その名はスペィド & CUTIEPAI ツーマン『のろいのめがね』 | ミツキ・ミキの「あばイズム」

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昭和⇔平成⇔令和、本日も想い出迷子中。

いつまでもあると思うな、親と純喫茶。

今年はそこに「音楽グループ」を加えることになりそうです。。。

 

その名はスペィド、2020年12月をもって活動休止。

アイコンでありボーカルのATG(ありす)ちゃんが一旦音楽から離れ、新しい事にチャレンジしていく為の一時休止であり、解散ではないということでホッとしたのですが、とはいえしばらく淋しくなるね😢

 

でも、やりたい事があるなら絶対後悔しないようにやり切った方がいいと思うし(私自身、人生一度きり!と幼い頃からの夢に飛びこんでいる最中だし)、そこで得た経験は必ず表現に新たな深みやキラメキを与えてくれると思うし、だから……辞めずに続けてくれる道を選んでくれてありがとう!と心の底から叫びたい!!

待つのは女優の仕事だからね、いくらでも待ちますわよ、あたくし(誰が女優やねん)。

 

というわけで、活動休止前の大舞台、大塚HEARTS+開催の その名はスペィドとCUTIEPAIのツーマン『のろいのめがね』に行ってきました。

 

 

オープニングアクトは、新人エレクトロ歌謡歌手【サミ川 清】。

誰かに似てるって?

気のせいでしょ、たぶん!

 

「妬み嫉みの世の中に、悲哀の風が吹きわたる……」

ピコピコビートの演歌の花道風イントロに乗せた口上で登場したサミ川さん、1曲目はデビュー曲「大器晩成」。

作詞は【装置メガネ】サミーちゃん、そして作曲は【サロメの唇】の水のさとし先生!、さらに編曲は【その名はスペィド】のSLF!!さん!

サミーちゃんとSLF!!さんはわかるとして(笑)、私の守備範囲の両極にいると思っていた装置メガネ×サロメのコラボ、これが意外や意外にアリなのよ、サミーちゃ…いえ、サミ川さんのふんわりボイスと水の先生の楽曲合うのよ、いやホントに。

下のサミーちゃんツイートから視聴動画観られるので、聴いてみて!

 

 

つづくは80年代半ばのアーバンシティ演歌アレンジがツボな、敏いとうとハッピー&ブルーのカバー「よせばいいのに」。

違和感ありそうで自然になじむサミ川DNAの強さと親和性、お見事!

 

そして、まだ3回目のライブということで緊張した面持ちの撮影タイム。

 

 

ラストは「サミ川清のズンドコ節」。

ここでサミ川さんの元ネタが、前川清ではなく氷川きよしであることが判明?

会場でコールできないのが残念ですが、合いの手は「き・よ・し!」ではなく「サ・ミ・か・わ!」のようです。

次回はぜひ掛け声入れたいですね!

 

オープニングが終わり、【CUTIEPAI】赤いメガネのお人形さん、まゆちゃんが登場。

 

 

「のろめが〜〜!いくよ〜〜〜〜〜!!」

客席にまんべんなく手をふりながら軽快にステージを駆けまわる まゆちゃんはいつもどおりですが……。

普段のステージならフロアもコールしたり飛んだりハネたりと大騒ぎだけど、この日は着席形式(その場に立つのはOK)で、ライブハウスから配られたフェイスシールドをマスクの上から着用、当然声も出せないのでとっても静か。

でも、お客さんの熱気はビシビシ伝わってくるよ、熱い!

