こんにちは!

 

前回、前々回と緊張をテーマにちょこちょこ書いております。

緊張 → https://ameblo.jp/mitsukosakata/entry-12350635387.html

緊張② → https://ameblo.jp/mitsukosakata/entry-12354657437.html

 

今回は、私が今までアレクサンダーテクニークの学校で学んだ事をもとに、私なりの緊張対応策を書いていきます。

 

 

1、緊張はなくならない?!

初めて緊張に関するレッスンをしてもらった時に言われたのが「緊張しないで演奏するのはたぶん無理だよ」という衝撃の言葉でした。

 

前回も書きましたが、本来緊張は身の危険を感じたり大事な場面で起こります。

なので演奏会や人前といったいつもと違う空間で緊張するのは当たり前なのです。

 

ではどうしたらいいでしょう??

緊張は、身の危険を感じた時に身を守ったり、大事な場面で力を発揮するために集中力を高めてくれます。

緊張しているということは演奏会や人前に出る準備を身体が始めていると考えてみるといいですね。

 

 

2、緊張した自分はどうなってる?

では緊張が始まった自分はいつもと何が違うのでしょう?

・ドキドキしていつもより呼吸がしづらい

・呼吸が浅くて声が出しにくい

・身体が固くなって指がうまく回らない

 

緊張の仕方は人によって様々です。

まずは今の自分の状態に目を向けてみましょう。

 

 

3、考え方はポジティブに!

自分の状態に気づけたら、無理にそれを押さえようとせずに、どうなってほしいか?を考えてみましょう。

この時のコツは

「〜しないように」ではなく「〜できるように」と考えることです。

否定形ではなく肯定形で。

 

否定形は脳が理解しにくいそうです。

ためしに、

「ピンクのドラえもんは想像しないでください」

 

どうですか?

頭の中にピンク色のドラえもんを想像してしまいますよね?

これと一緒で、「〜しないように」と考えると、それをしてしまっている自分を想像してしまいます。

なのでできるだけ考え方は肯定形で。

・呼吸が浅くならないように→しっかり呼吸ができるように

・身体が固くならないように→身体が楽に動かせるように

 

この考え方は演奏中も一緒です。

・音を間違えないように→次の音を考えながら、ていねいに吹こう

・リードミスしないように、音を外さないように→音を頭の中で想像してから出そう

 

「〜しないように」ではなく、そうではなくどうしたいか?を考えてみてください。

 

 

4、今の自分にできること

1〜3までは「緊張した自分を認識すること」でしたが、逆に緊張しててもいつもと変わらないものを探すことも役に立ちます。

・いつもと同じ楽器

・いつもと同じメンバー

・昨日も吹いた曲、楽譜

 

音がでる、周りの音が聞こえるなど、今の自分にできることもたくさんありますよね。

できることを認識するのは安心につながります。

どんな些細な事でもいいのでたくさん見つけてみましょう。

 

 

5、空間

もしも可能なら、実際に演奏する場所に立って周りを見てみましょう。

どんな場所で演奏するのかな?

どれくらいお客さんが入るのかな?

自分の場所はどの辺だろう?

どのくらい音が響くのなか?

 

空間を認識すると、そこが安全な場所かどうかがわかります。

自分がこれから演奏する場所が危険な場所でないとわかるのは大事なことです。

 

もしコンクールなど、前もってステージにたてない場合は、ステージ袖のモニターや隙間からチラッと見える客席を見ておくだけでも違いますよ。

 

 

6、どんな演奏がいい?

緊張は、人前で演奏したときに

「〜しちゃったらどうしよう」

「誰が聴いているかわからない」

「へたくそだと思われたらどうしよう」

といった想像することから来ています。

でもこれらはあくまで想像であって、わかりようの無い事です。

なのでわからない事を想像するより、自分がどうなりたいか、どんな演奏をしたいかを想像してみましょう。

 

音楽はつらいものではなく楽しむためのものです。

「こう吹きたい!」「楽しく演奏しよう!」と前向きな気持ちでいたいですね!

 

 

 

以上、全部で6つの項目になりました。

本番で6つ全て考えるのは最初は難しいですし、そんな余裕ないかもしれませんが、

「あ〜緊張してきたなぁ」と思ったときに、どれかひとつでも思い出して試してみてください。

 

せっかく演奏会で練習の成果を発揮できるチャンスがあるのに緊張のしすぎで音楽を楽しめなかったらイヤですよね。

このブログで楽しく演奏ができるお手伝いができたら嬉しいです。