最近、祖父や祖母、さらに父や母の若い頃の様子を知るために、
親戚をインタビューして回っている。
父は昭和15年生まれ、母は昭和16年生まれ。
モロ戦争と重なってる。
昭和16年に日本は英米に宣戦布告し開戦、
昭和20年に玉音放送(終戦)だから。
青春ど真ん中!みたいなノリの、
戦争ど真ん中!
父は3才の頃に米を作る部隊として家族で中国の三灶島へ入り、
「玉音放送」は中国で聴き、
さっきまでは「志那人」として支配下?においていた人たちと立場が逆転し、
石を投げられながら帰って来る。
一方の母は、与那国島から隣りの台湾へ疎開中に生まれ4才まで台湾で過ごし、
戦後に戻って来る。
運命とは不思議なもので、
中国の三灶島から引き揚げた船は台湾へ寄港。
日本行きの船が用意されるまで何カ月もの間、
父の家族は台湾の基隆(きーるん)という街で生活したらしい。
その事を昨日、父の姉へのインタビューで初めて知った時、鳥肌が立った。
基隆、その街は母が産まれた町。
「戦争で引き揚げて来た日本人は街の一角にまとめられていた」ってことだから、
ひょっとしたら、会っていたかもしれない。
母4才、父5才の時に。
子供同士だから、無邪気に触れ合っていたかもしれない。
基隆(きーるん)の街では全ての洋服や荷物を棄てて、
山の中でテントを張って生活していたらしい。
その後、どうにか日本行きの船が出て、
埼玉、山口、広島と転々とし、
ようやくたどり着いた沖縄は、焼け野原。
テントを張り、
自分たちで掘っ立て小屋を作った。
あれ?
↑この写真、洋服が少しだけ現代風だけど・・・。
↑こちらは、僕の畑の横で龍一さんが開催している『自然素材だけで家を作るワークショップ』。
みんなで、掘っ立て小屋づくり。
切った木で骨組みをして、なんとツタでグルグルに縛る。
親戚へのインタビューの直後だったので、
もはや戦後にしか見えん(笑)
きっと、自分の祖父母や父母がやっていたことも、
こんな感じだったのだろう。
龍一さんのワークショップでは、
新月の日(カタチナシ)に始まり、
満月の日にカタチを作って解散。
「無」から「小屋カタチ」を建てる。
キャンプを張って、テントで皆で生活している。
掘っ立て小屋を作っている。
戦前のまんま。
↑これが
↓これに
キャタツが残念だよね。
冒頭の写真、まるで「戦前の写真」のように見えただろうけど、
キャタツだけが、現代っぽくて台無し。
命からがら中国から引き揚げ、
沖縄へ帰って来ても、焼け野原。
しばらくは掘っ立て小屋をみんなで建てて暮らしていた・・・。
↓これだよね。
ちょうど、米軍機が上を飛んで来て、
マジ、こんな感じだったんだろう。
地上では力を合わせて、掘っ立て小屋づくり。
その上空を米軍機。
沖縄の伝承では、子孫は『先祖と全く同じ事を体験する』。
それが人間らしい。
偶然のようでいて、あなたが今日やっている事も、
ひょっとすると先祖がやっていた事とまったく同じことかもしれない。
↑これが満月の今日には、国会議事堂のように立派な建物になっているというのだから、
楽しみである。
★さとみつろうピアノライブ&トークショー
日時:12月22日(冬至の翌日)
場所:ミューザ川崎シンフォニーホール
使用するピアノ:
エラール(1800年代製の貴重なアンティーク)
調律:Ddur完全純正律/432hz
↓チケット残りわずかです(コロナ対策で座席の半分しか売れないので)
↓なんとなーく、その仕組みも最近分かって来た。
『先祖の中にあなたとまったく同じことをしている人が1人居る』
これは、沖縄でよく言われる話し。
その仕組みが、最近なんとなく分かって来た。
そもそも子供は、親に習ったことで生きている。
自転車の乗り方も、言葉遣いも、トイレの仕方も、野菜のよけかたも、
ぜんぶ「親」から習う。
大きくなると、「自分で習得した」と勘違いするけど、
全て、親のやって来た事のただのコピー。
その「親」は、だれから習ったかというと、
さらにその「親」。
こうして、「親」のおままごとを子供はずっと続けているだけ。
その波が繰り返すけれど、
最小公倍数で「ほぼ同じ」「生き移し」のような子孫が誕生する。
「隔世遺伝」と呼んでも良いけど、
最小公倍数で、波が最大化する。
「似る」「似ない」という全ての項目で、
何世代か後に、「似る」の項目が揃うのだろう。
今日のフェイスブック記事の方が分かりやすいかな↓
「親以外の他人から習うこと」さえも、
「親のやり方」で聴くから、
結局は、親と同じポイントだけを吸収しちゃうのだ。
この詳しい仕組みは、
『新刊レイ』の上巻に書いてあります。
僕たちの「行動」は、過去のインプットデータの揺り返しである、と。
⇒新刊『レイ』の上巻の無料立ち読み
とにかく、あなたの「今日」という日は、
実は、オママごと。
先祖代々繰り返されてきた、おままごと。
親のマネをしただけの「1日」。
その波が重なり合って、最小公倍数になる「孫の代」で。
「大きく似ている」孫が誕生する。
いや、逆に。
過去へ波を遡ると、
あなたの今日の1日が、その先祖に似ているだけなのだ。
※ちなみに僕は、3代上と6代上に似ているそうです。
代数は人によって違います。
今日、何かをしている時に、ふと。
「あれ?これって先祖も体験した1日かな?」
と考えてみるのも、面白いかもね。
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「今日は先祖の誰かが体験した1日のパクリ」と言いながらポチ、ポチ↓
さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中1の長男コクトウ君と、小3の長女ザラメちゃん、1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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