表題の通り、人には2つのタイプが存在する。
「どうにかする」タイプと、
「どうにかなる」タイプ。
そして真っ先に知っておきたいのは、
どちらのタイプが「おすすめ」とか、
どちらのタイプが「楽」だとか、
はたまた、どちらが「素晴らしい」とかは1mmも無い。
どちらのタイプも、ただその人生を楽しんでいる。
「どうにかする」タイプは、
自分のチカラでどうにかする。
旅行に行くにも、自分で「どうにかする」。
良いホテルに泊まるにも、自分で「どうにかする」。
恋人を見つけるためには自力で「どうにかする」。
もっと収入を増やしたいときも、「どうにかする」。
「どうにかなる」タイプは、
起こる出来事に身を任せている。
旅行する機会が起こるなら、「どうにかなる」。
良いホテルに泊まったなら、「どうにかなる」。
恋人が見つかった時に、「どうにかなる」。
収入が増えた時に、「どうにかなる」。
文法的には未来系と過去形くらいの違いが分かりやすく出る。
(もう一度、上の文章を比較しながら読んでみよう)
「どうにかなる」タイプの周りには、
必ず、「どうにかする」タイプが存在している。
なぜなら、誰かが「旅行に行こうよ!」と誘い、
「え?お金が無い?じゃあ私がどうにかして連れて行ってあげるわ!」
で「どうにかなる」から。
「え?恋人がいない?じゃあオバさんがイケメンを紹介してあげるわ!」
で「どうにかなる」から。
「どうにかなる」タイプを、
どうにかしているのは、
周囲に存在している「どうにかする」タイプである。
だから必ず、「どうにかなる」タイプの周りには、
「どうにかする」タイプが存在しているはずである(理論上)。
次に「どうにかする」タイプの人は、
自己保身に走ると疲れてくる。
自分のために収入を増やそう、
よし「どうにかして」徹夜して、
「どうにかして」頑張って・・・、
自分のための「どうにかする」を続けると最後は疲れるのである。
そこで「どうにかする」タイプは、周囲の「どうにかなる」タイプを利用する。
あの人のために。
あの人を笑顔にするためなら。
あの人が喜んでくれるなら。
それがエネルギーになる。
「どうにかなる」タイプの人を、「どうにかしてあげる」ことでエネルギーが湧く。
ここでポイントは、
「周囲からエネルギーを得たいな」と思った時に、
「どうにかするタイプ」の人からはエネルギーはもらえない。
なぜなら相手も「自分でどうにかする!」というタイプだから、お互いの主張がぶつかる。
「どうにかする」タイプには、
どうしても「どうにかなる」タイプの人(意見を全て任せてくれる人)が必要なのだ。
こうして「どうにかする」タイプは、
「どうにかなる」タイプを求める。
でも、「どうにかなる」タイプは、
別に「どうにかする」タイプを求めてはいない。
だって、どうにかなるから(笑)。
ちなみに、同類同士の「どうにかなるタイプ」と、「どうにかなるタイプ」では、
どうにもならない。
二人は、どうしようもない生活を送るだろう。
でも、その生活を観測して、「あ、どうしようもないなあいつら!」と思うのは、
「どうにかなるタイプ」だけなので、
実際のところは、
「どうにかするタイプ」に観測されるまでは、
「どうにかなる」タイプの人たちだけで集まっていても、その場はどうにかなっているのである。
(どうにかするタイプが観測したら、どうにかなっているようには見えないけど)
さて、「どうにかする」タイプは、
自分のために動くと疲れ、
そして他人を使って、その喜びをエネルギーに変えようとする。
一方でその行動も、行き過ぎると裏目に出る。
「っち!なんであいつは、何もしてないのに」
「私ばっかり頑張っていて、あいつは怠けている」
に変わる。
恋愛なら、冷めたころであろう。
友達関係なら、礼節が欠けた時だろう。
社会的関係なら、利害関係が観えなくなった時だろう。
なので、
世界を平和にするエネルギーは、
「どうにかなるタイプ」の人が、
「どうにかするタイプ」の人に、意識的に「いつもありがとうね」と言うことくらいだろう。
もちろん、「どうにかなるタイプ」だから、
別にあいつらに嫌われても、ほっとかれても、「どうでも良い」のだが。
少しその部分だけを頑張って「どうにかして」、
伝えるのである。
もう一つ世界を平和にする方法は、
「どうにかするタイプ」の絶滅である。
彼らが絶滅したら、もう誰も「どうにかしてやる!」と思わなくなる。
でも「文明」はすぐに滅びるだろう。
だって、核燃料は人の介入が止まって3時間後には爆発するから。
でも、放射能にまみれたその世界で、
「どうにかなっている」と思いながら幸せに生きている人間たちが残る。
(それを、天国から「どうにかするタイプ」が観たら、どうにもなってないじゃん!と怒るけど)。
この2つの方法しかない。
①どうにかなるタイプが、意識的に「どうにかする」を1mmだけ発揮して、
どうにかするタイプに定期的にありがとうを伝える活動
か
②どうにかするタイプの世界的絶滅
そして、僕がおすすめするのは第三の道。
もう、この世界は、実はこのままで平和だとシる方法。
今のこの状態で、
実はどっちも幸せじゃんとシる方法。
どうにかするタイプが自己保身に走り、
疲れて、周囲に「どうにかなる」タイプを探し、
その人を幸せにすることで、エネルギーを得て、
でも、あまり感謝されず「なんで私ばっかり!」と怒り始め、
また自己保身に走り、「もう自分のことだけをやる!」と怒鳴って、
でも結局のところ「どうにかする」という行為には「他人」が必要だから、
またもや「どうにかなる」タイプを探し、
そしていつか怒り・・・
その繰り返しを、ただただ猫のように「どうにかなるタイプ」は横で観察し続ける。
それが、世界である。
そして、そのままで実はどっちも最高の人生を送っているのである。
今日のお話しは、どちらのタイプをおススメとかいう話しじゃないんです。
そもそも、「おすすめ」しても成れません。
「どうにかするタイプ」が、「どうにかなる」タイプに変わることは有り得ない。
なぜなら、
「え?どうにかなるタイプって楽してるじゃん!よし、私もどうにかなるタイプに今日から変わろう!」
と「どうにかする」。
それは、「どうにかする」タイプの延長線上であり、
なんぴとも、このレールからは外れないのである。
この記事を読む前と、読んだ後では、
「あぁ、そうか、アレはそういうことか。じゃあ仕方ないか」という関係性が周囲に見えてくるので、
少しは役に立ったはずである。
今週も一週間、どちらのタイプの皆さんもお楽しみください。
どちらのタイプも「役目」があり、その役目とは人生を楽しむことです。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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