それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「住んでいるアパートが狭くて嫌になります。」
そこへ、引っ越した時の気持ちを思い出そう。
嫌で嫌でしかたがない場所に、引っ越した人なんていないはずだ。
駅に近い、家賃が安い、駐車場がある。
どれか知らんけど、何かしらワクワクした点がその家にはあったはずだ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「スマホが何度もフリーズして最悪です。」
ヨドバシカメラの、レジ前の風景を思い出そう。
嫌で嫌でしかたがないスマホを、
宗教団体の勧誘のように無理やりレジまで運ばされた人はいないはずだ。
色が好きだった、価格がちょうど良かった、最新型だった。
どれか知らんけど、ワクワクした点がその目の前のスマホにはあったはずだ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「会社やめたい」
履歴書を書いていた、あのスタバの匂いを思い出そう。
嫌で嫌でしかたがない会社に、YOUTUBEの「○○をしてみた」のノリで入った人はいないはずだ。
給料がもらえる、プータローとは呼ばれない、安心できる。
どれか知らんけど、その会社には、確かにワクワクした点があったはずだ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「旦那がマジ最悪」
付き合いたての写真を見てみよう。
嫌で嫌でしかたがない相手と、「結婚しないと家族ごと村八分になるから」と入籍させられた人はいないはずだ。
地味だけど誠実、不器用だけど優しい。
どれか知らんけど、その旦那にドキドキした点があったはずだ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「離婚して、一人の時間が寂しい」
離婚したての、あの調停を終えた日の夕陽を思い出そう。
何もかもスッキリして、天にも昇る気持ちで家路についたはずだ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
「生きるのがツライ」
思い出せる限り、「遠い私」を思い出そう。
5歳の頃。3歳の頃。
できれば、1歳の頃。もっと先へ。
生まれることが、
「人生」を手に入れたことが、
生きることが。
嬉しくて仕方なかったはずだ。
お母さんが笑い、お父さんは病室の外でソワソワして、
おばあちゃんは赤飯を炊いて家で待っていた。
そんな風景の中、「あなた」が生まれてきたことを思い出そう。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
どんなモノでも、
あなたが「手に入れたい」からこそ、
手に入れたはずだ。
時が経ち、それを嫌になるなんて、
記憶力が悪いだけ。
か、アルツハイマー気味なだけ。
それを手に入れた時の気持ちを思い出そう。
あなたは、生まれたかった。
あなたは、生きたかった。
あなたは、「あなた」になりたかった。
大きくなったあなたは、
あの日、不動産屋の店舗で、
その狭いアパートが好きだった。
あなたは、そのどうしようもない旦那さんが好きだった。
あなたは、
今じゃボロボロのスマホを手に、
ビックカメラの出口で、ウキッとした。
カバンも、車も、アパートも、旦那も、
あなた、という人生も。
部屋も、
Yシャツも、私も、あなたが手に入れたかったモノだ。
一気にテンション下がった。
伝えたかったことは、こんなチープな事じゃなかったのに。
再生しないで、↑この動画。
くっそー、「部屋と」って文字に書いた時点で、俺の負けだったか。
「部屋と」って書いたら、まともな精神を持ってる40代なら、
「Yシャツとわたし」が季語のように次に来るに決まってるのに。
悔しいぜ!
⇒こちらの97ページから読んでみて
ページを送る作業がめんどくさいと思うけど、
97ページから読んでみて。
「やりたいことだけ、やって生きていた」ってことに絶対に気づけるから。
めんどくさがらず、
97ページまで飛ばして、
97ページから読んでみてm(__)m
⇒こちらの97ページから読んでみて
で、読み終えたら、
⇒これを読めば、完結。
生きたくなる!
インスタ、今さら始めました。40才男性既婚です。
(インスタはそういう出会い系サイトじゃない(笑))
https://www.instagram.com/mitsulow36/
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中1の長男コクトウ君と、小3の長女ザラメちゃん、1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…