33年目のダンボール・バット「今夜はタブー。〜Taboo You〜」レコ発ライブ セルフレポ | ミツキ・ミキの「あばイズム」

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昭和⇔平成⇔令和、本日も想い出迷子中。

「タブーって何? 高木ブーの略?」

友人の突然の問いかけに、為すすべもなく笑い崩れた高2の冬。

いまも不意に思いだすたびに、あの歪んだトランペットの音色と共にクルクル踊る高木ブー様が脳裏に浮かび、人目をはばかりながらニヤニヤしてしまう永遠のティーンエイジャー、ミツキ・ミキです。

いい加減にしろって?

 

タブー、日本語で言うと「禁忌」。

もともとは宗教学的な言葉なのでしょうが、なにやら背徳の香りを感じるのは、99パーセント加トちゃんのせいなのでしょう。

さて今夜のタブーは聖と俗、どちらなのか?

 

 

久々の長ったらしい前置き、ご静聴ありがとうございます。

というわけで、1月18日に西麻布・新世界にて開催された、ダンボール・バット ニューアルバム発売記念企画「たぶん、今夜はタブー。」の模様をおおくりいたしますよ。

結成33周年(アルバム帯には結成32周年と書いてあるけど、あとで33年と気づいたとのこと・笑)のバンドが放つ、5年ぶりの新作レコ発ライブ。

そこそこ長いファンではありますが、まさかこんな大切な舞台に立つことができるなんて、嘘みたい!

 

 

DJは、今回のアルバムジャケット写真とデザインを手がけた【常盤響】先生。

ここではないどこか遠くで鳴っている音楽、というアルバムコンセプトに呼応するように、世界も次元も股にかけフワフワ飛びかうような浮遊感あふれるプレイ、フロアで楽屋で楽しませていただきました。

 

 

夕暮れの西麻布を真夜中の蟻地獄に引きずりこむ【石川さおりの夜の歌謡曲】。

情念を重たいパンチで激しく繰りだす石川さおりさんの唄と野太いサックス、リズムを削りあげるがごとくガシガシブルンブルンと唸り掻きならす石田祐一さんのギターで、埋もれた昭和のディープ歌謡をジットリネットリと。

「恋の味」に「もうだめ もうだめよ」、まさか「お願い入れて」をナマ音で聴けるとは(この曲を演りたくて結成したそうです。サスガ!)、心のピンポン乱れ打ちでしたよ、いやんもう変態!

すべてが過剰、そこがいいのよいいの💜

 

 

(photo by 金井さん)

 

ヨーロピアンラグジュアリーなBGMでの登場は、【ハルコとフランシス】。

カラフルな風船が一気にふくらみ弾けるような「Joy of a Toy」のアゲアゲなビート、つづく「ZERO GRAVITY LOVE」のスペイシーなエレガンスにノックアウト。

ニューウェーブの何が好きかって、このキラキラ感、このトキメキですよ!!

白いスーツでビシッと決めたフランシスさんが時にダンディに歌い、時にハイテンションで踊り狂う!

太くハスキーな声が印象的なハルコさんの奔放な身のこなしも、都会的でカッコよくて憧れるね。

ステージ準備のため、途中で楽屋戻らなくちゃいけなくて残念……「コパカバーナ」踊りたかったな。

 

 

(photo by 降矢十円さん)

 

そしていよいよ【ダンボール・バット】。

オープニングはアミさんとサムソンさんで、25年前によく演奏していたという「マリーの毛皮」を。

33年前、この二人ではじめたお遊びユニットがダンボール・バット。

今は寡黙(というか全く喋らない)なサムソンさんも、昔はステージで歌ったり叫んだりしていたそうですよ。

 

(photo by 降矢十円さん)

 

メンバーそろって、いよいよ本編へ。

ワタクシ、フルメンバー編成に参加させていただくのは初めてなのです。

長年観ていたステージに自分が上がっているの、不思議な気分!

