去年のこと。


とある関西の登山道で若者たちとすれ違って。


 

若者A

「おれ、前はこの山を2時間で登って降りてきたんやで!

普通の人なら4時間はかかる山やのに。凄いやろ!」


若者B

「俺なんて、一時間半で往復出来るでぇ。」


と、自慢し合っていた。


若者にありがちな体力自慢か足の筋肉自慢なのだろうが、

 

横から見てた老人からすると(誰が老人?)

それって結局、

いかに山の中に居る時間を減らせるかを、競ってるわけだ。




・・・。





山の中にいかに長い時間居られるのか

が、山を楽しみに来た真の理由だと思うけど。

 




小鳥のさえずり、木漏れ日、滝の音、濃い酸素

それらを、少しでも長く堪能したいはずなのに。



彼らは踏ん張って息を止め、

 

必死に山をかけ登り、転がり落ちるように、

 

排気ガスだらけの街へとすぐに戻って行った。

 

 

 

 

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よくよく考えたら「滑稽」に見えるこの行動と、

 

僕らはたいして変わらないことを、この日常でしている。

 

人生って何だろう?

 

急いでいるのは何故だろう?

 

「いかに山の中に居る時間を減らせるか!」を競っていた愉快な若者と、

 

「日々をあくせく急いでいる」あなたに、違いなんて無い。

 

 

森の新鮮な空気を「いかに長時間」吸うか、

 

小鳥のさえずりを「いかに長時間」鼓膜で味わうか。

 

「いかに長い時間、この世を楽しむか」こそが、この世界へやって来た理由なのに、

 

 

 

踏ん張って、息を止めて、景色も見ないで、

 

転がり落ちるようにと、あの世へ還って行く。

 

 

僕もそうだけど、みーんな「すぐに辿り着きたい」と思っている。

 

すぐに出世して、すぐに金持ちになりたい。

 

すぐに白馬の王子様に会って、すぐに幸せな家庭で眠りたい。

 

すぐに、すぐに辿り着きたい。

 

 

でも、「辿り着く」のが目的なら生まれた瞬間に死んだ人が最速ゴールな訳で。

 

人生はきっと「辿る」ことが目的だから。

 

 

過程を楽しもう。

 

ゴールするのが目的じゃないさ。

 

ゴールを目指している「今」が、

 

辿り着いていない「今」が、

 

何も手に入れられてなくて、どうしようもない「今」が。

 

 

その「今」が。

 

その「今」を。

 

 

あなたは楽しみにして、

 

山道へと入ったのだから。

 

 

辿り着くなんて、まっぴらだ。

 

せっかくやって来た人生、

 

パパパッと終わらせて、すぐに排気ガスだらけの街に飛び出すなんて。

 

まっぴらだ。

 

 

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▼この記事を書いた人 Writter's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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