世界に対する最大の「脅し」は何でしょうか?

それは、「私の中の声を押し殺す」こと。

「内側の才能を、外に出さない」こと。

世界にとって、それ以上の「脅威」は無い。


だから、自信が無くなった時にはこう言えばいい。

「ち、近づくな!

それ以上近寄ったら、私の才能を出し惜しみするぞ!」と。



「???」だろう。


意味不明。


じゃあ、ドラゴンボールね。




さて、このシーンの続きを読みたくなった小学生が全国に600万人居た

僕が小学校の頃、『少年ジャンプの発行部数』は600万部。

全員が、「次の週」の発売を楽しみにしていた。


ピッコロは、どうなるんだろう?

フリーザとの戦いは?


日本中で1,000万人以上の人が、「続きのストーリー」を渇望していた。

「どうなるんだろう?」って。

ところが、どっこいしょ。

実はこれは、鳥山明という人間の脳内にしか無いストーリーなのである。

どこかにフリーザが居るわけじゃないし、ナメック星なんて実在していない。

読んでいる人は、「これはどこかで実際に展開しているストーリー」なんだと錯覚して読んでいる。

ところが、そんなストーリーなんて実在しない。

ある1人の人間の「脳内」で、その人が好きなように創り上げられる物語りなのだ。

逆に言うと。


もしその人が「もう、続きを書くのやめた」と言えば、



こんなにも思いっきり「途中」な雰囲気マンマンで、

どこかで、実際にこの「つづき」の世界が展開されてると錯覚している1,000万人が、

泣くのである。


それは『どこにも無いストーリー』なのだから。




で、冒頭のセリフなのである。



世界に対する最大の「脅し」は、

あなたの「内側にあるストーリー(才能)を、外に出さない」こと。

それは、世界中で「あなたの中」にしかない。

もしもあなたが、それを「外に出すのを辞める!」とか脅すなら、世界中が震撼する。


もう、永遠に取り出す方法がないから。




私を怒らせたら、私の中にだけある才能を外に出さないわよ!

あなたが、世界に対して「脅せる」材料は、これ以上のモノはない。


あなたが閃いたアイディア、ストーリー、歌、裁縫、料理レシピ、ダンスの振り付け、お花の飾り方。

これは総じて「あなたの内側の才能」。

世界中、どこにもない。あなたの中にしかない。



それを、『脳から外側に出さないわよ!』と言われたら、世界は震撼する。


だって、ソレはあなたの中にしか実在しないのだから。


思いっきり、才能を開花しよう。

出し惜しみなく。

あなたはきっと、世界を脅すテロリストじゃないはずだ。



 

 

 


 


↓いま、久しぶりに本を書いています。

11冊目かな。

で、思ったんだけど、

「ロボットは、誰も観ていない所でひっそりと息を吹き返した」とかを、最後の文章にあえて書いたら・・・。

まるで、「続く」という予告伏線みたいなさ〜。

映画とかでよくあるじゃん。ターミネーターとか。

全編が終わったのに、なぜか最後のシーンで「死んだはずのロボットの目がキラっと光る」みたいな。

明らかに、「続き」を期待させる構成。


で、もし俺が本の最後の文章に、


「そのロボットは、誰も観ていない所でひっそりと息を吹き返した」とかって書いて、

そのまま俺が息を引き取ったら(笑)、

要するに「続き」を期待だけさせておいて、実は続かなかったら、

1,000万人のファンが、「おいおいおいおい!」ってなるんだなぁ~、って。



そうか「続き」ってのは、「とある一人の人間の脳内」でだけ展開されているストーリーなんだぁ~って思ったの。

ナメック星がどこかに実在して、実際のストーリーが展開していると錯覚していたけど、

違う違う。

たった1人の「人間の脳内」にしか、その「続き」は実在しないのかぁ~と思って。

全国民が期待しているのに、その人が「脳から外に出さなかった」ら、もう終わり。

取り出しようが無い。



となると、あなたには『義務』がある。

あなたの内側にだけあるその「才能」を、世界に向けて開花させる義務が。

だってソレ
は、世界中で「あなたの中」にしかない。

あなたが持っている最大の「脅し」は、

刺すぞ!でも、撃つぞ!でも、爆弾を発射するぞ!でも、

ウィルスをまき散らすぞ!でも無い。

そんなの、誰にでも出来る。

世界にとって「ダメ―ジ」なんて無い。

それよりも、最も世界が怖れる事。

それが、「私の中の才能を、出し惜しみするぞ!」である。

ソレにフタされると、もう世界には打つ手がない。

あなたにしか出来ない事だからである。

あなたにしか言えない事だからである。

あなたにしか考えつかない事だからである。



才能。

それが、あなたが保有する最大の武器だ。


どうか「あなた」が、世界を脅かす人じゃありませんように。

どうか、外側へと惜しげもなくソレを開花させる人でありますように。

閉じ込めないでください、あなたのワクワクを。


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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。小学校6年生の長男コクトウ君と、2年生の長女ザラメちゃん、最近1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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