 

 

 AMI(Vo.Syn.)
 SAMSONG(Gt.)
 NEU!(Ba.)
 EMMILY-PLAY(Dr.)
 BRAZIL(Per.)

 AYAKO(Cho.)
 ミツキ・ミキ(Cho.)

 

(photo by 小宮さん)

 

(photo by 金井さん)

 

(photo by 小宮さん)

 

 1.中身のないStyle, それも時には

 2.ピクルス&オニオンズ

 3.今はただ乾いた風が欲しい

 4.冬の戦車

 5.バッドシティ

 6.秋は北京で

 7.今夜はタブー。

 8.ロンサムカウボーイ

 9.シースルー

 

(photo by 金井さん)

 

(photo by 金井さん)

 

(photo by 小宮さん)

 

「ピクルス&オニオンズ」では、バーレスクダンサーの【Katie】さんが登場。

私の立ち位置、特等席だったので、本番忘れてガン見してました(笑)

 

(photo by 変珍さん)

 

10年ぶりだというメンバー紹介。

一度も観たことないレアな場に立ちあえてラッキー!(完全に客目線)

 

 

ステージの様子をチラリということで、「バッドシティ」。

ダンスセンスゼロの私の必死の動きはスルー推奨でお楽しみください。

これでも子供の頃の夢はディスコクイーン(笑)

次回はもう少しうまくやります……。

 

 

アルバム表題曲「今夜はタブー。」

壮大なスケールを妄想させるエンディングにジーンとくる名曲ですが、エンディングにタンバリンを叩くミッションを仰せつかったワタクシ、こちらもフルスロットルで必死でした……だって一度にいろんな事やるの苦手なんだもん。

とはいえ、ここは意地の見せどころ!と、そんな事をおくびにも出さず余裕の笑みで叩いてたはずが……お客さんからいただいた写真がものすごい形相……うはは。

 

(photo by 金井さん)

 

「シースルー」でKatieさん再び。

実はおそろいでチャイナドレスなのですよん。うふふ。

場内、妖しいキャバレーみたいで最高の雰囲気!!

 

(photo by アリスちゃん)

 

(movie by ドナさん)

 

アンコールはお馴染み「壊れたカセットはA.O.R.」。

楽しくて仕方ない気持ちと、あー終わっちゃうなーという寂しさと。

あとからお客さんに「ずっと笑ってたよね〜」と突っ込まれちゃったけど、ホント楽しかったのよ。

 

(photo by 小宮さん)

 

エンディングは出演者そろって「コミック雑誌なんかいらない」を。

この一曲のためにお越しいただいたメイシオ・パーカー(こまどり社さん)のサックスが冴えわたる!

本日の妖しいオールスターズ、アミさん曰く、西麻布と言うより浅草風味。

みなさん優しくて素敵な方達だったなぁ……わちゃわちゃできて楽しかったです✨

 

(photo by 変珍さん)

 

(photo by ドナさん)

 

(photo by 小宮さん)

 

(movie by ドナさん)

 

終演後もいっぱいお話できて楽しかったな。

 

(石川さおりの夜の歌謡曲のお二方とKatieさん)

 

(その名はスペィドのアリスちゃん&SLF!!さんとAMIさん)

 

(Donna Sunshineさん)

 

令和2年の歌いはじめ、こんな最高の気分で締めくくることができて幸せでした。

ご来場のみなさん、共演の 石川さおりの夜の歌謡曲さん、ハルコとフランシスさん、常盤響さん、Katieさん、こまどり社さん、西麻布新世界のスタッフの皆さま、そしてヒヨッコの私をサポートメンバーとして受けいれてくれたダンボール・バットのメンバーに心から感謝いたします。

またぜひご一緒させてくださいね!

 

写真は、SNSで相互フォローさせていただいてます皆さまのところより拝借させていただきました。

いつも本当にありがとうございます。ラヴ❤️