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(⇒昨日の続き⇒)




みつろう
「えー、今日は、阿弥陀マニアであります、


親鸞(しんらん)さんに来てもらいました。

プリーズウェルカーム、ミスター、シンラーン!」







親鸞
「まぁ、阿弥陀さまを心底信じてますが、マニアでは無いですな。


さてみつろうさん。

トップオブトップの神さまである、阿弥陀さま。

その本願は、

『全宇宙の全員を天国に連れて行けないようなら、私は悟りなんか開きません』

でしたよね?」




みつろう
「えぇ、ビックリしました。

まさか、トップが悟って無かったなんて。」



親鸞
「それには、二つの考え方があります。


① 阿弥陀さまは全員を救済したのちに悟られるから、まだ悟って無い。

② 阿弥陀さまの本願は、既に叶っており、阿弥陀さまも悟られている。


① はこの世の時間という観点から見た考え方です。

まだ悟っていない人がいるのだから、


最後に悟ると誓った阿弥陀さまも悟っていない。





一方、②の考え方は、時間の概念を超越した観点です。

時間なんて本当は無いとすると、

もう既に、全宇宙の存在は、いま、救われている。

よって、阿弥陀さまも悟っている。


阿弥陀の本願は成就しているという考え方。」




みつろう
「みつろう的には、①の方が夢があってロマンティックだなー。

トップのトップが、まさかのまだ悟っていないっていう。

夢があるじゃん?

トップさえも悟って無いんだから、俺はあせらんで良いバイって。




親鸞
「じゃあ、それでいいですよ。

どちらを信じてもあなたの自由ですから。

どっちみち我々は、阿弥陀さまの本願力の中に生きていますから。




みつろう
「そうそう、この阿弥陀さまの本願力ってのがわかりづらい。

いわゆる、他力本願


南無阿弥陀仏とさえ唱えれば、絶対に天国に行ける。

どれだけ悪行を働いても、天国にける。

僕たちの倫理観では、ちょっと信じられません。」







親鸞
「この宇宙で最高の力をお持ちの阿弥陀さまが、

この宇宙の全ての存在を天国に連れていくと誓われた。

なので、我々はただ

「南無阿弥陀仏(阿弥陀さまを絶対的に信頼します)」と唱えるだけで良い。





ただ、この、南無の部分が大事です。





南無とは、この上ないほどの絶対的な信頼の事です。

全ての全てを、阿弥陀さまに委ねますという状態。

そのトキ、どうなると思います?」



みつろう
「全ての全てを完全に委ねるんだから、

いわゆる、明け渡しの状態ですかね?

「わたし」は何も行為せず、全てを見つめ、流れるに任せる状態。




親鸞
「そうですね。

ようするに、完全他力な状態です。

自力を一切排除した状態。

では自力とは何だと思います?」




みつろう
「自力とは、

俺がやっているぞという感覚でしょうかね。

俺が歩いているぞ、俺が手を動かしているぞ、

俺が何かの行為をしているぞ、みたいな。」




親鸞
「そうですね。

自我が、「為してるぞ― 起こしているぞー」と思う感覚が、自力です。

実はこの、【自力】は、全て、阿弥陀さまを疑う行為になります。



そもそも、宇宙が出来た瞬間に、絶対に全員幸せにしてやると、トップが誓った。


であれば、何をしようと、何もしなかろうと、全員ただ流れに身を任せれば、

阿弥陀さまの本願力によって天国に行けるはず。




それなのに、「俺が自力で○○をしたぞ」と思いたがる。




その行為は全て、裏切りに当たります。」




みつろう
「えー?

なんの裏切りになるの?

むっちゃ偉いじゃん、努力していて。

少しでも今よりも良くなろうという努力、偉いじゃん。」




親鸞
「なぜ、努力する必要があるのですか?

もう幸せになることは、原初から確定していたのに。

『ナニカをしなければ幸せになれない』という思い。

これは、その確定部分の阿弥陀さまを信じてないことになる。」



みつろう
「確かにそうかもしれない。

阿弥陀さまを完全に信じ切っているんだったら、

『ナニカをしなければ幸せになれない』なんて思わないはずですもんね。

そうか、自力は全て、阿弥陀さまへの裏切り行為なのか。」





親鸞
「そうです。

だから、他力本願こそ全てと説いているのです。

自力(裏切り行為)以外の全ての行為が、他力になります。

だから、阿弥陀さまを心底信じて、自力を排除すればいい。」






自力は全て、阿弥陀さまの誓いを疑う行為である。

だって、トップが言ったんだよ、「お前ら全員絶対幸せにしてやる」って。

それなのに、何かを「しよう」とするなんて、疑い以外の何物でもない

そのままでいれば、絶対に幸せになるのだ。

もう、そういう運命の下に生まれているのだ。





デラックス
「よっしゃ!

