さて、昨日一日かけて、鏡について考えたり、観察したり、見つめたりしてもらいました。
カガミさんを見ることが出来た人います?
カガミの中に映っている、サユミさんじゃなくて、カガミさん自体を見る事が出来ちゃったひと、います?
「みつろうさん、めっちゃ速く動いたらカガミさんを見れました。サユミさんの8倍は可愛かったです。」
…そ、そうですか。カガミさんはあまり可愛くはないんですね
実は、鏡を見ることは出来ません。
マサイ族を始め、世界中のほぼ全員が毎朝カガミを見続けているのに、カガミを見ることに成功した人はまだいないのです
だからドラマでツンデレヒロインが田舎から出てきた青年に「あんた鏡見たことあんの?」って言いますが、「いや、まだ誰も。」と言えばいいんです
じゃあ、僕たちは毎朝何を見てるのか?
それは、鏡の中に写し出された自分自身です。
「そんなことオメーに言われなくても前から知っとるワイ!」
ホントに?本当に知ってた?本当にいつもカガミじゃなくて、サユミを見ようとしてました?
うっそだー!
あんたいつもカガミ見ようとしてるじゃん!
今まで何十億人もの人類が挑戦するも、誰一人見ることが出来なかったカガミさんを、あんた、見ようとしてるじゃん!
ギネスに載りたいからなのか、なんなのかわかんないけど、頑張って挑戦し続けてんじゃん!
毎朝!というより、毎時間、毎秒。
…まぁ、いいと思うよ、サユミさんの8倍可愛いらしいから。
『思考が現実化する。』これが唯一のルールなら、
宇宙には『あなたの意識』と『カガミ』があるだけです。他には何もありません。
「みつろうさん、僕には右手があります。」
えぇ。右手があると考えてるあなたの意識と、それを映すカガミがあるだけです。
「いいえ、みつろうさん、目の前に仕事があります。宇宙とは私の意識とカガミと仕事の三者面談です。」
「ライバルや、恋人や、敵や味方や、他人や自分が、宇宙にはあるんだ!俺は一人じゃない!」
いいえ、宇宙には、それらがあると考えてるあなたの意識と、カガミがあるだけです。それだけです。
「痛みはどうなんだ、痛みは!感覚があるじゃねーか!」
痛みがあると考えてるあなたの意識と、カガミがあるだけです。
…えーと、どれだけこの問答を繰り返しても良いんですが、
「宇宙には、あなたの意識と、カガミがあるだけです。」
それ以外には何もありませんから。
ちょっと、呪文のように唱えてみてください。
「宇宙には、私の意識と、それを映し出すカガミがあるだけ。それ以外には何もない。」
何度も唱えてみてください。そして、目を閉じて想像してみて下さい。もんのすごーく広い宇宙の中に、あなたの意識と、それを映し出すカガミだけしか無いイメージを。
さて。あなたは、いつも、目の前に何かを見ていることでしょう。
でも、それは、カガミさんです。
花も虹も海も山も、カガミさんです。嫌いなヤツも好きな人も、他人も自分も、外側も内側も、カガミさんです。
だって、宇宙にはあなたの意識と、カガミさんだけしか無いんだから。
ここで、一番初めの話に戻します。
条件①『どれだけ頑張っても、カガミを見ることはできない。』
条件②『そして、あなたの周りにはカガミしか無い。』
……!
そうです、あなたは、いつでも、どの瞬間にも、自分を見ているだけなんです。
ウンコを見つめてても、自分を見ています。ライバルを見てても、自分を見ています。花の香りを嗅いでるようで、自分の香りを嗅いでます。
カガミを見ることは出来ないんだから、あなたが何を見ていても自分を見ているだけなんです。
何を聴いていても、自分を聴いているだけなんです。
そーです、世界は全て、あなただったんです。
あなたは、ウンコであり、花であり、虹であり、甘い香りであり、痛みであり、空であり、他人なんです。
ね?だから言ったでしょ。あんた、いつもカガミを見ようと頑張ってるよ。
どんなに頑張っても見れないのに。
世界に、自分以外の何かを見ようとしているということは、カガミを見ようと頑張ってるということです。
あんたが、嫌いなあの人なんていないの!それ、カガミさんに映し出されたあんたなの。
めっちゃ高速で移動しても、カガミさんは見れないの。その人はいないの。
それ、あんたなの。
だから友達に失恋の相談をされたら、こう言いましょう。
「ねぇ、鏡の前でめっちゃ高速で移動したら自分じゃなくてカガミを見ることが出来ると思ってる変な人が前トイレにいたんだよー。鏡の前でめっちゃ動いてんの!マジ、ウケナイ?」
「ウケるー。そんなヤツいたんだー。」
「今もいるけどねー。」って。
家に帰るなり上司の愚痴を言い出した旦那の話しをさえぎって、こう言いましょう。
「ねぇあなた、隣の山田さんちのご主人、夜な夜な鏡に向かってブツブツ文句言ってるんですって。最近では鏡を殴って血が出たらしいのよ。」
「おいおい、それは重度のウツ病だな。」
…「えぇ、わたしとっても心配だわー。」って。
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