地球から人類が滅亡したら、当然だけど全動植物は喜ぶだろう。

ところが、サクラだけは違う。

サクラは、人類のために泣いてくれるのだ。

 

 

 

おはようございます、作家のさとうみつろうです。

もしも人類が滅亡したら、

30時間後に世界中の原子力発電所が制御不可能になります。

その3週間後には、世界各地で原発がメルトダウン。

プルトニウムをこっそりと製造している「名ばかり原子力発電所」は核爆発を起こすでしょう。


放射能にまみれながら、

一か月後にはニンゲンに飼育(えさやり)されていた動物やペットたちが飢餓で死ぬ。

さらに1年以内に人工衛星は全て落下する。



ニンゲンは、地球に居てもやっかい、

消えてもやっかいなのである(笑)




そんな「ニンゲンの消滅」を、悲しんでくれる生物が居る。

それが、ソメイヨシノだ。


 

 

 





ご存知、わたくし去年から畑を(サボり気味に)しているのですが、




植物には

①「タネから増やす」方法と

②「挿し木」で増やす方法

があることを学びました。



①のタネは、ご存知の通り撒けばいいだけですが、


②の「挿し木」ってのは?





大きな木の枝をボキっと折って、

水に漬けて、

鹿沼土で根っこを出して、

土に植える方法。




「折った枝」の部分から、根が生えて来る不思議↑




これの
何が便利かって、

折った枝が、既にある程度デカいので、

タネから育てるより、マジだいぶ楽ちんなのでR。


ミカンの苗木はほとんど全てが「挿し木」で増やしたモノが売られてます。

タネから育てるなんて、ないないない。

無理無理無理。


ボキって枝を折って、土に植える。

らくらくらく。





ただ、この「挿し木」は、遺伝学上どうなっているかというと、

クローンなのである。



折った木(親)の、

枝を地面に刺しただけなので、

遺伝子配列は親と全く同じで、

それは「子供」じゃ無くて、「
自分と同じ世代」が分身のように増えた感じ。

「子供」じゃなくて、「クローン」。




一方の「タネ」の場合は、

受粉(SEX)を通すので、

「お父さんの遺伝子」と「お母さんの遺伝子」が入っている。


その定義こそが「子供」である。


あなたは、お父さんとお母さんがSEXして生まれた。

あなたのお父さんの腕を折って、

培養液に浸して、

そこからニョキニョキと肉体が生えて来た訳じゃない(ことを祈る)







さぁ、そうやって日本中に「クローン」で拡がった植物はいっぱいありますが、

驚くなかれ。

ソメイヨシノさんに関しては、

日本中に今ある全てのソメイヨシノが「1本の木」の分身クローンなのでR。

 

 

 
 

え?なぜ?と思うじゃないですか。

僕も思ったし、今も思ってるw



日本中にソメイヨシノが何本あるか知らんけど、

最低でも100万本くらいはあるでしょ?


その100万本が、

ぜーんぶ「1本の木」のクローンらしいんすよ!

日本に「ソメイヨシノ」は1本しかないってことになる。


個性もへったくれも無いわい!




「あの公園の桜はキレイね」



「いや、これよりもね久美子。

向こうの川沿いの桜はもっとキレイなんだよ。

あぁ、見せたかったなぁ京都の桜はさらに凄いぞ。」



「つうね、あなたって。」



「ふふ、俺には分かるんだよ。違いが」




全部いっしょですから(笑)

遺伝子に、違いナシですから。

そいつら、「1本の分身」ですから。


 

 

 
 
 

だから、サクラは一斉に咲くそうです(気温さえ同じになれば)。

他の花は、木によって絶対にズレるんだけどね。

それが生命の生存戦略。

もし一斉に咲いたら、「干ばつが2週間続きました」って時期に、

種族が全滅する。


わざと、「違う時期に咲く」「ズラして咲く」ことで、

気候変動のショックを吸収している。


「数年後に急に発芽するタネ」もその理由から。

隕石が衝突した年に、全部のタネが発芽してたら「種の全滅」ですから。

 

 
 

 


じゃあ、どうしてソメイヨシノだけが、

今現在の「日本中にある全ての木」が1本の分身なのか?


