TOOWAⅡ監督・初長編映画『EROSION』 | ミツキ・ミキの「あばイズム」

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昭和⇔平成⇔令和、本日も想い出迷子中。

TOOWAⅡ監督の映画『EROSION』を鑑賞。

言葉を持たず、楽器の音色で意思伝達する森の部族の物語。

ほのかに色づいたモノクロの細密画のような美しい映像、当事者になったかと錯覚させる音響の臨場感も素晴らしくて、興奮しました。

 

 

この映画、台詞は一切でてこないサイレントムービーなのですが、BGMはもちろん楽器の音や森のざわめき、役者の動きから発せられるノイズ、ダンス、表情、息づかい、立ちふるまい、各方面から情報があふれ出ていて、こめられた想いを漏らさぬよう、時間いっぱいスクリーンに集中していたなぁ。

言語表現が豊かになることによって得るものはいっぱいあるけど、気づかぬうちに失っているものも実はあるのかなー、なんて、いまだ心の片隅でジワジワきてます。

しばらく経ってからまた観てみたい。

5年後、10年後、経験を重ねるたびに見えてくるものが変わりそう。

 

上映最終日のこの日は、出演者・スタッフ挨拶(音楽を担当した【その名はスペィド】のボス、SLF!!さんも登場!)と、ヴィジュアリストの手塚眞さんを迎えてのトークライブもあり、観た後も集中三昧でした。