今日からはもう、自力なんてやめた!

私は、他力になるぞ!!」






さぁ、ここで残念なお知らせです。




「他力になるぞ」は自力です。


他力になろうと、(自力で)「している」のだから。




デラックス
「おや?

じゃあどうすればいいんだ?

あ、そっか。


他力になるぞじゃなくて、

「自力を辞めます!」だな。

そしたら、自力を辞めたんだから、自然と他力になる。」





「自力を辞めます」も自力です。





デラックス
「じゃあ、どうやったって他力になんかなれねーじゃねーか!!!




他力になりますは自力です。

自力を辞めますも自力です。



バカかおめぇ。

どうやったって、他力になんて(自力では)なれない。

だって、なろうとすることはすべて、自力なんだから。

わたしは、自力から他力へ移行できない!!」





そうなんです。

自力は阿弥陀さまへの裏切り行為。

にもかかわらず、自力では絶対に他力になれない!!

なぜならそれ、自力だから!!


どうやったって、自力では他力になんてなれっこない!!




他力になるためには、完全に降参しなければならない。

「~をしよう」という全てを完全に諦めなければならない。

完全降参の状態。



まぁ、もちろん、

「よし、わかった!もう全てを諦めるぞ!」

は降参じゃありません。



何かをもっと良くしようという思いから、

「降参しよう」と思ったわけで、

降参しないために、「降参するぞ」という手法を使っただけです。

だから、降参も起こせるものじゃない。起きるもの。



自力から他力への移行だって、自力で起こせるものではない。

自然と起こるものである。



他力なんて起こせるわけが無い。

そこら辺を、親鸞さんは「人は全て悪人である」と例えている。





親鸞
「善人とはなんでしょうか?

私が良いことをした。法律を守った。貧しい人を助けてあげた。

だから、私は天国に行ける、と思っているのが、善人。

私が善い行いをしたのだから、天国に行けて当然だと思っている。


しかし、この人たちは、総じて、阿弥陀さまを信じていないことになる。


どうして、「善い行い」をしてまで天国に行こうと思ったのかというと、

善い行いをしないと天国へ行けないと、


阿弥陀さまを信じていないからに他ならない。





天国に行くためには、善い行いを「しなければ」ならないと思った人たち。

これが、善人です。





一方、悪いことを沢山しても、


死ぬ前に南無阿弥陀仏さえ唱えればOKでしょという、

いわゆる悪人はどうか。





実は、この人たちも総じて、阿弥陀さまを信じていない。



「俺は悪いことをしたけど、南無阿弥陀仏と唱えることで、

救済される対象となることが出来るんだ!」って言ってる。




ということで結局、阿弥陀さまの「誰であろうと救う」を信じてない。


悪を行った自分に後ろめたさを感じーの①、

でも、自力(念仏を唱える)でどうにかなるさと思っている②。

ダブルで阿弥陀さまを裏切っている。


① 悪を行った自分に後ろめたさを感じるとは、

『悪』という行為がこの世にはあり、


それをやった人は天国には行けないと思ってる。

誰であろうと天国へ連れてってやるという阿弥陀さまを疑っている

『悪』という行為(天国へは行けなくなる行為)

がこの世にあると思ってる時点で、裏切りである。





さらに、②の、地獄行きになりそうだったけど、

それを念仏で修正出来る(自力)はずであると、他力本願を疑っている。

「自力が必要なんだ」と。



ということで、善人だろうと悪人だろうと、

自力を行使する者たちは、阿弥陀さまを疑っていることになる。






じゃあ、どうすれば、他力本願の境地に至れるのだろうか?





長くなったことだし、明日まで、みんなも考えてみて欲しい。







↓他力になるぞは自力である。

だったら、自力では他力に移行出来ない僕たち。

しかも自力は、全宇宙のトップを疑う行為になるときている。

どうすりゃいいんじゃい?


考えてみて。



ちなみに親鸞さんが言う「善」と「悪」とは、

法律や倫理観による区分では無い。

阿弥陀さまを信じる(他力=善)か、疑う(自力=悪)かの区分である。

なりたい他力!!

「なりたい」は自力!!

うー・・・。

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