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神さま
「そもそも、60年周期で過去に3回発生した、熱狂的お伊勢ブームである

 おかげまいりは、どうやって起きたかシってるのか?」


みつろう
「いや、だから、自然に発生したんでしょ?

 あんた自分で言ってたじゃん。

 満月の夜に、わんさか勝手に湧いてくる、アカガニの大行進じゃって。」



神さま
「もちろん、全ての出来事は自然に発生する。

 起こるべくして起こるのであって、誰かが起こしたわけではない。

 神の力を超えて、あなたが何かを起こすことなんて出来ない。

 神さまがやって欲しくない事を、あなたがやれる可能性は0%じゃ。

 だからお蔭参りの熱狂的なブームは、自然に発生したし、

 そのブームへの、色んな人たちの関わり合いも自然に発生した。


 ただ、それに関わった、人間たちは、自分が起こしていると思ったじゃろう。

 自分の意志で、自分のアイデアで、自分の思惑で、お陰参りに火を付けたと。

 まず、初回のお蔭参りをくわだてたのは、伊勢神宮の関係者たちじゃった。

 もちろん、その関係者は、自分がやったと思っているが、そのヒラメキも、

 全ては自然に発生したものなのじゃが。

 ワシがヒラメカせて、ワシの思惑通りに、企画や行動が起こった。



みつろう
「伊勢神宮の関係者は、なにしたの?

 テレビにコマーシャルでも出したの?

 そうだ、伊勢に行こう、って?」



神さま
「まず、ターゲティングをした。

 江戸の世では、農民の割合が大きく、農民が動けば世が動くと企画した。

 ターゲットの農民相手に、農業に関する暦を配って歩いたんじゃ。




みつろう
「すっげー、カレンダー営業? うちの会社もやってるよそれ!!

 年の暮れに、お得意様相手にカレンダーを配って歩いてる!

 そんなに歴史があったんだ、あの営業手法

 なんかすっげー!!

 でも、最近じゃ、お客様はカレンダー営業に飽きてきちゃって、効果薄いよ。

 だって、会社名がデカデカと書かれてるカレンダーなんて、カッコ悪いモンね。」



神さま
伊勢のこよみは、お前のくだらない会社のカレンダーとは違った。

 いつ頃、田植えをして、いつ頃、草むしりをして、どんな種を使って、

 農業の秘儀とでも言うべきコトワリが書いてあった。

 農家ですら分からないくらいの、豊作にいたる方法が書いてあった

 そりゃそうだ、ワシが書いたんじゃからな。

 イネ、実る実る! ムギ、獲れる獲れる!



みつろう
「なるほど、そうして伊勢神宮は農民からの信仰対象を勝ち取った、と?」



神さま
「豊作。それだけでも、奇跡じゃったが、江戸の民にはもっとスゴイ奇跡を見せた

 ある日、ある農村で、何も無い空中から、急に、伊勢神宮のお札が降って来る

 そのお札を見た人々は、歓喜し、集団で踊り狂いながら、伊勢の旅路についた。」



みつろう
「すっげー、サイババもびっくりな、物質化現象じゃん!

 何も無い空間から、急にお札が大量に降ってきたら、そりゃみんな、こう言うでしょう。

 か、神のお告げじゃ!! ものども、伊勢に行くぞー!! 続け―! って。」



神さま
「実際にワシが空中から降らせたお札(大麻)もあるし、

 伊勢関係者が全国に散らばって、誰も見ていないすきに、撒き散らして、

 あ、あっちにお札が降ってるぞー!って叫んで、

 みんなが、あっちを向いているすきに、もう一人が、こっちに撒き散らして、

 こ、こっちにもお札が降ってるぞー!ってやったりもした。」



みつろう
「コントかよ。

 アニメでよく見る、煙を立てて左右に走ってる集団の図が頭に浮かぶわい。

 みんな、足の所が、グルグル丸く描いてある、あの。

 まぁ、農民もよくひっかかったもんだね。

 で、あんたが実際に降らせたのはどうして大麻(たいま)なの?

 麻薬と伊勢のお札に何の関係が?

 手下(神宮関係者)を使って、大麻を全国に広めたなんて、あんたマフィアかい。」



神さま
「大麻は、神聖な植物じゃ。神事に、大麻は必須アイテムじゃ。

 伊勢神宮のお札とは、そもそも大麻の事じゃった。

 でも、大麻は神と人を繋ぐ波動を発するもんじゃから、悪い勢力に封印された。

 まぁ、その話しは、また今度する。

 とにかく、こうやって、お陰参りは熱狂的なブームとなった

 さて、お前の会社に、ある日突然、空中からお札が降ったとする。

 どうじゃろう、その日実際に、伊勢神宮に行くか?」



みつろう
「そうですね、僕もさっき考えたんですが、

 か、神のお告げじゃー、お札が降ったぞー!!伊勢に行くぞー!!って騒いで、

 でも、なんだかんだで、旅行の荷造りとかしている時に、

 トランクにパンツを詰めながら『あぁ、あしたの仕事はどうしよう・・・』とか、

 トランクにジャンプを詰めながら『留守中、子供たちは大丈夫だろうか・・・」

 とかが脳裏に浮かんできて、

 やっぱ、行くのやーめた、ってなりそうです。」




神さま
「そう、そこなんじゃ。

 なんだかんだで、人間は、現実の生活を見る

 でもな、だからこそ、お陰参りは必要なんじゃ。

 現実の生活を、全て忘れて、何もかもから解放されて、伊勢へ行く。

 その、現実だと思い込んでいる日々、からの解放が重要なんじゃ。

 だから、ワシはこうした。

 伊勢神宮へ行くという大義名分さえあれば、もうそれだけで全てが許される

 そんな時代風潮を創り上げた。」




みつろう
「え?伊勢神宮へ行きますって言えば、なんでも許されたの?

