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みつろうは、毎週土曜日に、ある球技をやっています。

いつも通り、近所のグランドに結集したメンバー。

すると、ある人が近寄って来て、みつろうにジェスチャーを始めました。



(耳のところに指を当てて、その後人差指でバッテン。)


みつろう
「あぁ、なるほど、あなたは耳が聞こえないのですね?」



(大きくうなずくおっちゃん。)



みつろう
「どうしたのですか?」




(グランドを指さして、

親指を立てて、

目に見えないノートに何かを書き書きする仕草をして、

またグランドの半分を指さす。)





みつろう
「あぁ、なるほど。

このグランドを、あなた達が借りているのですね?

名簿にちゃんと、借りますって書いてきたよってことですね?


それなのに、僕たちが球技してたから、ビックリしたのですね?





ごめんなさいね、僕たちいつも勝手にこのグランドを使ってるから、

今日も使えるのかなと思っちゃって。



え?半分だけを使うんですね?


じゃあ、残りの半分で球技してても良いですか?





あぁ、OKですね?ありがとう。」




(なぜかハイテンションになり、笑顔のおっちゃん)




そうこうして、手話なんて全くできないみつろうが、

このおっちゃんと10分くらいしゃべって、メンバーのもとに。




メンバーA
「みつろう君、あの人なんて言ってたのあの人?」



みつろう
「たぶんだけど、このグランドを市の管理人に言ってちゃんと借りていて、

これから身障者のフリスビー大会をココで行うみたい。」





メンバーA
「すげー、手話習っていたの?」




みつろう
「いや、むっちゃ雰囲気のみで感じた予想です。」




その後、そのおっちゃんは、グランドの半分でフリスビー大会。

残りの半分で、僕たちはスポーツ。




1時間後位に、おっちゃんが近づいて来て、



意訳


(もう終わったよ、ありがとう。

フリスビーが当たったら危ないと思ったから、あんたに言ったんだ。

君たちのスポーツも楽しそうだね。

でも、ハードなスポーツだから、あばら骨を折らないように気を付けてよ。)





ってジェスチャーで言って、帰っていた。




メンバーB
「いや、ていうかお前、上の文章を、手話も知らないのによく理解できたな。」



みつろう
「そうかなー、なんか身振り手振りとか、指さした方向とかで、

なんとなくわかるんじゃね?」




メンバーB
「無理無理無理無理。


おめーすげーよ。


もう、腸能力の域に達してるぞ!








コトバって何だろう?


この耳の不自由なおっちゃんと会話して思ったんだけど、

コトバって何だろう。


伝えたいこと理解したいこと、それらの迎合点ってどこだろう。



みつろうは、ほぼジェスチャーのみで、会話したから、

きっと、細かい部分は、全然伝わって無かったと思う。



もしかするとおっちゃんは、お家に帰った後、手話が出来る友人に、



おっちゃん
「今日は公園で変な人に会った。

俺は、そいつに言ってやったんだ。




これから、UFOを降臨させるための呪術を行う。


その儀式の中でUFOに見立てた、フリスビーをグラウンドに投げる。



そうすることで、グラウンドには悪い宇宙人が来ないように呪いがかかる。

だから、その聖なる大地を、スパイクで踏んだら呪われるぞと教えてやった。



それなのに、そいつは、


『全然OKです!

呪われるのが、ほとんど趣味ですから』と言って、

1時間も聖なる大地をボールとスパイクで荒らしまくった。


だから、俺は最後にそいつに言ってやったんだ。


天から舞い降りた聖なる存在が、

いつの日かお前らの、鎖骨を折るかもしれないから、気を付けろってな。」




うん。今思えば、上の文章に当てはめてみても、

おっちゃんのジェスチャーは全て合っている。


みつろうたちのメンバーは、


そのうち一人ずつ順番に鎖骨が折れるかもしれない。



今となっては、

「グランドの半分使っていいよ」だったのか、

「そのグランドマジ呪われてるぜ」だったのか、

みつろうにはわからない。



でも、わかる必要もない。


だって、いま、こうして、あの場を切り抜けて、


平和に過ごしているんだから。


あのトキおっちゃんと、何かが通じた気がしたんだから。


だから、あの会話が、何だったのか詳細を知る必要なんてない。





そう、僕たち人間は、

分かりきる必要なんて無い瞬間を、


毎日積み重ねて生きている。

全ての瞬間は、分かり切らなくても


後に困ることなんて無いのだ。







実際、あなたが日本語を使い、

相手も日本語を使い、

相互に理解しきったぞと思って、お家に帰ってみたら、

その相手が何故かプンプンに怒っていて、

「もう二度と会わない、別れましょ」ってメールが来ることだってある。

言葉が通じていたはずなのに、ナニカは通じてなかったことも。


だから、

その場、その場を理解し切る必要なんて無いのだ。

その場が、とても良い雰囲気で終わっていれば、もうそれだけで十分なのだ。

そして、僕たちは細かいことを伝えるのに必死になりすぎて、

一番伝えたい、大筋の内容が伝わらないことがある。



彼氏A
「どうして、そんな飲み会に行く必要があるんだよ!」

とか

彼女B
「ねぇ、なんでいつもメールをすぐに返信しないの?」





とかの細かい部分は、伝える必要なんて無いのだ。




そんな細かい部分を伝えることに必死になっていると、

「愛しているよ」という、一番重要な部分が伝わらない!




そんな恋人同士のコミュニケーションより、

あのグラウンドで、

耳の不自由な人とみつろうの間で交わしたコミュニケーションの方が、

大切なことを理解し合えていただろう。



娘の事を愛しすぎていて、

夜遅くに帰って来る娘を怒鳴る。


本当に伝えたい部分は、どっちだろうか?



「あなたの事が大切なのよ!」

なのか

「てめー、チャラチャラしてるとぶっ殺すぞ!!」

なのか。





細かい部分を伝えるために、大事な部分を伝えきれないあなたには、

是非とも、耳が不自由な人と、コミュニケーションをとって欲しい。

又は、外人(パプアニューギニア人)とでもOK。




どれだけ言葉や音が伝わって無かろうと、

相手が伝えたいことが分かると気付けるだろう。


それと同時に、


その場を理解し切る必要なんて無いのだと気付けるだろう。




とにかく、あなたの、全てを理解し切ろうという姿勢は、

本質的な何かを見落としてしまう可能性があります。



娘に伝えたいことは、「大切だよ」だし、

恋人に伝えたいことは、「愛しているよ」でしょ?



じゃあ、細かいことを伝える必要なんて無いんだから、

今日は一日、その裏に隠れた、大切なことを伝えまくって欲しい。



全ての会話の裏に隠れている、大切なこと。


一番伝えたいこと。


「感謝しているよ。」


を。










↓ちなみに、このおっちゃんは、読唇術と言って、みつろうのくちびるを読んで、

みつろうが何を言っているのかは、理解していたと思う。



ただ、みつろうは、このおっちゃんの伝えたい、大事な部分のみを理解した。

大事な部分ってなんだと思う?




『この会話を、イマ出来ている喜び』


すなわち、二人がココに生きてる喜び。





それを、あの日、あの場所で、あのおっちゃんと共有できたし、

ソレ以上を理解する必要なんて無かったんだと思う。



でも、もしも、みつろうのメンバーが鎖骨を骨折し出したら、

詳細な日本語でまた伝えに来ます。



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