曲間に前列のファンが感極まり、「んごごご〜!!」と口閉じたまま声にならない声を出して、まゆちゃんも給水中に思わず笑ってむせてました(笑)

「動物園? いやいや動物園も行けてないから、なんか今よかった。ありがとう」って、まゆちゃん優しいなぁ。

ぺこぱかいっ!って、いやそういうノリもいいと思う(笑)

 

 

騒げないかわりに、今回は曲に集中して味わうことができたんだけど、まゆちゃんイイ曲書くなぁ。

80年代アイドルポップが好きな人は絶対聴いたほうがいいと思う。

あの頃のトキメキやキラメキがいっぱい詰まっていてね、子供の頃に歌番組で「可愛いなぁ」とアイドルに見とれていた、あの純真無垢な感情がよみがえり、懐かしくて泣きそうになっちゃった。

魔女っ子アニメの主題歌みたいな「満月の掟」、シンセ弾きながらのシティポップ「Trancetic Mode」、完全無欠のアイドルナンバー「ラブちゅるり」、そして福井県眼鏡協会公認ソング「THIS IS MEGANE」などなど、キュートな歌声や振付、歌のおねえさんみたいに優しいトークで楽しませてもらいました。

 

(こちらは「ラブちゅるり」のPV)

 

終演後にCD買ったら「ミキちゃん」ってサイン入れてくれたよ。

もしかして、見えていたのかい、私の中の少女ミキが😆

 

最後は【その名はスペィド】!

ファンキーなブラスが陽気な「Invoktor」に乗って召喚されたスペィドの面々、今夜はアフターハロウィンパーティという事でデビル仕様😈

オールドスクールもニュースクールも私からしたら全部ウタ!という歌詞が、世の中の楽しきものを分け隔てなくブラックホールのように吸いこんで、パーティの渦をグイグイ回すスペィドのスタイルの全て!というかんじでイイね。

 

「その名はスペィドの残り少ないライブ、応援に来てくれてありがとうございます。目一杯やるからね!」

SLF!!さんのMCで始まるは「RESTINPEACEANDLOVE」、ヒップホップとポルターガイスト、そこにドリフみのあるオールドスタイルな幽霊がコラージュされたスペィドならではの不思議な世界観。

 

(PVぺたり)

 

ライブでは久々という「Stripe Stripe Stripe」は、だいたい毎日インダハウス♪っておうち大好きソング。

いまの国民総引きこもり時代にピッタリよね。

小刻みに動くありすちゃんとラップが一体化していて、身体で言葉を奏でているような錯覚におちいる。

つづく「ふたりでALL NIGHT LONG」は、スローなオリエンタルナンバー。

ゼンブチョウダイ ゼンブチョウダイ……気軽なアバンチュールの恋の奥底で目を覚ます強欲なバンパイア、こんな可愛い雌カマキリなら食い殺されても構わないかもね、なんてついつい思ってしまうほどにキュートなありすちゃん。

そして、りおんさんと るんるんちゃんの滑らかな動きの美しさ。

 

「天国を追い出された天使は、悪魔になるしかないのだ」

おお、このナレーションは! ということで、待ってました!のハードなEDM「Hellbound」。

ありすちゃんの首に繋がれた4本の鎖をダンサーふたりが巧みに操っての倒錯的なダンス、SMショーのようなフェティッシュな演出だけど、生々しくなりすぎないのは彼女たちの艶かしくもさわやかな透明感ゆえ。

「今日は立ちあがってもイイんだぜ、盛りあがっていこうよ!」

SLF!!さんの声に、遠慮がちに座っていたお客さんも次々と腰をあげはじめる。

コロナとか自粛とか同調圧力とか、見えないしがらみにがんじがらめにされた我々を解き放つように、鎖を解かれたありすが激しく踊る踊る!!

 

ここで、読者のみなさんお待ちかねの撮影タイム!

