こんにちは。満川眼科医院です。
 
今回のテーマは、緑内障です。
 
 
 

前回までのおさらいとして、、、

緑内障の概略については、👉緑内障① へ。

眼圧の豆知識については、👉緑内障②へ。

 
 
今回は、眼圧はいろんな機械で測れますよ、という話をします。
 
眼圧の検査は「風があたりますよ」と言われてプシュッと風が目に当たる検査です。苦手な方は多いですよね。。。
 
それとは別に診察室でも眼圧を測ることがあります。それをした事がある人は少数の方だと思いますが、この差は何でしょうか???
 
 
 
 
眼圧計は大きく分けて、接触式非接触式に分かれます。
 
 
接触式はGoldmannが代表的です。
 
 
非接触式はノンコンタクトトノメーター(ノンコン)を使います。風がプシュっのヤツです。
 
 
近年ではアイケアという手持ち式のやや接触式の眼圧計も使われています。
 
 
 
 
接触式は実際に測定器を目(角膜)に当てて圧を測ります点眼麻酔が必要ですが、最も精度が高く圧迫による測定もできる重要な検査機器です
診察室で座位でしか測定できないことと精密な技術が必要になりますキョロキョロ
 
ノンコンは患者さんに触れることなく0.01秒で眼圧を測れる素晴らしい機械です。
風を角膜に当てた時、角膜が凹む面積を調べることにより眼圧に換算して測定値となります。
しかしまぶたの影響(閉臉が強いと測定不可)を受けやすいことと、拍動の影響を受けるため多少の変動があることと、角膜の厚みと硬さの影響を受けるます。
また、ノンコンも座位でしか測定出来ません。
 
3つ目のアイケアは仰臥位(仰向け)でも測定できるため、小児乳幼児寝たきりの方でも測定できる利点がありますスター
これまでの測定値と多少異なるため、代替は効かないけど継続で測定する事で変動は確認できます。また、角膜の病気があっても安心して測定できる点も魅力です。
1番の問題点は、ランニングコストが高いことですね
えー
 
 
角膜の厚みは二デック社TONOREFにて、硬さについてはREICHERT社ORAなど、補正して測定できる機種もあります。
 

 
 
 
 
さて、ここで眼圧は次の式で表すことができます。
 
眼圧= 房水産生×流出抵抗+上強膜静脈圧
 
なんのこっちゃという感じですが。。。
 
何が言いたいかというと、上式では、眼圧は1日の中で変動があるということを表しています。
具体的には、目の中の水が産生するのに時間帯運動状態が影響し、姿勢によって部位の圧力が変わるということです。
 

 
 
 
そうすると、例えば検査中は眼圧が低くても仕事中はずっと眼圧が高いかも、、、などの不安があれば、先に挙げた検査機器の中では測定限界があります。
 
 
 
そこで最近、一部の分野で新しい機器が話題になっています。
眼圧計では無いですが、トリガーフィッシュシステムというコンタクトレンズ式の眼圧の変動を調べる機械です。一日中着けっぱなしにして、24時間の中で眼圧の変動を記録していく装置です三日月
👉緑内障の進行は夜に起こることがあると報告がありますが、当機器を使えば1日の生活の中で何が眼圧を上げるのかがよく分かる様になります
まだまだ問題点もありますが個人の眼圧の乱高下を調べる上ではとても可能性を感じる装置です。
しかしあくまで一部の分野の話題ですので、ほとんどの眼科では扱っていないかと思われます。
自費診療ですおやすみ
 
 
 
今回紹介した機器は眼圧計のほとんどを網羅しましたが、緑内障の方は常日頃から眼圧を気にして生活する方が多く、じゃああれもこれもと触手を伸ばしたくなるかもしれませんが、実際にはほとんどの場合ノンコンで事足ります。
眼科では代表値を使って平均的に高すぎないかを調べながらコントロールしていきましょう。
 
 
 
 

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