マ・ヤン(東中野)〜「想い出づくり。」ロケ地めぐり① | ミツキ・ミキの「あばイズム」

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昭和⇔平成⇔令和、本日も想い出迷子中。

 

住吉小路(現・ムーンロード)のシャンソンバー、マ・ヤン。

私にとっては「想い出づくり。」の久美子(古手川祐子)が働いていた店として、深く心に刻まれています。

ドラマでは巣鴨駅の映像がインサートされてから店のシーンに入っていたけど、実際の場所は東中野だったのね。

華やかだった歓楽街の風景は再開発にかき乱され、かなり寂しくなっていましたが、ブラウン管の中と同じ店構えに胸が震えました。

深江章喜演じるマスター、素敵だったなぁ。

 

 

 

 

 

「想い出づくり。」は山田太一脚本、1981年のドラマ。

私はたぶん小6の頃かな、夕方の再放送で観た記憶。

結婚と出産が女の最大の幸せだった昭和の時代に、23歳の今を生きる証を残そうと必死にもがく3人の女性(古手川祐子、田中裕子、森昌子)。

必死にと言ったってね、資格とってバリバリ働こうとか、夢を叶えて自立しようとか、そういうんじゃないのよね。

あくまでもゴールは結婚(嫁入り)で、その許容範囲内で独身時代に海外旅行いく計画したり、チアガールのサークル入ったり……というところが切ない時代背景。

それでも男社会に漠然と疑問を抱きながら不自由な中でもがき苦しんでいるうちに、不自由さゆえの不器用な事件が次々と起こっていく。

 

 

当時は話のすべてを理解していたわけではなかったけど、この作品を観ていなかったら私の人生随分違ったものになったんじゃないかなぁ。

特にお見合い結婚に対して植えつけられたトラウマはヤバかった(笑)

いまでは3人の両親の気持ちもわかる年の頃になり、みんな精一杯幸せを求めて生きていたんだなぁと、あの頃とはまた違った感情も湧いてくるけどね。

 

 

 

夜の営業時間にはピアノの生演奏もあるそうなので、行ってみようかな。

一見さんでも大丈夫かな?