同じアパートの2階に母が住んでいるけど、
年末・年始と家族で北海道へ旅行してたので長男コクトウ君に、
「おい、家でYOUTUBEばっか見てないで、
たまにはバーバーの家に行ってお話ししてこよう。
ばーばーが元気なうちに話しておかないと」
と連れて行って、
中二と80才
二人でTVを見るの図。
ふとカレンダーを見たコクトウ君が、
「バーバーってカレンダーを自分で付けてるの?」と聞き、
昨日が「ムーチーの日」だと気づく。
沖縄では旧暦12月8日にムーチー(おもち)を作る風習。
特に、子供が生まれて初めて迎える12月8日は「初ムーチー」で、
先祖への感謝として仏壇にムーチーを供えた後で、みんなに配る。
近所どころか、職場、親戚、知ってる限りみんなに「初ムーチー」を配るのが礼儀。
毎年必ず、誰かしらから↑こんな餅をもらえる沖縄。
でも、ここ2年くらいコロナだからなのかもらってないな。
もらう側は「えんぎもの」だけど、
配る側は大量に生産する必要があるので、
ほぼオートメーション、
工場か?ってくらいバンバン作らないといけなくて、
初めて子供が生まれた家庭は本当に地獄(笑)
たぶん「先祖感謝」が一番の目的で、
「厄除け」の意味もあるだろうし、
「この子がこれから迷惑かけるけどよろしくね(わいろ)」
とか、
「この子が立派に育ちますように(願掛け)」
みたいな風習。
パパろう
「そうか、今日はムーチーの日なのかぁ。
思い出すな―。
コクトウが生まれて最初のムーチーの日はさー、
まずパーパーもばーばーもそんな風習知らなかったけど、
マーマーの家がそういう伝統行事とかユタとかを重んじる家だから、
だいぶプレッシャーを感じてw、
「長男が生まれて、しかも初めてのムーチーの日!
ちゃんと「初ムーチー」を作って仏壇に供えないと!」
ってなりーの、
ばーばーが深夜まで作ってたんだよ。ママと。」
コクトウ
「そうなんだ。
ありがとうね、ばーばー。」
パパロウ
「13年前だから、ばーばーもまだ若くて、
深夜2時まで必死にやってたの思い出すな―。
お前が今座ってる、そこらへんは、
ムーチーをつつむ葉っぱで溢れてたよ。
ばーばーなんて腱鞘炎になるくらい、もちをこね続けてたんだよ。」
コクトウ
「覚えていないけど、色んな愛を受けて育ってるんだね。
パーパーは何してたの?」
パパロウ
「思い出すな~、昨日のようだよ。
13年前かぁ・・・。
パーパーはね、高校の頃の同級生と新年会で、
夜12時くらいに帰って来たのね。
したら、ばーばーの部屋が明かり点いていて、
もう1Fの駐車場から酔いは冷めてさぁ~。
ガチャって玄関を開けたら、
死にかけてる2人の女が、怒る気力もないくらいぐったりと、
まさに、お前が今いるそこらへんで、もちにピンクのヒモを巻いてた。
しかも、お前が1才でしょ。
だっこを交互にやりながら、一人は包み、一人は餅を蒸して、
抱っこして、包み、蒸して、ヒモで結び・・・。
まさか、まだ起きてるとか思ってないから、
気まずさMAXだったのを昨日のことのように思い出せるよ・・・。」
今では膝が悪いばーばーの手を、
コクトウが引いたりもする。
同じ場所で、13年前にはギャーギャー泣いて抱っこされて、
おんぶされて、
工場のオートメーションのような業務をさせていた赤子が。
「愛」はこうして、世代を駆け抜けて行くんだなぁ~と思ったムーチーの日でした。
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「餅を作るのは、手間を込めるため」と言いながらポチ↓ポチ↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190720/13/mitsulow/3d/d4/p/o0606057614507594394.png?caw=800)
さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
↓ページいいねであなたのタイムラインにお届け↓