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A君の人生は、一般的に言うところの、「さんざんな人生だった。


大学は浪人。

何人もの女性を追い詰め、なんとか結婚したものの、すぐ離婚。

不器用なA君は、一筋縄にいかないものが人生だと思っていた。

これまでの彼の人生を見れば、それは明らかだった。



B君の人生は、一般的に言うところの、「うらやましい人生だった。

大学は飛び級でストレート。大手企業に就職。

自慢の奥さんと24才にして結婚。

一姫二太郎の子供に恵まれ、人生そのものが順風満帆だった。




月日は流れ、おっさんになったA君はフラッと寄った屋台で酔いつぶれていた。



A君
「うぃ~。オヤジー、熱燗もう一本!

どうせ俺は、負け犬の人生さ~。

課長にもなれなかったし、嫁には逃げられたし。

もう死ぬだけかな~。今日で55才になっちまったい。

だいたい、『A君』と呼ぶほど若くないっつーの、みつろうめ!」



誰にツッコンでるのか分からないA君にオヤジは熱燗を差し出した


すると、店の常連であるB君がやって来た。


B君
「おやじー!

俺、今日で55才になったんですよ!

いま、そこのホテルで誕生会を孫たちが挙げてくれてね、その帰りなの。

ケーキの真ん中にデカデカと、『B君』て書かれててね、泣いたなー。

まぁ、『B君』という年齢じゃ無いけどね、みつろう!」



いつものこの常連も、なんだか誰かにツッコンでいるけど、

とりあえず、いつもの熱燗を差し出した。



A君がからんだ。




A君
「おい、あんたも今日で55才なのかい?

信じられないなー、偶然とは凄いモノだ!

俺も、昭和32年11月11日生まれなんだよ!

よし、一緒に飲もう飲もう!」



同じ誕生日の二人は、すぐに息統合した。



A君
「いいよなー、あんた、ストレートかい?

俺はサー、大学浪人したの。」


B君
「おいおい、もう55だぜ?

何年前の話しをしてんだい。」


A君
「あんた孫が居るのかい?

そうかい、そうかい。

いや、俺もね、慰謝料だけはまだ払い続けてるんだよ。」


B君
「立派じゃないか、その年まで義務を果たしつづけていて。」



A君
「いいよなー、あんたの人生は、

まっすぐ一直線にスムーズだったんだろー。

俺の人生なんて、あっち行ってゴツン、

こっち行って、ゴツン。

くねくねで、ふらふらな人生ったい。」



A君はため息とともに、人差指で机に二人の人生を描きだした。





笑えるスピリチュアル~ 知ってるトキはシっている ~



すると、その落書きを見て、B君は言った。




B君
「なぁ、あんた。

俺たちは、同じ日に生まれた。

あんたの人生は、あんたが書いたとおり、

フラフラしていて、うねうねと曲がりくねっている。

一方、俺の人生は、スーッと、一本線でここまで来ている。

なぁ、でも、俺たち、どこを目指しているのかな?

スタートは一緒で、ゴールはどこだろう?

くねくね曲線と、一直線は、どこを目指して伸びて行くのかな?」







A君
「わっかんねーなー。

あの世じゃねーのか?

このクネクネ曲線が伸びてく先は、あの世行きってか~、ヒック。

おーい、おやじー、もう一杯!」



B君
「そうかー。

俺たちは、あの世を目指しているのか~。

と言うことは、ゴールも一緒なんだなー。


あんたと俺、スタートも一緒で、ゴールも一緒。


フラフラ曲線と、一直線

なぁ、ゴールのあの世に辿り着いたトキ、

せいくらべ、してみないかい?

ほら、小さい頃、よく、やったじゃないか。」



A君
「うぃー、いいよー。

でも、あの世で、肉体なんかあるのかな~。」


B君
「あの世で比べるのは、身長じゃなくて、

この、二本の棒さ。


見ていてくれ、この二本の棒で、背比べしてみよう。


もう死んだとして、ハサミで切り取ってみよう。

すると、曲がった部分は、徐々に、徐々に、伸びて行く。

でーきた。僕の一直線と、君のフラフラ曲線

どっちの方が、長いかな?」





笑えるスピリチュアル~ 知ってるトキはシっている ~







A君は一気に酔いが醒めた。






これまで自分が歩んできた、このフラフラな人生。

ゴールに辿り着いたトキ

B君のそれよりも、何倍も長い線が出来あがっていることに気付いたのだ。



いろんな挫折があったかもしれない。

後悔の繰り返しだったかもしれない。

でも、どっちみち、辿り着く場所がみんな同じなら、

フラフラな人生の方が、この世をふんだんに楽しんだことになる!


A君は言った。



A君
「ありがとう!

君は、なんて良い奴なんだ!

なんだか、明日から、死ぬまで、生きるのが楽しくなった!


辿り着く場所はみんな同じ!

一直線に生きたヤツの人生も、結局ゴールが同じところに行きつくなら、

どう生きたって、同じじゃないか!


なんて素敵な人生なんだ!


これはもう、楽しむしかない!」





B君
「よっしゃ。

君の目が輝きだしたこと、俺も本当に嬉しく思う!

じゃあ、もう、一緒に歌おうじゃないか!



はい、っせーの!!



ながーい、ぼーうに、みじかいぼーう♪

ささえー、あったら、ひとになるー♪

ささえるかーら、ひとなんだー♪

ささえられるからー、ひとー、なーんだー♪


ワンモア!セイ、アゲイン!!」」




A君&B君
長ーい、棒~に、短い棒~♪

支え~合ったら、人になる~♪

支えるか~ら、人なんだ~♪

支えられるから、人~な~んだ~♪


ワンモア、ッセイ!」




福岡の中洲の屋台街で、

大勢のオヤジたちが、朝までACジャパンのCMソングを、

エンドレスで大合唱した伝説のその日、

2012年11月11日のことを、

九州の人間は、みんなこう呼ぶ。


「11月11日は、ポッキーの日」、と。







↓うらやましいくらい、ストレートな人生な人がいるよね。

でもね、辿り着くところは、一緒なんだよ?

どれだけ、まっすぐに、一直線に人生を伸ばして行っても、

みんな、同じゴールが待っているだけ。

一直線に、ストレートに伸ばした人だけが、


違う場所に辿り着くわけじゃないんだ。

どれだけ急いでも、どれだけスマートでも、同じ場所にしか辿り着かない。


もしも、ゴールが違うなら、一直線に生き急いでも良いんだけど、

いかんせん、おんなじなんだよ。

どこまで、どう伸ばしても、

どれほど、一直線に伸ばしても、

辿り着く場所が、同じなんだよ。





じゃあ、あなたはどうする?




ゴールは同じだというこの事実を知った今日から、あなたはどうする?



とりあえず、屋台に行こっか。

大合唱したくて、うずうずしない?

みんなで、肩組んでさぁ~。

朝まで、喉をからすほど、歌いたいよなぁ~。

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