忍者だったのでしょうか?

染井さんちの佳乃ちゃんがどうしても「分身の術」を使いたくて、

こうなったのでしょうか?



違うニンニン。


ソメイヨシノは「自家不和合性」と言いまして、

自家受粉が出来ない、

同じ品種同士の花粉では受粉しない性質があるのです。


これが、アンラッキーだった。



「ソメイヨシノの花粉」×「ソメイヨシノのメシベ」

だと、子供が出来ない。


違う「品種」のサクラならOK。


「ソメイヨシノのメシベ」×「アマノヨシノの花粉」

⇒タネが出来る。


ところが、それはもう「ソメイヨシノ」じゃないのです。


たまーに、ソメイヨシノで「サクランボ(実)」を付けてる木もあるそうですが、

それを土に植えても、

「ソメイヨシノ」にはならないのです。

「アマソメヨヨヨシノ」みたいな品種になるんです(笑)




ちなみに、「自家受粉」が出来る植物の方が多い。

「ウンシュウミカン」×「ウンシュウミカン」

⇒タネが出来る

⇒植える

⇒「ウンシュウミカン」

 



これは、両親が「同じ品種」で、

子供も同じ品種です。

もちろん、受粉(SEX)を通してるのでクローンでもありません。



 

 

 


そう、ソメイヨシノは偶然にも「自家不和合性」という性質だったせいで、

自分の子供が出来ません。

「子供が出来ない」のに、どうやってこんなに増えたのか?




①ニンゲンサマがやって来て、

②ポキって枝を折って、

③水に着けて根を生やして、

④別の土に埋める。






クローン以外では増えることが出来ない品種なんです。

ということで、

ニンゲンが全滅すると、3週間後に原発が爆発し、

1年後に人工衛星がぜんぶ落ちて、

30年後に、紫外線に当たったプラスチックが分解され、

そして、100年以内に、ソメイヨシノは全滅します。




環境破壊の元凶である人類の「滅亡」に、

地球上の全ての動物・植物、生命体が喜ぶと思います。

が。



サクラだけは、あなたのために泣いてくれるのです。

 

 

 


いま、外はサクラで満開です。

儚く散って行くサクラを見に、

今日あたり、散歩に出かけてみませんか?












ビシーッと決まった!

ので、普通はここで終わるべきですが(笑)

僕は沖縄人なんで、続きを。

そもそも「ソメイヨシノ」は沖縄県にはありません。

あるのは、「緋寒桜」です。


そして、緋寒桜は「自家受粉」します。

同じ品種同士で、受粉するのです。

だから「タネ」が出来るのです。


一方のソメイヨシノは、

咲いた後に受粉しないので「実」が付きません。

花だけ「パッと咲いて、パッと散る」のです。



でも、本来の植物は「花」が咲いたら必ず「実」になります。



じゃあ「サクラ」という花が受粉すると、どうなりますか?

「サクランボ」が出来るのです。







これ↑娘の保育園の前に咲いていたサクラの木に、

サクランボが成っていました。


ソメイヨシノには「サクランボ」が付きませんが、

沖縄のサクラには付くんです。


でも、だれもそれが「サクランボ」だとも気づかないし、

食べられるとは知りません。


なにせ、俺も「緋寒桜 食べられる」と検索して知ったのですから(笑)


いや、実は小学生の頃に石垣島に住んでた頃、

隣の家にサクラの木があって、食べさせてもらった記憶があったのです。



食用のサクランボは、赤色になったら食べるので、

赤いヒカンザクラの実を摘んでしまいガチですが、


「赤い」色の段階では、

まだまだ酸っぱいです。渋い。





と変化するのですが、

「黒」くらいが一番あまい。




このくらい。


てことで、蛇足のせいで、せっかくの良い記事が台無しですが、

もう、ついでに。




バナナも、タネが無いって知ってました?