 そんなシステム、むっちゃパラダイスじゃん!!

 部長に、伊勢神宮へ行きますって言えば、会社も休み放題?」



神さま
「そうじゃ。 江戸の当時は、お前が考えている以上に、主従関係は厳しかった。

 お前は、平気で部長の悪口を言ったりするが、そんなの許されない。

 そんな江戸においてさえ、ワシは全てを許してやった。

 雇い主は、従業員が伊勢へ旅をしたいと言えば、絶対に止めてはならない事とした。

 主人は、妻が伊勢へ旅をしたいと言えば、絶対にとがめてはならないこととした。

 例え、こっそりと仕事を抜けて、数週間行方をくらませても、

 伊勢神宮に行ってきたという証拠、例えば伊勢のお札(大麻)を見せれば、

 帰って来た後も、絶対に怒ってはいけないこととした。

 伊勢に行くことを止めたヤツは、神の天罰が当たるぞてきな雰囲気を創った。

 それどころじゃない、ワシのココロはもっと広いぞ。

 当時は通行手形というパスポートが無いと、国内を自由に行き来できなかったが、

 伊勢神宮に行きますと言えば、それさえも免除した。」




みつろう
「すっげー、かっけー!  オトコマエ!!

 お蔭参りってシステム、この世で最高のシステムじゃん!!

 会社をサボっても怒られません。 パスポート偽装しても怒られません。

 伊勢のお札を土産に見せれば、3週間こっそり抜けたくせに、職場で怒られません。

 その全てを、神さまがサポートしていますってか?

 やっばい! 早くやろうよ、平成お蔭参り!!





神さま
「(ほめられて、調子に乗り始めた)

 そ、それだけじゃないぞ!!

 太っ腹のワシは、旅費も、宿代も、食事代も、すべーて、負担してやったんじゃ!!

 お蔭参りに参加している人たちを沿道で見かけたら、

 食事を無料で与えなさい、宿を貸しなさい、ワラジを配りなさい、ってな!!

 す、スゴイじゃろ、ワシ!!

 要するに、伊勢神宮に行って来ますってさえ宣言すれば、

 全てのサポートを受けられたってことじゃ!!

 行くことを怒られないし、帰っても怒られないし、職場で迷惑かけても怒られないし、

 お蔭参りにかかる費用はすべて、無料!!

 旅中のフォローバッチリ、旅行後のアフタフォローもバッチリ、

 旅行前のビフォアーフォローさえも、バッチリ!!

 す、すごいじゃろ、ワシ!」








お蔭参り、それは、日本が世界に誇る、解放の一大行事だった(裏では一大神事)。

タテマエでも良い。伊勢神宮は、ただの表向きの理由でも良い。

「どんな理由でも良いから、とにかく、その日常生活から、解放してあげよう。」

完全なる、神さまのサポートの下、日本人は日々の生活から、息を抜いた。

伊勢に行くなら、仕事をサボっても良い。

旦那様にことわらなくても良い。

旅費は無料、宿も無料、豪勢な食事も施す。

江戸の世で、お蔭参りに参加した庶民は、さぞかしスッキリした事だろう。


お蔭参り、それは神さまからの息抜き旅行という、偉大なプレゼントだった。

あなたの息が、長く続くように。




(→明日に続く⇒)



↓60年に一度、自然に発生する国民的ブーム、お蔭参り。

お蔭参りが発生した年以外でも、お伊勢さんへの旅路は、国民の憧れだった。

旅費が出せない庶民は、お伊勢講という、「講」を開いて、

積み立てを行い、毎年誰かを「講」の代表者として伊勢に送った。

少しずつ積み立てていれば、いつの日か、自分の順番が回って来るのだ。

これも、世界初の、相互扶助のシステム。

日本全国に多数のお伊勢講が存在し、所属者は数千万人に及んだらしい(ネット情報)。

伊勢に行くためのファンクラブが、全国津々浦々に数千万人居たという事だ。

ディズニーランドのファンクラブ会員数を、軽く凌駕しとる!

九州の片田舎に住むみつろうのおばあちゃんでさえ、お伊勢講をしていた。

いつの日か、いつの日か・・・、一生一度は伊勢の旅路へ。

そう思って積み立てたのだろう。

ただ、戦後、神社を弱体化させる事で、日本のタマシイ弱体化を策略したGHQによって、

全国のお伊勢講は破壊された。(同時に、神事のマストアイテム大麻も禁止された)

また、さっきの話しの日本全国にカレンダー営業をして回った伊勢関係者を、

御師(おんし)と呼ぶ。

地方で伊勢の素晴らしさを啓蒙し、地方から伊勢に参拝者が出て来ると、

伊勢を案内し、自らが宿となって客を泊め、豪華にもてなした。

そう、御師とは、世界初のツーリストだったのだ。

ただ、欧米の勢力をバックにした明治政府によって、御師の活動も禁止された。

(同時に、神事のマストアイテムどぶろくも禁止された)

日本人は、お伊勢さんという、世界初のシステムをたくさん搭載した神事を持ちながら、

世界全体の歴史の波に、漂泊し続けたのだ。

その、波間を漂う、ニホンタマシイが、ついに平成お蔭参りで、復活します。

ヒマなら、お蔭参りとか、御師とか、GHQ陰謀とか、イロイロネットで調べてみて。

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