 

  ありす(Icon、Vocal)

  りおん(Dancer・右)

  るんるん(Dancer・左)

  SLF!!(DJ)

 

 

「少し前にスペィドから(活動休止の)お知らせがあって、今日はその後に初めてみんなに会うので、ちょっとドキドキしてたんですけど、すごくあったかく迎えてくれてありがとうございます」と、ありすちゃん。

 

(ここからはツイキャス配信からのスクショで)

 

次は最新曲の「Mask 2 Mask」。

コロナ渦の間に作られた曲で、ありすちゃんとSLF!!さんのラップで綴られるマスクで覆われた日常の寂しさ、切なさ、怒り、様々な想いが優しいメロディに浮かべられた素敵なバラード。

 

 

水がなければシャンパン飲めばいいじゃん!でお馴染みの「Bubblepop Bubblicious」、デートの前のメイクが決まらなくて情緒不安定なオンナゴコロをポップに描く「makeup↑makedown↓」(この詞書いたのSLF!!さんってホント? 女子以上に女子なんですケド)ではコミカルな小芝居が可愛くって、歌詞と裏腹に超テンションあがりますわ♪

 

(こちらはステイホームの「おうちでスペィド」バージョン)

 

あと二曲です!の宣言に「んも〜〜!!」と唸るオーディエンスに、「んも〜って牛みたいだね」とSLF!!さん(笑)。

最後はウェイな曲でということで、こちらも久々の「Sweetholic」、そして「アレタベタイナ』。

メンバーの名前をコールできない分、ソーシャルディスタンス守りつつシッカリ踊るわよ〜〜!!

声は出さずとも、ステージもフロアも心はひとつで完全燃焼のスペィドショウでした♠️

 

(SLF!!さんのツイッターより、後ろからスペィド!)

 

ライブ本編は終わって、ここからはトークコーナー。

クラシックのメロディで幕が開くと、どこかで見たことあるようなご婦人が。

超大物司会者の【小森のサミちゃま】、音楽評論家を39年やっている大御所だそうですよ。

サミちゃまの呼びかけで、ありすちゃん&まゆちゃんが入場して、いよいよトークタイム開始。

大御所なのでふたりの事も「ありす」「まゆ」と呼び捨てですが、おばちゃまはサイケデリックコーデなのに足だけカジュアルだとか、袖からTシャツ出てるとかイジられまくり(笑)

 

(サミーちゃんのツイッターより、サミちゃまはこんなかんじ。衣装とコンセプトはSLF‼︎さん発案だそうですよ)

 

そんなサミちゃまですが、ありすちゃんのこれからの事もしっかり聞いてくれました。さすが重鎮!

「いろいろ考えて、スペィドを続けていくために一度パワーアップしてくる事にした」と、ありすちゃんの口から活動再開の意思を聞けて、本当に嬉しかったな。

復活の日には、まゆちゃんとサミちゃん、そしてここに居たお客さんにもパワーアップの内容を話してくれると約束してくれたし、その時を楽しみに待つ事にしましょう!

 

(ありすちゃんのツイッターより、トークの様子)

 

「おうたの魔法のお人形」まゆちゃんと「800万の神様が寄って集って面白半分に組み立てた 666番目のフィギュア」ありすちゃん。

お人形仲間のふたり(2体?)はこれまで何度もイベントで共演したそうですが、一緒になると珍事件が起こりがちだそうで。

お互いへの愛とリスペクトがあふれるトーク、仲睦まじい様子が微笑ましかったな。

 

トークの後は、スペィドとCUTIEPAIのコラボ曲「のろめが」を披露!

「BLACK MAGIC」(スペィド)と「THIS IS MEGANE」(CUTIEPAI)がマッシュアップされたノリノリのナンバーに、キレッキレのマジカルメガネダンス!!

マジカルマジカル、めめめメガネ!!

 

(以下配信のスクショ)

 

CUTIE PAIのアンコールは、みんなにエールが届くようにと選んだ「Yell 2020」。

魔女っ子まゆちゃんな衣装カワイイ❤️

 

 

そして、その名はスペィドのアンコール……の前に、まゆちゃんから ありすちゃんへ、お手紙のサプライズ。

笑いも交えた温かいメッセージに涙ぐむ ありすちゃん、お人形の友情にジーンとくる会場。

 

(ありすちゃんのツイッターより)

 

最後はスペィドの「STAR*」でお別れ。

まゆちゃんとサミ川さんから花束が ありすちゃんに送られ、「のろいのめがね」は幕をおろしました。

ナイス、のろめが!