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ある日、あなたが街を歩いていると、
「僕の名は、テンネン君。10年前の日本からやって来た!」
となかば叫び気味で変な男の子が目の前に名乗り出た。
「あぁ、そうですか。じゃ、私、先を急ぎますので。」
関わってはイケないと直感したあなたは、無視して歩き出した。
すると、別の青年が急にあなたの前に立ちふさがり、
「僕の名は、ゴーネン君。5年前の日本からやって来た。」
と言いだした。
「あぁ、もう今日は、間違いなく厄日だ。」
覚悟を決めたあなたは、
二人の話しを聞くことにした。
ゴーネン君
「僕ゴーネンと、こいつテンネンと、
テンネン君
「だいじょうぶ、君は何も気にするな。
漫才トリオってのは、
あなたは、ステージに立っているだけで良い。
あとのことは、僕たちで進めるから、さぁ、さぁ。」
ただ立っているだけで良いなら、
テンネン君もゴーネン君も、別に悪そうなタイプじゃ無いし、
何より、実はヒマなので、あなたは参加することにした。
ゴーネン君
「じゃあ、さっそくここで、あのガラスを舞台だと思って、
練習を開始しよう!」
M1はもう終わっている現代で、
あなたは、ショーウィンドウに自分たちの姿を映して、
夕暮れの街が暗くなるにつれ、
ショーウィンドウに、3人の姿が徐々に徐々にクッキリと映り始めた。
テンネン君
「はい、パチパチパチパチ~。漫才トリオ、タイムレスです。
どうも、僕は10年前の日本からやって来た、テンネン君!
いやー、しっかし、ワイが居る時代は、あれやで。
驚くなかれ!MDプレーヤーっちゅう便利なもんがあってなー。
好きなCDを、自分で録音できんねんで?
このMDが発売されるまではな、カセットテープレコーダーで、
△のボタンと、赤○のボタンを、同時に押して、
雑音混じりでしか、CDを録音できなかったのに。
世は、あれやな!デジタル全盛期や!
しかもこの、MDプレーヤー、超コンパクト!
重さも、1kg程度しか無いねんで!
どこへでも、持ち運べるっちゅうねん!」
ゴーネン君
「MDプレーヤー?
ふるっ!!!
テンネン君、あんた、マジかいな?
1kgで軽いって言ってんの?
筋トレかよ。
あんなぁ、わしの居る5年前の日本には、
むっちゃ軽いねんで。
好きなCDを借りてきて、パソコンに一旦データを落としたら、
曲名を全部打ち込むやろ、で、あとはケーブルでつないだら、
ホラ、曲を聞きながら、なんと曲名まで表示されんねんで!
カタカナ対応や!」
あまりにも、ゴーネン君が、どや!顔で言うもんで、
立ってるだけの予定のあなたは思わずしゃべりだした。
あなた
「えーと、その5年後の現代にはね、
そのMP3プレーヤーみたいに、
パソコンにケーブルを繋がないでも良い。
いまここでも、
ほら、これがアイポッド、
あ、でも充電が切れそうだ。
切れる前に、早く見て、二人とも!
ホラ、こうやってジャケット写真も出るし、歌詞も見れるし。
…あー、充電切れちゃった~。
ここが、不便なんだよね~。すぐに充電が切れる。」
ゴーネン君&テンネン君
「不便???
これのどこが、不便やねん!アホか、死ね!
超べんりやないかい!」
二人は、あなたに優しくツッコンだ!
ゴーネン君
「だいたい、その充電ってのは、何時間くらいで切れんねん?」
あなた
「だいたい連続再生で、40時間くらいかなぁ~。」
テンネン君
「はぁ?
40時間のどこに不満があんねん!!
一日は、何時間やねん!
俺の時代の、このMDプレーヤー見てみぃな!
もっても、2時間やぞ!だいたいいつも、
無音で、ただ耳からヒモ垂らして、もうファッション感覚や、
それに、この大きさ!
1kg切って、「軽い」って喜んだ自分が、悲しいわ!
お前のそれと比べると、ダンベルやないかい、
ちなみに、そのアイポッドって、やたら小さいけど、
何分くらいCD録音できんねん?」
あなた
「何分?ろくおん?
良くわかんないけど、200時間分ぐらいかな?
あ、でも、これは16GBだから不便だけど、
32Gbのやつなら、もっとはい…。」
あなたが、なんのイヤミも無く、
急に二人の平手が、あなたの後頭部をツッコンだ!
テンネン君&ゴーネン君
「アホか、死ね!
どこが、不便やねん!
お前、幸せすぎやぞ!」
二人のツッコンだ後頭部よりも、
「お前、幸せすぎんぞ!」という言葉が、少し胸に痛んだ。
ゴーネン君
「だいたい、あんた、
200時間分も聴きたい曲があるんかい?
え、あんた、あれかい、ディスクジョッキーっちゅーやつかい?
ラジオのパーソナリティかい?」
あなた
「いや、いたって、ふつーの、
むしろふつーより、ちょっと下に居る、一般人です。
だから、この、安くて不便な方の16Gbモデルで我慢してい…。
テンネン君
「だから、これの、どこが不便やねん!!
