僕くらいピュアで美しい人間になると、


この3日間ずーっと世界平和について考えてたりします。


ドルストイか!ってくらい、『戦争と平和』について。




きっかけは土曜日に長男コクトウくんが、


『あーもう、本当に嫌だ。信じられない。なんで戦争なんて起こすの?


もう本当に、ほんっとーに嫌。


コクトウがロシアの大統領だったら、絶対にあんなことしないのに。』



とか、嘆いてるんですよ。リビングで。


辞書に「嘆いている」の見本として載せられるくらい「嘆いている」んですよ。なんか焦りながら。




中2ともなると、もう戦争も気になるお年頃のよう。



チチ(ほぼドルストイ)

「いや、コクトウがロシアの大統領だったら、やっぱり同じことをすると思うよ。その立場じゃないと分からないことってあるからさー。」



ムスコ(ラミゼラブル)

「ぜーったいにソレはないね!どうしてアメリカもロシアも国を大きくしたいの?


面積が大きくなったら良いことあるの?資源ってこと?石油とか?税金が増えるとか?


なんで、世界中がアメリカになったとしたら、なんかいいことある?


別に、今のアメリカと大きさ以外に変わらないさ!ロシアとか、もう十分広いさー!」




まさかの『思考実験』をぶつけてくる中2。


□思考実験

仮に一国が大きくなり続け、世界のすべてを手に入れたなら今と何が変わるのか?






ドルストイ

「まあ、そう言われたら確かに考えたこと無かった。


頑張って頑張ってアメリカが戦争をし続けて世界中を占領してアメリカにしたなら。


「全ての国」を意味する「セカイ」という単語が、ただ「アメリカ」に変わるだけだよね。


そうなった時に得する人は誰なんだろう?


その思考実験を解くと、世界には独裁者が存在してるという証明にもなるね。得する人。


だって、アラブと呼ばれてる場所が、アメリカと呼ばれるように変わるだけなら、


『国家』という組織が、前後で手にする利益は変わらない。」



ラミゼラブ

「どういう意味?」



トルストイ

「例えば、近所のラーメン屋さんの名前が変わっても、「ラーメン業」という企業に入る収入は変わらない。


前後で違いがあるとしたらオーナーが変わってること。新しいオーナーが手にする利益の違いだけ。


だから、国家の名前が変わるだけで何か得する人が居るとするなら、国家の背後にもオーナーが存在してることになるのか。


いや、でもオーナーってよりも、戦争をするだけで武器が売れる軍需産業がやっぱ原因かな〜。


べつに世界を統一しなくても、戦争がずっと起こり続けてくれるならそれでいい勢力。」




ミゼラブル

「なんで、そもそも戦争になるの?


ロシアとか、もう今の広さで十分さね。世界最大の面積って習ったよ。


もう本当に信じられない。戦争する意味とかある?」





まぁ、色々とそんな会話を親子でしまして。


「一人ひとりの、もっと欲しいと言う気持ちが戦争になるんだよ」


とか


「コクトウだって妹のザラメとケンカしたら、相手の言い分を聞かなくなるでしょ?相手にも正義があるかもな〜と歩み寄れないから争いになるよ」


とか


「結局、戦争を起こしてるのは一人ひとりのエゴだよ」


とか


色々ありきたりな話しはしましたが。




そんなことじゃなくて、もっと根本的に考えてみたら不思議ですよね〜と思ってペンを握ってます。


だって、みんな子供の頃に同じこと考えたよね?



『なんで戦争とかするの?もう、本当にいやだー!』



って。



世界中全員が嫌なことなのに、まだ起こり続ける。


今生きてる人だけじゃなくて、


過去に死んだ全ての人も、生きてる期間には必ず戦争を目にするから、


これまで何千億人というニンゲンが、「戦争なんて、どうして起こるんだよ!」と嘆いたはず。







「ねえ、なんで、戦争なんかするの?」


という当たり前すぎる発想から出てくる子供の問いに、答えられる大人が居ないから起きてるのだろう。


国際政治学者も、詩人もキング牧師も、ケネディ大統領も、平民も農民も。


みーんな子供の頃に


「なんで、戦争なんかするの?」


って嘆いたはず。



子供のころ本当に意味が分からなかったことが、なぜか大人になったら「まぁ、そういうもんでしょ」に変わってる、この不思議。


そして誰もがキライな食べ物なのに、なぜかレストランで看板メニューてして売れ続ける不思議。



正面から突きつけられると。本当に不思議な問いでした。



「ねぇ、なんで戦争なんかするの?」




まぁ、コクトウくんはその瞬間は本気で焦りながら、嘆きながら、ラミゼラブっていましたが、


次の瞬間にはユーチューブ見てゲラゲラ笑い、部活へ行き、もう何とも引きずってないようですが。


あの一時間は本気で嘆いておりました。




さて、あなたは答えられますか?


もちろん、過去の天才や偉人全員をもってして解決できてない問題なのですが、


だからと言って考えることをやめちゃーダメなんだと思うんです。




あ、月曜の朝から暗い気持ちになれって話しじゃなくて。


わたしも、明るくフツーに日々の生活を生きてますが。


「なんで戦争なんかするの?」


って子供の頃に本気で意味不明だった事象が、大人になると全員が「まぁ、そういうものなのよ」に変わるこの不思議って、


世界の七不思議よりも不思議なんじゃね?


とか気づいただけでごわす。




「仕方ないさ」


「そういうものなのよ」


は、考えることを諦めた人から出るギブアップの言葉です。


ヒマな時間とかに、少し考えてもいい問題では?


「戦争を考えるから、戦争が起こるんだ」


とか、そんな良く聞く話し以外で何か思いついたら、


フェイスブックにでもコメント付けてみてね。



⇒どこ?フェイスブックって




今週も一週間、セカイが明るい方向へ向きますように。


セカイは明るいと思えるあなたでありますように。