人気ブログランキングへ ★  ★ ★ 



虹初めてお越しの方はブログの目次(⇒ココ) 虹





ある日、あなたが街を歩いていると、

「僕の名は、テンネン君。10年前の日本からやって来た!」

となかば叫び気味で変な男の子が目の前に名乗り出た。



「あぁ、そうですか。じゃ、私、先を急ぎますので。」

関わってはイケないと直感したあなたは、無視して歩き出した。


すると、別の青年が急にあなたの前に立ちふさがり、

「僕の名は、ゴーネン君。5年前の日本からやって来た。」

と言いだした。



「あぁ、もう今日は、間違いなく厄日だ。」

覚悟を決めたあなたは、

二人の話しを聞くことにした。




ゴーネン君
「僕ゴーネンと、こいつテンネンと、あなたの3人で漫才トリオを組む運命にある。」


テンネン君
「だいじょうぶ、君は何も気にするな。

漫才トリオってのは、ボケとツッコミと傍観人という設定だと決まってる。

あなたは、ステージに立っているだけで良い

あとのことは、僕たちで進めるから、さぁ、さぁ。」



ただ立っているだけで良いなら、舞台の外で見させてくれと思ったが、

テンネン君もゴーネン君も、別に悪そうなタイプじゃ無いし、

何より、実はヒマなので、あなたは参加することにした。




ゴーネン君
「じゃあ、さっそくここで、あのガラスを舞台だと思って、

練習を開始しよう!」


M1はもう終わっている現代で、何の舞台を目指しているかわからないが、

あなたは、ショーウィンドウに自分たちの姿を映して練習を開始した。

夕暮れの街が暗くなるにつれ、

ショーウィンドウに、3人の姿が徐々に徐々にクッキリと映り始めた。




テンネン君
「はい、パチパチパチパチ~。漫才トリオ、タイムレスです。

どうも、僕は10年前の日本からやって来た、テンネン君!

いやー、しっかし、ワイが居る時代は、あれやで。

驚くなかれ!MDプレーヤーっちゅう便利なもんがあってなー。

好きなCDを、自分で録音できんねんで?

このMDが発売されるまではな、カセットテープレコーダーで、

△のボタンと、赤○のボタンを、同時に押して、

雑音混じりでしか、CDを録音できなかったのに。

世は、あれやな!デジタル全盛期や!

しかもこの、MDプレーヤー、超コンパクト!

重さも、1kg程度しか無いねんで!

どこへでも、持ち運べるっちゅうねん!」



ゴーネン君
「MDプレーヤー?

ふるっ!!!

テンネン君、あんた、マジかいな?

1kgで軽いって言ってんの?

筋トレかよ。

あんなぁ、わしの居る5年前の日本には、MP3プレーヤーっちゅうもんがあってな、

むっちゃ軽いねんで。

好きなCDを借りてきて、パソコンに一旦データを落としたら、

曲名を全部打ち込むやろ、で、あとはケーブルでつないだら、

ホラ、曲を聞きながら、なんと曲名まで表示されんねんで!

カタカナ対応や!」



あまりにも、ゴーネン君が、どや!顔で言うもんで、

立ってるだけの予定のあなたは思わずしゃべりだした。



あなた
「えーと、その5年後の現代にはね、アイポッドっていうのがあってね、

そのMP3プレーヤーみたいに、わざわざ曲名を自分で入力しないでも良いし、

パソコンにケーブルを繋がないでも良い。

いまここでも、アイチューンっていうストアからダウンロード出来るんだよ。

ほら、これがアイポッド、

あ、でも充電が切れそうだ。

切れる前に、早く見て、二人とも!

ホラ、こうやってジャケット写真も出るし、歌詞も見れるし。

…あー、充電切れちゃった~。

ここが、不便なんだよね~。すぐに充電が切れる。」



ゴーネン君&テンネン君
「不便???

これのどこが、不便やねん!アホか、死ね!

超べんりやないかい!」


二人は、あなたに優しくツッコンだ!




ゴーネン君
「だいたい、その充電ってのは、何時間くらいで切れんねん?」


あなた
「だいたい連続再生で、40時間くらいかなぁ~。」


テンネン君
「はぁ?

40時間のどこに不満があんねん!!

一日は、何時間やねん!


俺の時代の、このMDプレーヤー見てみぃな!

もっても、2時間やぞ!だいたいいつも、会社につく頃には切れとるわい!

無音で、ただ耳からヒモ垂らして、もうファッション感覚や、このヒモ。

それに、この大きさ!

1kg切って、「軽い」って喜んだ自分が、悲しいわ!

お前のそれと比べると、ダンベルやないかい、このMDプレーヤー。


ちなみに、そのアイポッドって、やたら小さいけど、

何分くらいCD録音できんねん?」



あなた
「何分?ろくおん? 

良くわかんないけど、200時間分ぐらいかな?

あ、でも、これは16GBだから不便だけど、

32Gbのやつなら、もっとはい…。」



あなたが、なんのイヤミも無く、ただアイポッドの説明をしただけなのに、

急に二人の平手が、あなたの後頭部をツッコンだ!


テンネン君&ゴーネン君
「アホか、死ね!

どこが、不便やねん!

お前、幸せすぎやぞ!」



二人のツッコンだ後頭部よりも、

お前、幸せすぎんぞ!」という言葉が、少し胸に痛んだ。



ゴーネン君
「だいたい、あんた、

200時間分も聴きたい曲があるんかい?

え、あんた、あれかい、ディスクジョッキーっちゅーやつかい?

ラジオのパーソナリティかい?」



あなた
「いや、いたって、ふつーの、

むしろふつーより、ちょっと下に居る、一般人です。

だから、この、安くて不便な方の16Gbモデルで我慢してい…。



テンネン君
「だから、これの、どこが不便やねん!!

