蚊の音を聞くのは、嫌である。

数万年の進化の中で、外敵だと認識されるようになり、

その羽音の周波数を「嫌だ」と感じるのだろう。


夜中にブーンと耳元で鳴る音で目が覚めて、瞬間的に耳元近くを平手打ちする。

キーンと鳴る鼓膜の音と共に起き上がり、

明かりを点ける。

「もう、殺るしかない。」


眠りたいけど、あいつの息の根を止めて「安眠環境」を整えねば。

スマホを見ると深夜3時。

「でも、殺るしかない。」

タオルをバサバサしながら空気の渦を作り、

炙り出てこい!と部屋中を何かの儀式のように歩き回り、

急にピタッと止まり、壁に背中を密着させて空間を見つめる。


ホコリ以外に動く物体があれば、あいつだ。


目を凝らしても、いない。

またもやタオルケットで空気を搔き乱す舞いを踊り、

ピタッと止まり、空間を見つめる。





物体を見てはいけない。


見つめるのは、虚空。


焦点は背後の壁に当ててはいけない。

ミャンマーの修行僧のように「空くう」を見続けるのだ。





30分経過しても、見つけられない。

部屋の面積に対して、蚊の大きさはあまりにも小さい。

ベットの下に隠れているのか、テレビの裏か、本棚の中か。

でも、まだ「殺って」ないから、

電気を消せば、あいつは我が物顔で飛んでくる。





これまで、何度こんな夜を過ごした事だろうか。

孤独な深夜の舞い。

寝たいのに、電気が消せない。

深夜に1時間以上「虚空の舞い」を神に奉納し、

「空クウ」を見つめるも、

諦めて寝たあの夜。

3分後には「ぶーん」と鳴った。



または、「虚空の舞い」が功を奏し、

搔き乱された空気に乗って空間へ飛び出て来たあいつを、

無事に殺せた、あの夜。



今夜は、どっちだろうか。

時計を見ると、もう1時間半。

なかなか見つからない。

体力の限界、足にきている。





ふと。

枕もとを見ると、横たわるように落ちている黒い点。

拾い上げると、アイツだ!

夢と現実の境い目で繰り出した、暗闇の中での1発目で

実はあいつを撃破してたのだ!



1時間半だ。

貴重な人生の中の、1時間半を捧げたのに。

いや睡眠時間8時間に対しては、さらに貴重な1時間半だ。

レム睡眠だのホルモンが出るゴールデンタイムだのを考慮すると、

アホかってくらい重要な1時間半だ。

「かけがえのない1時間半」を失っている。


・・・。


人生のこの貴重な時間を、

【解結した悩み】に、充て続けていたのである。

【解決した悩み】を、悩み続けていたのである。






そんなモノなのかもしれないと思った。

「虚空を見続けた」のは、どうしてだったか。

解決しているのに、「まだ解決していない」と囁き続けるマインドに主導権を渡したから。


神社で舞いを奉納するのは、どうしてだったか。

赦されているのに、「神にまだ許されていない」と勘違いしたから。






あなたの悩みは、

あなただけが、悩んでいるのかもしれない。

もう、誰も何とも思ってない。

虚空の舞いは、誰に捧ぐ?





 


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↓言いたいことは、分かるんですよ。

一番右の写真の表情が、爆笑なんでしょ?



それは、深夜に部屋の中で「虚空の舞い」を奉納する、

足の短いみつろうおじさんにオーバーラップさせて想像したから、

この写真が爆笑に繋がるだけで、

本来は美しい舞いなんじゃい!

被害者じゃ!この写真の美しい青年は。

勝手にネットから拾われて、

「虚空の舞い」とか勝手なネーミングの大爆笑の文章の横に添えられたせいで、

まるでコントのように見えとるだけじゃい!




本当はめちゃくちゃ有名なバレエダンサーかもしれないねんぞ!

なんやねん、「虚空の舞い」て。


とにかく、解決してたの!

一発目で撃破してたの、あいつ!

それを、1時間半も。貴重な睡眠時間を削って、

1時間半も、足の短いおっさんが↓




人生は、あまりにも短い。

悩むもあり、神に捧げるもあり、空クウを極めようと修行するもあり。

でも、

「衆生、本来仏なり」

ブッダ(白隠禅師)の教えが、令和2年8月28日に、

これまで解説して来たどんなお坊さんよりも分かりやすくみんなに伝わった。


それは、さとうみつろうの文章力のお陰?

ノンノンノン。

それも90%はあるけど、



彼のお陰ですm(__)m




衆生本来仏なり  水と氷のごとくにて
水を離れて氷なく  衆生の外に仏なし
衆生近きを不知(しらず)して  遠く求むるはかなさよ
譬(たとへ)ば水の中に居て  渇を叫ぶがごとくなり
長者の家の子となりて  貧里に迷うに異ならず
六趣輪廻の因縁は  己が愚痴の闇路なり
闇路にやみぢを踏そへて  いつか生死をはなるべき
夫れ摩訶衍の禅定は  称歎するに余りあり
布施や持戒の諸波羅蜜  念仏懺悔修行等
其品多き諸善行  皆この中に帰するなり
一座の功をなす人も  積し無量の罪ほろぶ
悪趣いづくにありぬべき  浄土即ち遠からず
辱(かたじけな)くも此の法(のり)を  一たび耳にふるゝ時
さんたん随喜する人は  福を得る事限りなし
いはんや自ら回向して  直に自性を証すれば
自性即ち無性にて  すでに戯論(げろん)を離れたり
因果一如の門ひらけ  無二無三の道直し
無相の相を相として  行くも帰るも余所ならず
無念の念を念として  謡うも舞ふも法の声
三昧無碍の空ひろく  四智円明の月さえん
此時何をか求むべき  寂滅現前するゆゑに
当所(とうじょ)即ち蓮華国  此身即ち仏なり









最後に、もう一度。

「衆生、本来仏なり」

全ての人が生まれながらに「もう解決」されているのに、

「解決されていない」と思い込み、

「解決しよう」と舞っています。



その悩みを「悩み」たらしめているのは、悩んでいるあなただけである。

悟っていないと思っている全ての人が、悟っていて、

辿り着いてないと感じている全員が、到着している。



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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。中1の長男コクトウ君と、小3の長女ザラメちゃん、最近1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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