原種には、タネがあったそうです。

でも、人類が長年かけて、タネが小さい品種同士をかけ合わせ続けたので、




あの、黒いツブツブがタネの名残りだそうです。

原種は、こんな感じ




これじゃあ、食べれんバイね。

あの、ヌチャヌチャの実の間に、タネをビッシリ入れられても・・・。


うちの畑には、去年バナナの木も植えたのですが、

世界中どこにもバナナの「タネ」なんて存在してないので、

「株分け」で増やします。



タネが消されたせいでしょうか、

バナナは、「根っこからニョキ!」って「新しい株」が生えて来ます。


それをスコップで掘って、別の場所に植えるんです。


なので、こちらも「子供」じゃありません。

「お父さんの花粉」と「お母さんの花粉」で受粉したら、

「子供」になるのですが、

バナナは、根っこから「自分自身の分身」を増やし続けています。



サクラは、「枝を折って」「水に漬けて」「別の場所に植える」というニンゲンの作業が必要ですが、

バナナの方は、「半径1m以内」には拡がれるので、

人類が死んでも、数千年は生き続けるでしょう。

それでも、タネが無いので、

やはりニンゲンが消えたらいずれは絶滅する植物でしょうが。






さ。全ての雰囲気が台無しになったので、

「イイ感じだった部分」まで、巻き戻ししていいですか?







ニンゲンが全滅すると、3週間後に原発が爆発し、

1年後に人工衛星がぜんぶ落ちて、

そして、100年以内に、ソメイヨシノは全滅します。


環境破壊の元凶である人類の「滅亡」に、

地球上の全ての動物・植物、生命体が喜ぶと思います。

が。



サクラだけは、あなたのために泣いてくれるのです。

 

 

 


いま、外はサクラで満開です。

今日あたり、散歩に出かけてみませんか?

 




 

 

インスタ、今さら始めました。
インスタやってる人は、フォローしてみて↓

https://www.instagram.com/mitsulow36/










↓いやー、めちゃくちゃ頑張って書いたので親戚全員にシェアしてくれんと引き合わんわい。

こんなに良い記事、ある?

「サクラだけは、あなたのために泣いてくれる」とか言ってんだよ?

詩人だからこそ、書けたこの文章!


 

 



ちなみに、特定の病害虫が発生したらソメイヨシノは全滅します。

だって日本中のぜんぶの木の「免疫力」が一緒だから(笑)

遺伝子配列、ぜんぶ同じだから。


でも、よく考えたら、

「1本の木」の分身の術で、

数百万本になったって、逆に凄くない?


世界に「さとうみつろう」が、100万人居るてことだよ?

やりちんで、「子供が千人います」って将軍は居るかもしらんけど、

「子供が千人居る」とかじゃなくて、

「さとうみつろう」、そのものが、100万人居るんだよ?

 

 

 

ぜんいん、同じ「個体」。

日本中、ぜーんぶ。

ほんと、凄いよソメイヨシノ!!!

パット咲いて、パッと散って、実も残さない。


去り際が良いから、美しい。


どっかの、誰かさんの文章との違い。




とにかく、出かけろ、出かけろ。

タネが無いから、来年には全部が絶滅してる可能性だってある。

「サクラなら、来年でも見れるでしょ」は間違ってる。

出かけろ出かけろ。

 

 





↓今日は下の二つのボタンを押す祭、

「サクラだけはあなたのために泣いてくれる」と言いながら
ポチ、ポチ↓

 

応援人気ブログランキングへ ガラケー用  にほんブログ村 哲学・思想ブログへ感謝

↑いつもボタンクリ応援・口コミ応援ありがとうございます↑


 

▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、2才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

詳しいプロフィール


この作者の記事をSNSでフォロー
everblog
   



 

 


 

⇒みつろうTV

 

 

 

ページいいねであなたのタイムラインにお届け↓