不便って言葉、二度と使うなよ、われ、こらー!


幸せすぎるお前には、この言葉を使う資格が無い!

ひょっとして、幸せで、前、見えなくなっとるんちゃうか?

なみだぐもりかいな!」


あぁなるほど、トリオの漫才コンビ『タイムレス』って、

こんなノリでゴールデン目指すんだなと理解し始めたあなたは、

とりあえず、今、不便だと思っている事をポツリ・ポツリと話し始めた。





あなた
「会社がね、年休がとりずらい状況で、なかなか休めないんだよね~。

この前も、土日にくっつけて、月曜日を年休にして旅行に行こうと思ったのに、

あのブタヤロウ課長が、ダメだって申請を取り下げてさ。」


テンネン君
「土日にくっつけてって…、あんたまさか、土曜日は休みなのか?

ワイがいる10年前のにほんでは、休みは日曜日だけやぞ!


ゴーネン君
「ださ!わしの時代は、ハンドンっちゅってな、土曜日は午後から休みや。」


あなた
「土日は、完全に休みです。」



ゴーネン君&テンネン君
「どこに不満があるっちゅうねん!アホか、死ね!

課長に、100回あやまってから、死ね!」



なんだか、少し笑えてきて、あなたは、続けた。



あなた
「自動掃除ロボットのルンバが、どうしてもたたみの段差を乗り越えてくれない…。」

テンネン君
「なんやねん、自動掃除ロボットって、アホか!

未来か!

ルンバ?ワイの時代には、コーヒールンバしかないわい!

その掃除ロボットに、吸い込まれて、死ね!」



あなた
「スマートフォンがよく、フリーズす…。」


ゴーネン君
「(あなたのスマフォをぶんどったゴーネン君)

なんじゃぁ、こりゃぁぁぁ!

ネットが、パソコンなしで見れるんかい!


だいたい、コレのどこがフリーズやねん!

ワイの家の、パソコンよりも早いわい!」



テンネン君
「二人が話しているフリーズってのが、なんだか知らないけど、

フリーザみたいなもんなら、お前はクリリンごと殺されろ!」





ポツリ、ポツリと今抱えている不満を語り始めたあなた。

テンネン君とゴーネン君のツッコミの声は徐々に徐々に小さくなって行き

ポツリポツリと、涙がしたたり落ちた。


こんなにも幸せな私に、何の不満があったのだろう。


完全に二人のつっこみの声が聞こえなくなったあなたが、

目の前のショーウィンドウを再び見上げると、

そこには、ただひとり、ありがとうとツブヤき続けている人が映っていた。

その人は、どう見ても、幸せに包まれていた。


涙をぬぐい、振り返った銀座の街には、

あなたが持っていないモノを沢山持っている人たちが歩いていたが

その誰よりも、あなたは幸せに包まれていると感じられた。



THE END






そーゆーことー。





テンネン君とゴーネン君からしたら、

もうあなたの日々の不満、ただのボケだとしか思えない

イヤミなボケだとしか思えない。

あなたって、ツッコミどころ満載の人生を送っている。

幸せすぎるのに、幸せに一つも気付けない、ツッコミどころまんさいの人生を。

二人から見たら、あなたは、もう、マジでギャクのカタマリ。



「私には漫才なんて無理です、だって、わたし楽しいこと言えないし」 


はぁ???


あんたの発言、全て笑えるの!

あんたの不満、そして、あんたが不満を言っているその姿勢、

もう、二人から見たら、大爆笑!


しかも、その不満を、真顔で言うときている!

「いや、マジで、このアイフォン、不便なんですけど。」

よくもまぁ、真顔で、そんなウケル発言できるったいね!

おなか、痛いわい!





さぁ、実は、テンネン君よりも、天然ボケだったあなたへ。


自分の幸せに、気付けてますか?

あなたのその不満、五年前のあなたにグチれますか?

あなたの感じるその不便、十年前のあなたにこぼせますか?

テンネン君とゴーネン君は性格が良かったからツッコミで笑いに変えてくれたけど、

あなたの不満や不便、10年前のあなたに言ったら、

ひょっとすると、殺されちゃうかもよ。




なんだか、あなたのその、ボロボロで不満だらけだったケータイに、

感謝の念が湧いて来たのなら、

感謝しに、アソコへ行こっか。



今日は1月のミソカモウデの日です。

神社の鳥居をくぐれば、

伝説の漫才トリオ『タイムレス』の復活です。

境内の鏡をみてごらん。3人映ってない?

あなたの右と、あなたの左に映ってる人、だーれだ。



(⇒明日はこれをつかった、メソッドかなんかを書く予定⇒)




↓あなたが「不便」だと思っている事、10年前の「超便利」です。

あなたが不満をこぼせばこぼすほど、10年前の人、大爆笑!

真顔で、真剣な表情で、

「でも、本当にこれ、不便なんだってば!」

言えば言うほど、大爆笑!


でもね、お笑い界にテッパンのネタが無いのと同じで、

あなたが、あまりにも、不満を言い過ぎるとね、

もう、観客も、笑わなくなるよ。


「あれ、コイツ、本当に、ただ、イヤミなだけだ」って思われちゃうから。

あなたのテッパンネタ、「不満・不平を言うのネタ」のしおどきは、今です。

今日で、もう、このネタ、やめましょう。

明日からは、誰も笑ってくれません。

↓今日は下の二つのボタンを押す際、

「ボタンを押すだけで、こんなん読めるんかい!アホか、死ね!」でポチ↓ポチ↓

いつも、押してくれて、ありがとう。




いつも、ボタンクリ応援、口コミ宣伝応援、ありがとうございます



虹初めてお越しの方はブログの目次(⇒ココ) 虹