へ入り、
台風が来る日は休みだから、
雨が好きだった。
3年目から支店勤務となり、
台風の日は停電の電話対応(お客さまにひたすら怒鳴られる)で会社に泊まり込み。
クタクタな明け方、雨が嫌いだった。
2年前から畑を始めて、
フルーツの木などを定植すると毎日「水やり」。芝生も「水やり」。
雨が2日連続で降ると、めっちゃ楽で、
雨乞いするほど、雨が好きだった。
畑に小屋を3つ建てた。
雨が降るたびに、必ず雨漏りする。
壊れそうになる。
雨が嫌い。
42年間のこの人生で、
雨はずっと「雨」だった。
変わったのは「こっちの気持ち」で、
雨は、ずっと雨だった。
他者との関係もきっとそうだと思う。
その人は、ずっと「その人」だ。
好きだの嫌いだの、
今日は態度が悪い、昨日は良い人だったのに。
「向こうが変わった」と人間は言い張るが、
その人はずっと「その人」だ。
代わってるのは、観測者「わたし」の心だけ。
沖縄は今日も雨で、
この雨はもう10億年以上、ずっと変わっていない。
さて人々は何を思うか。
今日の「心」で、今日の「雨」に。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中3の長男コクトウ君と、小5の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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