不便って言葉、二度と使うなよ、われ、こらー!
幸せすぎるお前には、この言葉を使う資格が無い!
ひょっとして、幸せで、前、見えなくなっとるんちゃうか?
なみだぐもりかいな!」
あぁなるほど、トリオの漫才コンビ『タイムレス』って、
こんなノリでゴールデン目指すんだなと理解し始めたあなたは、
とりあえず、今、不便だと思っている事をポツリ・
あなた
「会社がね、年休がとりずらい状況で、
この前も、土日にくっつけて、
あのブタヤロウ課長が、ダメだって申請を取り下げてさ。」
テンネン君
「土日にくっつけてって…、あんたまさか、土曜日は休みなのか?
ワイがいる10年前のにほんでは、休みは日曜日だけやぞ!」
ゴーネン君
「ださ!わしの時代は、ハンドンっちゅってな、
あなた
「土日は、完全に休みです。」
ゴーネン君&テンネン君
「どこに不満があるっちゅうねん!アホか、死ね!
課長に、100回あやまってから、死ね!」
なんだか、少し笑えてきて、あなたは、続けた。
あなた
「自動掃除ロボットのルンバが、
テンネン君
「なんやねん、自動掃除ロボットって、アホか!
未来か!
ルンバ?ワイの時代には、コーヒールンバしかないわい!
その掃除ロボットに、吸い込まれて、死ね!」
あなた
「スマートフォンがよく、フリーズす…。」
ゴーネン君
「(あなたのスマフォをぶんどったゴーネン君)
なんじゃぁ、こりゃぁぁぁ!
ネットが、パソコンなしで見れるんかい!
だいたい、コレのどこがフリーズやねん!
ワイの家の、パソコンよりも早いわい!」
テンネン君
「二人が話しているフリーズってのが、なんだか知らないけど、
フリーザみたいなもんなら、お前はクリリンごと殺されろ!」
ポツリ、ポツリと今抱えている不満を語り始めたあなた。
テンネン君とゴーネン君のツッコミの声は徐々に徐々に小さくなっ
ポツリポツリと、涙がしたたり落ちた。
こんなにも幸せな私に、何の不満があったのだろう。
完全に二人のつっこみの声が聞こえなくなったあなたが、
目の前のショーウィンドウを再び見上げると、
そこには、ただひとり、
その人は、どう見ても、幸せに包まれていた。
涙をぬぐい、振り返った銀座の街には、
あなたが持っていないモノを沢山持っている人たちが歩いていたが
その誰よりも、あなたは幸せに包まれていると感じられた。
THE END
そーゆーことー。
テンネン君とゴーネン君からしたら、
もうあなたの日々の不満、ただのボケだとしか思えない。
イヤミなボケだとしか思えない。
あなたって、ツッコミどころ満載の人生を送っている。
幸せすぎるのに、幸せに一つも気付けない、
二人から見たら、あなたは、もう、マジでギャクのカタマリ。
「私には漫才なんて無理です、だって、
はぁ???
あんたの発言、全て笑えるの!
あんたの不満、そして、あんたが不満を言っているその姿勢、
もう、二人から見たら、大爆笑!
しかも、その不満を、真顔で言うときている!
「いや、マジで、このアイフォン、不便なんですけど。」
よくもまぁ、真顔で、そんなウケル発言できるったいね!
おなか、痛いわい!
さぁ、実は、テンネン君よりも、天然ボケだったあなたへ。
自分の幸せに、気付けてますか?
あなたのその不満、五年前のあなたにグチれますか?
あなたの感じるその不便、十年前のあなたにこぼせますか?
テンネン君とゴーネン君は性格が良かったからツッコミで笑いに変
あなたの不満や不便、10年前のあなたに言ったら、
ひょっとすると、殺されちゃうかもよ。
なんだか、あなたのその、
感謝の念が湧いて来たのなら、
感謝しに、アソコへ行こっか。
今日は1月のミソカモウデの日です。
神社の鳥居をくぐれば、
伝説の漫才トリオ『タイムレス』の復活です。
境内の鏡をみてごらん。3人映ってない?
あなたの右と、あなたの左に映ってる人、だーれだ。
(⇒明日はこれをつかった、メソッドかなんかを書く予定⇒)
↓あなたが「不便」だと思っている事、10年前の「超便利」
あなたが不満をこぼせばこぼすほど、10年前の人、大爆笑!
真顔で、真剣な表情で、
「でも、本当にこれ、不便なんだってば!」
言えば言うほど、大爆笑!
でもね、お笑い界にテッパンのネタが無いのと同じで、
あなたが、あまりにも、不満を言い過ぎるとね、
もう、観客も、笑わなくなるよ。
「あれ、コイツ、本当に、ただ、イヤミなだけだ」
あなたのテッパンネタ、「不満・不平を言うのネタ」
今日で、もう、このネタ、やめましょう。
明日からは、誰も笑ってくれません。
↓今日は下の二つのボタンを押す際、
「ボタンを押すだけで、こんなん読めるんかい!アホか、死ね!」
いつも、押してくれて、ありがとう。
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